三菱MM(1982年)
三菱MMは、中型バスのMKを9mサイズの大型バスにサイズアップしたもので、中型同様にスケルトンタイプにモデルチェンジをした際に発行したカタログがこれです。
前年のBKのカタログが沖縄海洋博会場をロケ地としていたのに対し、こちらは神戸ポートピア会場となっており、国内の博覧会会場をロケ地とする独特の展開が見られます。
ポートアイランド「陶と水のモニュメント」(兵庫県)
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カタログ表紙・裏表紙
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画像:三菱自動車カタログ(1982)
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撮影:神戸市(2019.3.2)
神戸ポートアイランドのポートアイランド市民広場にある「陶と水のモニュメント」の前に置かれたデラックス観光仕様。
バスと比べるとピラミッドのようなスケール感ですが、どうやら実物はこれほどの大きさではない模様。つまり合成写真です。モニュメントの背景も青空が広がるだけで、海辺にあるのかと思ったら、実際には背景に神戸国際会議場があり、このような写真は撮れません。
私がロケ地を巡礼した時は、ちょうど国際会議場で何かが開催されており、神姫バスのふそう貸切バスが台数口でやってきました。エアロエースと比べると、実物のスケール感が分かります。
ポートピア81 会場(兵庫県)
ソーラピラミッド松下館
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画像:三菱自動車カタログ(1982)
ポートピアで松下電器が出展した太陽光パネルがそびえ立つソーラピラミッド松下館の前でのロケ写真。写真左にはナショナルのソーラー時計も立っています。このパビリオンは博覧会終了後に取り壊され、現存しません。
ポートピア81 絵葉書
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画像:ポートピア81絵葉書(1981年発行)
ポートピア81の記念絵葉書で、当時の姿をお見せします。
左下がソーラピラミッドの松下館で、カタログとほぼ同じ角度で撮影しています。
ちなみに右には、コーヒーカップを模したUCCコーヒー館と大阪ガス「ワンダーランド」が写っています。
(発行:NBC、写真:Yoshizaki Nagashima)
UCCコーヒー博物館
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撮影:神戸市(2019.3.2)
そのUCCコーヒー館があったポートライナー南公園駅前には、姿を変えたUCCコーヒー博物館がありました。外形は、イスラム教のモスクを模した形状に改築されています。モスクではコーヒーが重要な飲み物であり、世界へコーヒーを広げる発祥となったことがその由来だそうです。
テーマ館
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画像:三菱自動車カタログ(1982)
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撮影:神戸市(2019.3.2)
座席がリクライニングしない自家用仕様の撮影場所も、ポートピア81の会場。右端にあるベンチのようなものに、ポートピアのロゴが入っています。赤い柱が3本並ぶところから、テーマ館という建物だと思われます。この近くには、三菱未来館というパビリオンもあったはずなのですが、そこでは撮影しなかったようです。
テーマ館があった場所には、今は断面が円形のビルが建っていました(写真中央奥)。ちょっと離れていますが、この写真は、ポートピア当時には中央広場と呼ばれていた場所からの撮影です。
ポートピア81 絵葉書
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画像:ポートピア81絵葉書(1981年発行)
再度、ポートピア81の記念絵葉書で、テーマ館の分かりやすい写真がありました。ポートピアホテルから北側を見た写真で、白い屋根に赤いパーツが3つ見えます。この屋根の向こう側がロケ地でしょう。
テーマ館は、“海の文化都市”の想像をテーマにしたパビリオンだそうです。
(発行:NBC、写真:Yoshizaki Nagashima)
ポートピア'81記念乗車券
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画像:神戸新交通株式会社発行(1981)
1981年のポートピア博覧会の会場といっても、なかなか資料がありません。
古本で公式ガイドブックを買おうかという選択もありましたが、交通機関というテーマに基づき、当時発行された記念乗車券を入手し、そこに描かれた会場俯瞰図や地図などをベースに、当時の会場を想像しました。
写真はそのおもて面で、カタログにも登場するポートライナー8000形が並んでいます。
ポートアイランド大通り(兵庫県)
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画像:三菱自動車カタログ(1982)
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撮影:神戸市(2019.3.2)
こちらは路線バス仕様。光の当たり具合から明らかに合成写真ですが、この流れでポートアイランドでの撮影地点が分かる写真なので参考掲載します。
左に走るポートライナーの「市民広場」駅付近の写真で、正面に見えるビルは神戸市環境保健研究所。1981年時点と比べると、タワーマンションが新たに増えているようです。向こうに見える鉄塔はNTT西日本、その奥の三角屋根のビルはポートアイランドビルです。
ポートライナーは8000形から2000形に変わりました。神姫バスのエアロスターが手前の車線を走ってきました。
ポートアイランドビル
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撮影:神戸市(2019.3.2)
ポートランドの入口である中公園駅前にあるポートアイランドビル。
象徴的な形状が、今もシンボルとして健在です。
場所不詳
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画像:三菱自動車カタログ(1982)
さて、「走り、パワフル・エコノミー」というタイトルでエンジンスペックを解説したページは、がらりと変わって神戸ポートアイランドを離れました。カーブが続く高原の山岳道路を行くデラックス観光仕様です。森林限界を超えた低木が茂るこの道はどこでしょうか。
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