遊具の部
遊園地の乗り物、児童公園のリンク遊具、デパート屋上のライド、子供を喜ばすための仕掛けには新幹線が欠かせません。遊園地系
函館のやまびこ号
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撮影:北斗七星様(北海道 2008)
北海道の函館公園にある豆列車は緑色の200系で、「新幹線やまびこ号」と名前もしっかりついています。海峡を越えてやって来る北海道新幹線を待ちきれずに作ったものでしょうか。本物の新幹線に乗ったことのない子供たちはどう思うのか。
函館のやまびこ号(ミニ)
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撮影:北斗七星様(北海道 2008)
函館公園の「新幹線やまびこ号」の近くにある回転式遊具の200系。「新幹線やまびこ号」が混んでいて乗れないときにこちらでお茶を濁すという寸法でしょう。
200系ライド
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撮影:本多様(栃木県 2012)
栃木県真岡市にある緑色の200系ライド。側面方向幕には「新幹線」の文字、赤いテールライトも料金を入れれば点灯するのではないかと思われます。
ただ、子供たちがこれを東北新幹線であると理解できるのかどうかと考えると、ちょっと寂しい気持ちになります。
0系塗ってみました
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撮影:兵庫県(2009)
姫路市の交通公園の乗り物広場にあった新幹線の乗り物。新幹線0系というのはこんな色に塗りたくられてしまっても0系だと分かる偉大な乗り物であるということが分かります。
青梅鉄道公園のドクターイエロー
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撮影:キュービック様(青梅鉄道公園 2023.5.12)
JR東日本の緑ラインのドクターイエローが、遊具として生きていました。
青いラインの東海道新幹線が主力である遊具の世界で、JR東日本の意地なのでしょうか。
NEWシンカンセンのJR100系
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撮影:一関市民様(宮城県 2008)
屋上遊園地などによくある新幹線の遊具。2両編成でその2両目がダブルデッカーのグリーン車になっています。そのダブルデッカーのところに赤い文字で書いてあるのが「NEWシンカンセン」のロゴ。100系が「グランドひかり」などの愛称で誇らしげに走っていた頃のシンボルです。
しかし1両目にはJRのロゴも入れられています。確かJRマークと「NEWシンカンセン」ロゴは入れ替わりだったはず。実物にはなかった組み合わせが実現していました。
ちなみにこれは松島水族館にあったもの。東北新幹線の緑色にならなかったのは、全国共通の大量生産品なので仕方のないことのようです。
あさま色の200系
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撮影:長野県(2009)
看板に描かれた絵を見てみると緑色の上越新幹線カラーに見えます。恐らく登場時は緑色の国鉄カラーを身にまとい、長野新幹線開業後に今の色に塗り替えられたのだと推察します。
(2011年に撤去され、蒸気機関車型モノレールに代わりました)
青梅鉄道公園のニセあさま
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撮影:キュービック様(青梅鉄道公園 2023.5.12)
尖った前面窓に釣り目のライトの形から、100系だと分かりますが、色はE2系「あさま」のカラー。
先頭車が前後につながっていますが、それをつなぐ幌は本物の電車用幌布であるとは撮影者の見立て。
幼児の二人乗りですが、一人は必ず後ろ向きになってしまうことも撮影者は心配します。
青梅鉄道公園のニセつばさ
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撮影:sakaisuji66613様(青梅鉄道公園 2008.5.6)
「あさま」カラーより先輩かも知れませんが、同じ形の100系ライドを、山形新幹線400系「つばさ」の旧カラーに塗ったものもありました。
ただ、窓下の2本のラインは100系スタイルのまま。太い黒ラインは本来は窓回りのカラーです。
切れ気味の300系
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撮影:東京都(2008)
デパート屋上でもやはり新幹線は人気者でした。写真を撮るまで3家族見送りました。
こういうのを電動ライドと言うそうですが、子供が乗れるだけのしっかりした大きさにしてあるため、形も本物っぽく作ってあります。
ただ、ちょっと気になるのは側面にある赤い「NEWシンカンセン」のロゴマーク。それこそ300系にはついていなかったはずです。それと知らずに見ると、こめかみに血管を浮き立たせているように見えてしまいます。
東北の700系
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撮影:一関市民様(宮城県 2012)
仙台市のアウトレットパークにある700系の乗り物。側面にはちゃんと700系のマークも描かれています。
東北だからと言って東北新幹線の色にするような安易な真似はしないようです。
青梅鉄道公園の東海道新幹線
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撮影:キュービック様(青梅鉄道公園 2023.5.12)
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撮影:キュービック様(青梅鉄道公園 2023.5.12)
JR東日本の関連団体が運営する青梅鉄道公園ですが、遊具はやっぱり人気のある東海道新幹線。300系、700系、そしてN700系と歴代の主役たちが並びます。300系のモデルは試作車の900番代かもしれません。
