3月1日(月)
コースタイム;:吾妻小舎8:05〜鳥子平8:50〜高山10:00〜1515m付近11:10〜林道12:40 〜土湯温泉14:00


 フカフカの布団で寝たのでだいぶ疲れがとれた。6時00分に起床。外は晴れてはいないが、昨日に比べたらまずまずの天気だ。昨夜の残り物を食べる。ストーブのおかげでびしょびしょになっていたウエアやザックも完全に乾いている。

8:05に土湯温泉へ向けて出発する。鳥子平までに9:00に到着。一息入れてから、夏道とおりに山頂を目指す。昨年と違いラッセルはなく、昨日の高い気温のせいか雪面が凍っているところもあるが、快適な登りである。

10:00に山頂に到着。少し下ってみると、斜面はガリガリのアイスバーンと最中雪の混合といった感じだ。モコモコさんからこれはシールを着けていかないと私には降りられない。といわれ、荷物も重いし2人とも厳しい下りになるだろうという予感がしたため、シールを着けたままにして傾斜が緩やかになるまで降りることにする。

元気いっぱいなのだ! 転ばないようにひたすら斜滑降
高山への登り
(元気いっぱいなのだ!)
高山からの下り
最高の眺めと斜面であるが、雪質は良くない。
(転ばないようにひたすら斜滑降)

斜面は斜滑降+キックターンでそろそろとおりる。モコモコさんも真剣な面持ちで降りてくる。麦平付近で休憩をする。スムーズに標高を落としてきたモコモコさんに「上手になったね。」と声を掛けると喜んでいた。ここからは傾斜が落ちるので、シールをはずしてワックスを塗る。少し休んで進路を東へとる。斜面は緩やかであるが、昨日のトレースがガリガリに凍っていて、スキーを制御するのが大変である。ひたすらボーゲンや斜滑降で進む。

狭い尾根の急斜面に出ると、カニ歩行と横滑りで下る。ここもやはりガリガリで、モコモコさんが転んでしまう。痛そうだ。そこでシールを着けて降りようということになる。再び、広い樹林帯の中を滑る。シールを着けて昨日のトレースに乗らないようにすれば比較的速度が出ず、楽になる。しばらくしないうちにすると、スノーモービルの跡がでてくる。

このスノーモービルときたら、わざわざコース上を通っているのだ。ただでさえ滑りづらいのにスノーモービルが通ったあとは溝を掘った上に氷の砂利を埋め込んでいるような状態になってしまい、我々の技術ではとても滑れるものではない。この先、非常に狭い道状の下り(我々はボブスレーコースと呼んでいる)に入り、その道は昨年斜面がデコボコで左右に逃げられないので転びまくり、抜けるのにかなりの時間を費やしてしまったところになるのだ。

なんとか順調に下りてきたが、ボブスレーコースに入るところでとうとう転倒する。非常に転ぶと痛い。
モコモコさんが危ない。と思って振り返ると、なんとモコモコさんはコースを外れて樹林の中をくるではないか。モコモコさんか近づいてきて、「シールつけているからこっちのほうが楽だよ。」というので試してみると確かにこちらのほうが滑りやすい。

こうして難所をすぎたらあとは一気に林道へ出る。林道でシールをはずして休憩をとる。

シールは張っていて正解。 もう少しで温泉に入れるぞ〜
ボブスレーコースの右上の樹林を下りてきた
(シールは張っていて正解。)
土湯温泉への登山道
(もう少しで温泉に入れるぞ〜)

 林道は相変わらず凍っていて、レールに乗ったように滑る。滑りすぎてスピード出しすぎ注意!というくらいになる。結局、昨年1時間半かかったところを1時間かからないでおりてしまった。土湯温泉まで雪が消えた登山道を行く。旅館錦滝で汗を流して、バスの出発時刻まで少し時間があるのでラーメンを食べて今回ツアーは終了した。

総括
この3日間にシールを外したのはわずか2時間ほどとスキーツアーというよりはスキー登山という感じであったが、大変満足のいくものであり、次にどこへ行くのかと聞かれても今は考え付かないほどである。
今度また訪れてみたい。





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3日目
吾妻小舎〜高山〜土湯温泉