再訪問記 【2008.7.5】
前来たときは手付かずの昔のまんまだったと思うんだけど、玄関入ったあたりから中が改装されているような気がする。玄関の中にはスロープが付いて、段差がなく上に上がれるようになっている。下足箱は右側のみで共通の入り口か
ら中へ。正面にフロントがあって、左右の暖簾からさらに脱衣場に入るようになっている。フロント左手前にはテー
ブル・椅子のセットがあって、飲み物などで寛げるようになっている。暖簾の脇にはオルゴールが置かれていて、7
時きっかりには綺麗な音色を響かせていた。玄関廻りにも洒落た飾り物が置かれていて、手造りで綺麗にしているとこ
ろが好感が持てる。
さて、脱衣場から先は以前のままの模様。ここは格天井ではないが、準格天井のような梁のある高い天井。庭はないが、窓ガラスはあって、外の空気が伝わる構造。トイレは側面から外に出て行くしくみ。フロントのはみ出しもあって脱衣場はやや狭い感じ。壁際だけにロッカーがあって、中央寄りにはベンチやらマーサージ椅子やらが配置されて いる。あと、壁一面に長嶋茂雄の写真やらポスターが所狭しと張り巡らされており、相当な巨人ファンというよりは長嶋茂雄ファンの様子(特別親しい関係があるのだろうか?)。
洗い場へ。島カランは2列あるのだが、1列は背面が壁構造なので、実質は1列半、その代わり右壁はパドック形式の個室カラン(ホースシャワー付き)6基あり。カランの配置は7-6-6-6-6 、湯温・湯量は良好。カランは互角の茶色で、中央に赤青があるタイプ。浴槽は右が浅湯(ボタン式の2点ジェット2基あり)、さらにボタン式の8点ジェット、水枕つき寝湯2 基が続き、左が深湯になっている。浅湯には蛙の置物が入った檻があって、お湯が常に注がれている。 ビジュアルは正面に河童の子供が描かれたチップタイル絵あり。イルカとアザラシとカツオに載っている子供の河童で、中の昭和湯?かどこかと同じ図柄。あとカラン上などはボタンの花がデザインされたモダンな化粧タイルに貼り かえられている。
というわけで、西荻窪至近の天徳湯は駅近住宅街の通りに面して佇む現役ばりばりに地元密着型中レトロ銭湯だった
。この銭湯の前は東京女子大へ通じる通学路の一つと思われる。女子大生は銭湯にはいらないようだが・・・。
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