立体物件の部
公園、街角、食いもん・・・。その他色々な新幹線です。日本の将来と新幹線の未来は明るいです。
建物系
新幹線の幼稚園
撮影:埼玉県(2020)
幼稚園の建物ごと新幹線にしてしまった大胆な事例です。
2018年の完成とのことですが、新幹線といえば0系になるというところが、このスタイルの偉大さを物語ります。
田んぼの中に建っていますので、夏になれば、水田に姿を映す光景が見られるのでしょう。
SLドライブインの200系
撮影:終点横川目様(岩手県 2008)
建物の端から200系の頭が飛び出したショッキングな建物。その先頭部分の本物っぽい造形には驚かされます。隣に蒸気機関車の平たい頭も見えますが、「SLドライブイン」という名前に比して、新幹線のほうが主役に見えます。
側面のほうは200系のカラーになっているものの、外国の客車のようなスタイルで、あんまり新幹線っぽくありません。
残念ながらこの店、閉店してしまったそうです。この外観からして、営業中には店内にも汽車っぽい仕掛けがあったに違いないという気がします。
トイレット系
スペースシャトル0系
撮影:神奈川県(2009)
新幹線沿線の小公園に設置されている新幹線形のトイレ。聞くところによると、新幹線モデル線区の東京側起点がこの近くだとのこと。モデル線区というと鴨宮が有名ですが、こちら側にもこのようなモニュメントがあったわけです。
2両の新幹線をうまく並べて表現してありますが、こうやって上に向けてしまうと、新幹線というよりスペースシャトルの発射前の姿に見えてしまいます。
はかない公衆トイレ
撮影:小僧猫様(長崎県 2010)
長崎県の松浦鉄道沿線にある新幹線100系を模した公衆トイレ。白1色になってしまっていますが、かつてはちゃんと窓周りの青色も塗られていたとのこと。業務用扉(乗務員扉?)の脇にはグリーン車の4ツ葉マークも入れられるなど小技も効いています。
どうやらかつて長崎新幹線佐世保ルートの計画があったとき、新幹線誘致の夢を兼ねて作られたようですが、今では白1色の外観も含めてはかない姿になってしまっています。
200系の公衆便所
撮影:埼玉県(2008)
ふじみ野市の公園に鎮座する200系2000番台。尖ったロングノーズと側窓下の細線が100系タイプのスマートさを誇示しています。乗務員扉と客用扉、裾の通気孔、狭幅の側窓など小技もしっかりと利いています。
周囲の状況から建設は実車と同じ1985年と思われ、最新型をモデルに建設したものの、いつしか20年の歳月が経ってしまったという事のようです。
末期の実物がそうであったように、塗装が剥げ落ちてきているところが泣けます。
はやてのような公衆トイレ
撮影:牧場主様(青森県 2011)
撮影:牧場主様(青森県 2011)
先に発見されていた新幹線形公衆トイレに比べて、角張りすぎていて手抜きだなんて思っていた私は猛省しなくてはなりません。
直線で構成されていながらも、E2系特有の先頭部の肩の張り具合をしっかり表現し、ボンネットの先端には両開きの扉もあります。更に驚いたのは、右側面と左側面で、窓が作り分けられていたのです。片面は狭窓車を、もう片面は広窓車を表現しています。実際の「はやて」も両方のタイプが混在していますが、その辺もしっかり追求されていたのでした。
洗面台の0系
撮影:小僧猫様(小倉駅 2011)
小倉駅の新幹線改札内トイレの洗面台になぜか0系が描かれています。
多分、0系引退を惜しんで、地元北九州市のTOTOが作った力作のようです。
トイレットペーパー「やまびこ」
撮影:列車車内(2008)
業務用トイレットペーパー「やまびこ」。その名の通り緑色の新幹線が描かれていますが、電車の形は0系です。
それもそのはず、製造したのは製紙の町富士市のメーカー。身近な電車を見て描いたんでしょう。
東北新幹線とは全く関係のない電車のトイレにありました。
商店街系
七重塔とミサイルと0系
撮影:キュービック様(東京都 2020)
東京都の国分寺市の商店会連合会のマークになぜか新幹線0系。国分寺市は中央線沿線なので、近くに新幹線は走っていません。上に「PayPay」のシールが見えるように、2020年時点での撮影なので、東海道新幹線にだって0系はもう走っていません。
挙手する0系
撮影:キュービック様(東京都 2019)
さらに国分寺市には、ひかり商店街の新幹線通りというのがあるのです。その商店街の旗には、やはり0系のイラストがあり、こちらに向かって手を挙げて挨拶までしてくれています。
そういえば、国分寺市には、光町という地名があります。
ぶんじほたると951形
撮影:キュービック様(東京都 2020)
国分寺のコミュニティバス「ぶんバス」のボディイラストです。
