絵葉書でめぐる日本バス紀行(比叡山)
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頂上付近に比叡山延暦寺があり、その南側から比叡山ドライブウェイ、北側から奥比叡ドライブウェイの二つの有料道路がアクセスしています。
比叡山ドライブウェイは京阪自動車が1958年に開通させた観光道路で、翌1959年には舗装を完成させています。
奥比叡ドライブウェイは1966年の開通です。
比叡山ドライブウェイ
比叡山頂バスプール
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撮影時期:1950年代後半(1958年以降)
手前の入口から時計回りで進行するようで、今、京阪バス2台が出発してゆきます。ほとんどが箱型バスです。
比叡山頂ドライブウェイ(四明ケ嶽駐車場前)
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撮影時期:1958〜59年
道路はまだ舗装されていないようなので、開通直後と思われます。
バスは後面に非常口のついた日野ブルーリボン。型式はBD14あたりでしょうか。シルバー基調のクールなデザインですが、後輪周辺のデザインを見ると奈良交通。想像で色をつけた際、実物とは全く違う色になったようです。
手前の赤い車は初代トヨペット・コロナ(1957〜60年製)。
比叡山ドライブウェイ
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撮影時期:1950年代後半(1958年以降)
バスは手彩色で赤系のラインになっていますが、実物はグリーン系の京都市交通局だと思われます。三菱R270(1957〜58年式、呉羽ボディ)。
比叡登山ドライブウェー
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撮影時期:1950年代後半(1958年以降)
京阪バスは中ドア仕様の三菱AR470あたりでしょうか。正面窓上に日よけのついた三菱ボディです。
国際観光ホテルと四明ケ嶽
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撮影時期:1950年代後半(1959〜62年)
京阪バスは中ドア仕様の三菱AR470あたりでしょうか。正面窓上に日よけのついた三菱ボディです。
比叡山ドライブウェイ
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撮影時期:1960年代前半
比叡山
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撮影時期:1960年代(1962年以降)
舗装道路にセンターラインが引かれました。
日本仏教発祥の地、延暦寺のある比叡山は海抜848米。京都府と滋賀県とにまたがり、四明ケ嶽山頂から、西に京の街々、東に紺碧のびわ湖を一望におさめて壮観を極め、平安朝の初め、延暦7年(788)最澄が創めた天台宗本山延暦寺(指定名勝)は四明ケ嶽北東に位し、南都(奈良)に対して北嶺といい、寺運盛大を極めて、その動きは日本歴史に重要な数頁を与えた。
広大な伽藍の内には、弘仁期の仏堂様式を伝える根本中堂、阿弥陀堂、横川中堂、等があり、千古の樹林の間にそれらが点在する光景は、まったく霊山の感がある。
2台行くバスは丹後海陸交通のいすゞBC151P(1960〜63年式、川崎ボディ)の観光バス。後面のエンジン通気孔が、右に二つ並んでいるのが特徴。
比叡山ドライヴウェイ
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撮影時期:1960年代前半
昭和33年ドライヴウェイが完成、天下の霊峰、比叡山の頂上まで舗装せられ、車窓の点景はパノラマのように、びわ湖、京都市街の遠景が一望できる。
京都バスは富士重工U9型ボディを持つ日野ブルーリボン。型式はBD14あたりでしょうか。
富士重工製ボディのセンターアンダフロアエンジン車は、裾が長く見えます。
比叡山ドライブウェイ
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撮影時期:1960年代中盤
比叡山ドライブウェイの絵葉書は数多く見られますが、道路の運営主体である京阪グループとは関係ないバス会社も含め、そこに写っている観光バスは多彩です。
この横長の絵葉書に写っているのは、丹後海陸交通。オレンジ色のカラーが特徴です。
先頭を行く丹海バスは、いすゞBU10P(川崎ボディ)で1964〜65年式。前後の丸いスタイルですが、正面窓の上には日よけがつきます。また、正面窓下には金属のモールがつき、デラックス車両を演出しています。
比叡山
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撮影時期:1960年代前半(1962年以降)
バスは三菱のAR370(三菱ボディ)と思われます。緑色のナンバープレートに1003が読み取れます。
後ろに続くのは2代目トヨペットクラウンのステーションワゴン(1962〜67年)。
比叡山ドライブウェイ無動寺附近
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撮影時期:1960年代中盤(1962年以降)
京阪バスは三菱MAR470(1960〜64年式・新三菱ボディ)と思われます。年式的には2灯の時期ですが、特注の4灯のようで、後の呉羽のライトベゼルをつけています。ナンバーは1179。
緑ナンバーなので、撮影は1962年以降。
比叡山ドライブウェイ無動寺附近
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撮影時期:1960年代中盤(1962年以降)
同型車で、ナンバーは1219。
比叡山ドライブウェー
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撮影時期:1960年代中盤(1963年以降)
右端の中途半端な囲みに、サルがいます。
京阪バスは三菱MAR470(1960〜64年式・新三菱ボディ)と思われます。
すれ違う乗用車は2代目プリンススカイライン(1963〜68年)。従って、写真は1963年以降の光景です。
比叡山ドライブウェー
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撮影時期:1960年代後半(1964年以降)
観光バスは2両とも三菱MAR470(1964年式以降・三菱ボディ)と思われます。
比叡山ドライブウェイ
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撮影時期:1960年代後半(1964年以降)
「名神高速道路・びわ湖大橋の開通で新しい観光コース誕生」と謳っていますので、びわ湖大橋開通の1964年以降のもの。
黄色の青のバスは京都国際観光自動車。三菱MR400系列で、呉羽ボディに見られるライトベゼルを持ちますが、側面窓の形状などから三菱ボディのように見えます。
比叡山ドライブウェイ
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撮影時期:1960年代後半(1966年以降)
新しい観光コース誕生!1966年5月に奥比叡ドライブウェイが開通し、行き止まりだった比叡山に、周遊観光できる新しい観光コースが誕生したということのようです。
京都〜比叡山ドライブウェイ〜奥比叡ドライブウェイ(41年5月)〜びわ湖大橋〜名神高速道路
京阪バスは日野RB10(1966年式・金産ボディ)。後面にも方向幕があります。
奥比叡ドライブウェイ
奥比叡ドライブウェー
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撮影時期:1960年代(1966年以降)
近鉄バスは長尺車の日野RC10P(1962〜64年式・金産ボディ)と思われます。正面は丸みのある観光タイプになっていますが、側面はまだ普通のバス窓です。
ナンバープレートの727の文字が読み取れます。
奥比叡ドライブウェー
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撮影時期:1960年代(1966年以降)
根本中堂より奥比叡を縦走し、びわ湖西岸堅田に至るドライブウェイからの眺めは東洋一の景観を誇る。
近江鉄道の観光バスは、日野RC10PT(1963年式、金産ボディ)で、屋根に大きな箱がある冷房車です。前面窓も大きく、おでこと前面窓に段差のある珍しいスタイル。
奥比叡ドライブウェー
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撮影時期:1960年代後半(1966年以降)
奥比叡ドライブウェー
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撮影時期:1960年代後半(1966年以降)
標高848m天台宗の総本山、延暦寺を山上にいただく比叡山を越えて、琵琶湖大橋、名神高速道路へと続くドライブウェーである。遠景に琵琶湖大橋が見えます。
バスは京都国際自動車で、三菱MAR470(1960〜64年式・三菱ボディ)だと思われます。
奥比叡ドライブウェイ
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撮影時期:1960年代後半(1967年以降)
バスは日本交通で三菱B800系列(1967年式〜、三菱ボディ)のようです。
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