児童公園系
のぞみ公園の0系
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撮影:愛知県(2011)
はしごを上がって運転台で遊んだり、ジャングルジムで遊んだり、土管のようにくぐったり、最後は滑り台を滑ったり、色んな遊び方ができる楽しい新幹線。
「のぞみ公園」にあるのに0系。というところを突っ込んでほしそうな看板のこの配置は大人の仕業です。
0系ハンドメイド
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撮影:愛知県(2008)
公園の隅にいびつな格好をさらしている0系らしきもの。いかにもハンドメイド感あふれる遊具ですが、実はメーカー品らしく、全国的に存在するのが報告されています。
かつては日本中の公園に散在した土管の発展形と言えるのかもしれません。
土管になったリニア
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撮影:旅男K様(広島県 2010)
遠くから見ると壊れた0系土管遊具に見えたそうですが、近づくと最初から前後がぽっかり空いた手抜きタイプ。これはカラーデザインからして新幹線ではなく、山梨実験線のリニアモーターカーではないか。しかし、撮影者は「新幹線の橋梁の近くにあるので新幹線」だと主張します。
最西端の200系
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撮影:岐阜県(2008)
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撮影:岐阜県(2008)
多分日本で最西端にあると思われる200系。間違って緑色を塗ったのでないことは、説明看板を見ても明らか。ちゃんと「東北新幹線」という説明があるばかりか、遊具の脇には200系の図面まで書かれた看板が立っています。
どうして岐阜県で東北新幹線なのかという疑問を解くことは出来ませんでしたが、近くに蒸気機関車の遊具もあることから、古い物と新しい物の対比を子供に学んでもらおうという意図だと考えられます。つまり、これを作った当時、東北新幹線200系が最新の電車であったということです。
200系のジャングルジム
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撮影:カメやん様(福島県 2008)
郡山市の開成山公園にある200系の形をしたジャングルジム。裾と窓周りがグリーンである新幹線の特徴を捉えた遊具です。前面窓(?)の下あたりに赤い輪っかが二つ見えますが、これがハンドルだそうです。電車なのでハンドルで操舵することはないはずですが、子供たちはここに座って嬉しそうに新幹線を運転する気分を満喫します。
なお、公園でこういう写真を撮るときは、不審者として通報されないように、自分も子供連れで行くことをお勧めします。
200系の遺構
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撮影:終点横川目様(岩手県 2007)
釜石市の公園にある不思議な構築物。窓配置などかなり実物が意識されているようです。ドアの直後にある縦長の窓は、寒地用新幹線ならではの雪切室のよろい窓を表現しています。
このオブジェを使ってどのように遊ぶのかはわかりませんが、東北新幹線が来ない沿岸部で子供達の夢を育んだに違いありません。
座れる新幹線
100系
千葉県(2008)
300系
東京都(2008)
ドクターイエロー300系
東京都(2008)
公園で子供たちに人気なのが動物の置物と並んで新幹線。新幹線にまたがって遊べます。動物はともかくとして、新幹線は普通またがるものではありませんが、子供たちは大喜びです。
一人乗りの2つは幼児向けの優しく揺れる遊具で、リンク遊具と言うそうです。
なお黄色いのは新幹線の試験車「ドクターイエロー」というマニアックな車種選択ですが、ドクターイエローに300系タイプはなかった気がします。
座れるE1系
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撮影:埼玉県(2020)
新幹線というには流線形でないなど不自然ですが、薄ピンク帯のカラーデザインやノホホンとした前面スタイルから、2階建て新幹線「MAX」E1系だと思われます。
多分、色を変えれば、サンダーバードや寝台電車サンライズにもできる優れモノなのでしょう。
このリンク遊具、2018年頃にお目見えしたようですが、その時すでにE1系は廃車になった後でした。
商店街系
コイン遊具の200系
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撮影:一関市民様(青森県 2010)
八戸駅前の薬屋さんにあるという200系の遊具。コインを入れて子供が遊ぶ遊具ですが、料金箱にテープが貼ってあり、現役ではないようです。
恐らく東北新幹線が八戸に延伸される前からあったものだと思いますが、新幹線が来ることを望んでいた子供達の夢を育む役目は終わったということでしょうか。
肉屋の黄色い200系
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撮影:東京都(2008)
商店街のコイン遊具というのは薬屋さんの前に多いような気がしていましたが、これは肉屋さんの前に置かれた新幹線。形は0系ですが、窓周りは緑色で、地色は黄色です。
お母さんがひき肉を選んでいる間、子供は東北新幹線に乗って遊ぶという寸法でしょう。
薬屋のリニアモーターカー
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撮影:カメやん様(山形県 2008)
薬屋さんによくある遊具の一つですが、「リニアモーターカー」と書いてあり、飛行機でないことが分かるようになっています。そして「JR」のロゴもしっかり入っています。
このスタイルのリニアモーターカーは宮崎実験線で用いられたMLU002という車両で、切手やテレホンカードのデザインにも使われたメジャーな車両です。
窓に描かれているのはウサギの皆さんです。