これを見て分かりました。国分寺市には鉄道総研があり、山陽新幹線の試作車951形を保存する「ひかりプラザ」があります。これが当地の名物になっているのでした。
あんなカッコいいと思っていた951形も、今の人が見ると0系と変わらないのでしょう。
はためくハイデッカー0系
撮影:東京都(2009)
はためく100系
撮影:神奈川県(2007)
撮影:神奈川県(2008)
鴨宮は新幹線発祥の地だそうです。これは鴨宮に新幹線のモデル線や車両基地があり、そこでの成果が東海道新幹線に生かされているからです。
その地元商店街にはためいていた旗です。絵になっているのは試験編成ではなく100系です。旗は常に更新されているのか、1年後に訪れたときには色が変わっていました。
鴨宮の0系
撮影:神奈川県(2015)
鴨宮駅北口商店街の旗が、0系の写真に変わっていました。
写真を使ってしまうのは、面白くないな、と個人的には思います。それに、鴨宮が新幹線の発祥の地になったのは、ここに実験線があったからで、実験線を走っていたのは試作編成の1000形なので、必ずしも0系を出すことが正解ではないように思います。
鴨宮の歴代新幹線
撮影:GSK様(神奈川県 2015)
鴨宮駅北口商店街の旗が新しくなっていました。
0系から始まり、100系の、300系、ドクターイエロー923形、700系、そして最後によく分からない新型が描かれています。
この最後の新型車は、JR西日本の駅構内ピクトグラムの車両とよく似ています。
このシリーズは面白いので、次回作を期待します。しつこいですが、1000形から始まって試作車両だけが並んだ旗とかも面白いと思います。
ひかりスタンプの100系
撮影:神奈川県(2015)
鴨宮駅北口商店街でもらえる「ひかりスタンプ」のステッカーには、100系イラストが健在。ただ、旗の100系とはちょっと違うイラストです。
実物の「ひかりスタンプ」はどのような図柄になっているのか、興味があります。
街角系
新幹線的ホログラム
撮影:愛知県(2008)
撮影:神奈川県(2008)
斜めから見ると0系に見えるフェンス。
愛知県のものは、名古屋駅前の自転車置き場のフェンスに描かれたもので、リアルな絵です。神奈川県のものは新幹線高架下で見つけたフェンス。ちょっとイラストチックです。
こういうものはついでに見つけただけで、探せば他にもたくさんあるのかもしれません。
欄干の200系
撮影:東京都(2008)
(参考)欄干の205系
撮影:東京都(2008)
日暮里駅の北口の跨線橋の欄干には、下を走る列車のレリーフが付けられています。新幹線はスノープローもしっかり表現された200系です。
隣には参考までに山手線の205系のレリーフも載せておきますが、ほかにも寝台特急「北斗星」や特急「スーパーひたち」などもあり、大体1990年ごろの作成だと推定できます。
うつむけば200系
桜木町駅
神奈川県(2008)
上野駅前商店街
東京都(2008)
越後湯沢
新潟県(2008)
うつむいて歩いていると、200系を見つけることがあります。
桜木町駅のホームには、タイルが埋め込まれています。日本で最初の鉄道が開通したのが新橋−横浜(現在の桜木町)間だったことから、この駅に古い陸蒸気と最新の新幹線を刻んだのでしょう。JR東日本の駅なので、新幹線は緑色になったのだと想像します。
上野駅前の商店街の地面に埋め込まれたタイルは、かつて東北新幹線が上野起点だったときに作られたものでしょう。地下駅に並ぶ200系が誇り高く刻まれています。
上越新幹線の越後湯沢の街なかで見かけたマンホールは、新幹線で来るリゾートの街をイメージしたデザイン。テニスやスキーをする人の真ん中に、トンネルから勢いよく出てくる新幹線。100系タイプのロングノーズが自慢の200系です。
地面に刻むということは、長く残ることが前提。地域にとっての誇りが表現されていると理解できます。
うつむけばまた200系
上野駅
東京都(2009)
川口市
埼玉県(2009)
川口市
埼玉県(2009)
うつむいて歩いていたら、また200系を見つけました。
上野駅のコンコースでは、タイルが誘導サインとして使われていました。東北新幹線開業時からのものでしょうか。
そして、東北新幹線から程近い川口市の歩道で見つけた200系。ここにはいろんな絵のタイルがちりばめられており、エリマキトカゲもいましたので、1980年代のものです。
同じ場所にあったのは、日本航空などが試作したリニアモーターカーHSST-03形のようです。愛知県で使用され、保存されていますが、この絵には川口市の市章も入っています。川口市で実用化の計画があったのでしょうか。
飲食系
トンネル羊羹
撮影:北斗七星様(北海道 2009)
「青函海底鉄道名物」と書かれた「トンネルようかん」。元横綱千代の富士のふるさとでもある福島町の名物だそうです。
