1970年代奥の細道
南部バス6(譲受車・川崎ボディ・ワンマン車)
板橋不二男様から頂いた1970年代撮影の南部バスの写真を掲載します。ここでは、南部バスが他社から譲受車車両のうち、川崎ボディの路線バスタイプの中で、2ドアのワンマン車を掲載します。
青22か569
撮影:板橋不二男様(八戸営業所 1977.4.30)
南部バス いすゞBA30P
1973年頃に譲受したワンマンカーで、この時期ある程度まとまった数が転入しているグループです。前中引き戸で、車掌台窓の下に固定ガラスが入る仕様。エアサス車です。
ただし、ワンマンの表示がなく、前ドアが締切扱いのツーマン車として使われています。
青22か570
撮影:板橋不二男様(八戸営業所 1977)
南部バス いすゞBA30P
同型車。
正面に掲げられた表示板は、裏面が出ていますが「急行」表示でしょうか。
青22か582
撮影:板橋不二男様(五戸営業所 1977)
南部バス いすゞBA30P(1966年式)
同型車で、側面の窓の形状が最もよく分かる写真です。
この車両はちゃんとワンマンカーとして使用されています。
青22か632
撮影:板橋不二男様(五戸営業所 1977.4.30)
南部バス いすゞBA30P(1967年式)
1974年の譲受で、エアサス、正面の3連の標識灯、側面車掌台窓の下部の固定窓など、特徴は前年の譲受車と同じです。
この車両は、せっかくのワンマンカーをツーマンとして使用しているようで、前ドアの下部の窓が塞がれています。
青22か636
撮影:板橋不二男様(五戸営業所 1977.4.30)
南部バス いすゞBA30P(1967年式)
同型車でツーマン化の様子も同じです。
車内は一人掛けの前向きシートで、背摺りの上に握り棒のある仕様です。
青22か926
撮影:板橋不二男様(五戸営業所 1977)
南部バス いすゞBA20
1975〜76年頃に登録しているワンマンカーですが、前ドアは塞がれてツーマン車として使われています。
車内にはロングシートが見え、系統幕付、出入口表示が角張っているなど、青22か924と共通する特徴があります。日立電鉄など北関東の事業者の特徴です。
青22か1015
撮影:板橋不二男様(五戸営業所 1977)
南部バス いすゞBU05(1971年式)
1975〜76年に登録されており、前中引き戸のワンマンカーながら、前事業者からは5年程度で放出されたことになります。
側面には方向幕がなく、車掌台窓もないのが特徴。正面両側に国旗を立てるポールがあるのも特徴です。
青22か1255
撮影:板橋不二男様(五戸営業所 1977)
南部バス いすゞBA30(1970年式)
1976年に登録されたもので、系統幕を持つ前中折り戸のワンマンカー。前ドアの丈が低いので、中ドア車に前ドアを増設した車両のようです。
6年程度で放出されているので、ツーマンで廃車後、南部バスでワンマン化したものと想像します。しかし、元からのワンマン車をツーマンにして使用している反面、このような逆の事例があるのも不思議です。
青22か1256
撮影:板橋不二男様(五戸営業所 1977)
南部バス いすゞBA30(1971年式)
青22か1255とほぼ同形の前ドア増設ワンマンカーです。
前面窓の上に下を見るミラーがついています。
青22か1258
撮影:板橋不二男様(五戸営業所 1977)
南部バス いすゞBU10E(1970年式
1976年には色々な譲受車が入っており、その出自を知るのは難しそうです。
この車両は、正面両脇のスピーカーから元は前ドアの観光バスだったと推測できます。中ドアは、その丈と車掌台窓から増設であることが分かります。
車内には朱色のローバックシートが見えます。