バス廃車体全国版
関東地方1(東京都交通局)
関東地方周辺に残る東京都交通局の廃車体です。廃車体
撮影:東京都(2008.7.12)
東京都交通局 民生KB2LC(1949年式)
とある幼稚園の軒先に置かれていた廃車体。富士重工製ボディのキャブオーバー車で、まだ非常口のない時代の車両です。
同スタイルの車両には2台の保存車が確認されていますが、いずれもこれよりボディ年式は新しく、方向幕の形状等が異なるため、こちらは貴重な原形保持のスタイルです。
ボディ型式はTM814であり、シャーシが民生であることが分かります。シャーシ型式はその情報からの推察です。この時点ではエンジンも存在していたようです。
(情報提供:ちょご姉様)
(ボディ型式、年式等の情報は、2011年の伏見さんの調査による)
廃車体
撮影:伏見正浩様(東京都 2011.2.23)
東京都交通局 民生KB2LC(1949年式)
2010年頃にキッズルームとしてリニューアルが行われ、子供が喜ぶきれいなバスになってしまいました。
窓枠、扉、エンジン、座席、塗装などこれまで奇跡的に保っていた原形が失われてしまったのは非常に残念です。しかし、この時代のバスが形を残して人の役に立っていることに感謝すべきかもしれません。
(2015年6月に撤去)
廃車体
撮影:ちょご姉様(佐野市 2004.3.19)
東京都交通局 日野RB10
東京都交通局の日野−富士重工の組み合わせ。富士重工製ボディを好む事業者が多い首都圏では珍しくありませんでしたが、徐々に数を減らしていきました。
残念ながらこの廃車体、その後まもなく撤去されたそうです。
廃車体
撮影:ちょご姉様(東京都 2007.9.9)
東京都交通局 日野RB10(1967年式)
いわゆる美濃部カラーと呼ばれる白とブルーのカラーに塗られた都営バスの廃車体。元は都電と同じ赤帯でしたが、そのカラーが塗装の下から見えているそうです。局番はD-K482(杉並)と書かれています。
(撤去済み)
廃車体(足立2か2974)
撮影:He526様(群馬県 2022.12.19)
東京都交通局 いすゞBU05D(1968年式)
撮影:He526様(群馬県 2021.8.1)
クリーム地にブルーのいわゆる「美濃部カラー」の上に緑のラインの「ナックルカラー」を重ね塗りしたと思われる廃車体。
しかし、よくみるとナックルカラーに濃い緑色の縁取りが見えます。これは、1981年に利用者アンケートを行った試験塗装車のA案ではないでしょうか。
都営バスが1981年に採用した黄色に赤帯のカラーが不評であったため、同年に4両の試験塗装車を並べて投票した結果、A案が採用され、都営バスはナックルカラーに変わったのです。
試験塗装は、廃車予定車に塗られたので、この車両もその後間もなく廃車になっているはずですが、よく残っていたものです。
局番はS-S408。
廃車体
撮影:栗原大輔様(市原市 2006.10.18)
東京都交通局 いすゞBU05D(1968年式)
撮影:栗原大輔様(市原市 2006.10.18)
川崎ボディのBU05Dの廃車体です。系統窓付きで、中ドア後位の車掌台窓の形が独特です。
色は白く塗りつぶされていますが、その下から窓下の赤いラインが見えています。ちょご姉様によると、この車両は元東京都交通局ということですので、臙脂帯の都電カラーと言うことになります。
年式は、側面方向幕や尾灯の位置からの推測。
(ちょご姉様によると、2008年現在撤去済み)
廃車体
撮影:埼玉県(2020.12.25)
東京都交通局 いすゞBU05D(1968年式)
クリーム色と水色の旧カラーが見えるため、都バスだと思われる廃車体。
側面扉上に方向幕があるほか、後面方向幕があることや尾灯の位置などから、1968年式と推定します。
廃車体
撮影:ちょご姉様(富津市 2008.10)
東京都交通局 いすゞBU05D
撮影:ちょご姉様(富津市 2008.10)
美濃部カラーのいすゞBU05D。車番はC-W579です。
この時期には後面の方向幕はありませんが、後面窓下に系統番号を表示する箱が設置されています。
廃車体
撮影:伊勢崎市(2014.3.21)
東京都交通局 日産デ4R105改(1972年式)
撮影:伊勢崎市(2014.3.21)
都営バスのいわゆる“美濃部カラー”の廃車体。
富士重工の3Eと呼ばれるワンマンカー専用ボディの中でも初期のもの。特にこの日産ディーゼル車は、FOHの長い4R105を短尺化し、幅広ドアを設置できる短尺車として改造扱いで設定した4R105改という希少性の高い車両。今も残っていたことには驚きです。
後面窓下の系統番号窓の痕跡も残ります。
情報提供:ちょご姉様
廃車体
撮影:朝霞台様(千葉市 2010.11.12)
東京都交通局 いすゞP-LV214K(1985年式)
1986年に運行を開始した都市新バス「グリーンライナー」用の初代車両と思われる廃車体。当時首都圏では珍しかった上部引き違い窓や中ドア4枚折り戸、ハイバック二人掛け座席などを採用したハイグレード車両で、ほかにも前ドア両開き、正面ライト間に愛称窓設置など、特徴ある車両でした。
大学の研究所内に置かれており、現在何に活用されているのかは分かりません。(研究所の一般公開時に撮影)