海底トンネルを命がけで開通させた時代からのものなのか、描かれているのは0系です。
南部せんべいの200系
撮影:岩手県(2009)
盛岡名物「南部せんべい」の箱の裏面に描かれた岩手県の絵地図の中に、200系のピクトグラムを発見しました。手書き風で味のある絵地図の中で、なぜかこれだけピクトグラムを使って表現された東北新幹線です。そのピクトグラムにはちょっと見覚えが・・・。山口県の道路標識で見られた「おてもやん」の原形に違いありません。
かしわめし
撮影:東海道新幹線車内(2011)
福岡県の折尾駅名物駅弁「かしわめし」。いくつかのバージョンがあるようですが、(大)サイズの掛け紙には周辺の絵地図が書かれてあり、そこには新幹線0系の姿もあります。
名物駅弁は全国各地で購入できますが、これは東京駅の駅弁店で購入しました。
幕の内こだま
撮影:愛知県(2007)
名古屋駅の駅弁「幕の内こだま」です。名古屋城や鯱はいいのですが、左上にかっこよく描かれているのは、青と白が反転した0系です。
どうして「こだま」なのかと言う事はこれだけではよく分からないのですが、調べてみると以前は「ひかり」弁当もあったとのことです。もちろんグレードは「ひかり」のほうが上でした。
現在では安い「こだま」のほうだけが残り、箱のデザインの電車も遠慮がちに変化したらしいです。
私もどうせなので「こだま号」の車内で食べさせていただきましたが、駅弁でありながらほのかに暖めて売られていました。
幕の内こだまが700系に!
撮影:愛知県(2013)
名古屋駅の駅弁「幕の内こだま」が、気付いたら700系に変わっていました。
100系も300系も飛び越えて700系に変わりました。
そういえば、「こだま」の車内販売が廃止されました。まあ、「こだま」は駅に長く停まるので、駅の売店で何でも買えるからいいんでしょうね。なるほど。
富山ブラックラーメンおかき
撮影:富山県(2015)
北陸新幹線開業に沸く富山県では、W7系をあしらったお土産品が多数販売されていますが、その中で一つ変な新幹線を見つけました。
箱の側面に描かれた北陸新幹線路線図に秋田新幹線E3系が描かれています。一応、北陸新幹線W7系カラーのライトブルーに塗られています。
富山〜金沢間の「つるぎ」はこんな電車でもいいような気もしますが。
ペットボトルの300系
撮影:東海道新幹線車内(2011)
JR東海の駅構内などで売られているペットボトルの飲料メーカー「トーイン」のマークは300系。
300系という電車も、かまぼこ型の流線型に下がり気味の正面窓を描けば表現できてしまう単純な造形です。
とりあえず新幹線の車内で新幹線を背景に撮影してみましたが、向こうを走るのは残念ながら300系ではありません。
のりもの系
バス方向幕の100系
撮影:鹿児島県(2015)
鹿児島交通の方向幕にはピクトグラムが多用されていますが、「鹿児島中央駅行」には新幹線ピクトグラム。それも九州新幹線には乗り入れない100系です。
しかし最近は800系ピクトグラムに変わりつつあるそうです。私は滞在時間が短くてこれしか撮れませんでしたが、それはそれで運が良かったようです。
バスLED表示器の0系
撮影:旅男K様(福岡県 2008)
撮影:旅男K様(福岡県 2008)
西鉄バスの行き先表示器に描かれた新幹線0系。本来系統番号が入る場所にイラストを入れています。元々は幕式のものにカラーで描かれていたとのことですが、LED化により消滅と思いきや生き残っていました。
わざわざLEDにリニューアルしたのに0系をデザインしていただいた姿勢には頭が下がります。またこのような場合にはピクトグラムっぽくしてしまいがちなものを、斜め角度からの「絵」テイストを守り抜いたところも立派です。
なお、数多い「博多駅行」の中で、この新幹線イラスト入りは一部のレアな系統のみだそうです。
バス方向幕の200系
撮影:左党89号様(青森県 2002)
新幹線八戸開業当初に運行されていた「新幹線シャトルバス」の方向幕。八戸駅周辺の道路標識と全く同じデザインの新幹線が描かれていました。南部バスと八戸市営バスの両方ともこのデザインだったので、これが八戸地区の統一ピクトグラムだったようです。
新幹線八戸駅と市内中心部を結ぶ新しい試みでしたが、1年ほどで廃止になってしまったそうです。
準備中のMAX
撮影:千葉県(2008)
JR東日本の指定券券売機のタッチパネルの画面ですが、メンテナンス中にはこんな画面が出てきます。
描かれているのは初代MAXのE1系で、それも旧カラー。まだJR東日本が東北新幹線のイメージカラーであるグリーンを捨てる前の、微妙な色調のグリーンです。この特殊な塗り分けは、結局ほかの車両に広がることなく消えていきました。