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天狗湯 杉並区西荻南1−21−4 03-3333-9461 15:45-24:40(男湯-25:00) 金曜休、フロント。 西荻窪駅南口下りて南下、西荻南2丁目左折、三ツ矢酒店や西荻児童館前交差点を過ぎて、次の小さな路地を右折。しばらく住宅街を下って行くと左側にある。入り口は南側。駅8分ぐらい? コメント:裏から見ると銭湯単独の建物だが、正面から見ると山小屋風で上に住居。大きな三角屋根がユニークでおもしろい。改装された入り口を入ると横フロントで正面にロビースペース。これも珍しい配置だがスペースを有効に使っている。フロントの改装で脱衣場はやや狭くなった感があるが、小さな壺庭が心和む。さて洗い場だが、まず目に飛び込んでくるのが描き換えられたばかりの丸山師による富士山のペンキ絵で、美しいの一言。湖には大小の帆船が8つ?島カラン2列のうちの右手が改装されていてシャワーも設置。カラン数は外側より6-5-5-6-7の28と充実。湯量・湯温とも良好。男女境のタイル絵がまた美しい。かもめに帆船、入道雲と波しぶきが躍動感を与えている。浴槽床タイルが白いのもオーソドックスで落ちつきを与える。浴槽は浅湯(超音波)、深湯の2つで、湯温は45℃の表示だが42〜3℃とのこと。もう一つ、今回の改装の目玉は何と行っても玄関外の両脇に洗い場と同じペンキ絵のミニチュアがあること。普段は見られない女湯のペンキ絵も鑑賞でき、すばらしいアイデアです(ただし、夜は暗くてやや見えにくので注意)。 |
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天狗湯 杉並区西荻南1−21−4 03-3333-9461 15:45-24:40(男湯-25:00) 金曜休、フロント。 アクセス:西荻窪駅南口下りて南下、西荻南2丁目左折、三ツ矢酒店や西荻児童館前交差点を過ぎて、次の小さな路地を右折。しばらく住宅街を下って行くと左側にある。入り口は南側。駅8分ぐらい。 コメント:「6月に再び改装、ペンキ絵も描き換えられた」と若旦那のしゅわさんから連絡をもらって早速の訪問。今回は少し開業時間前にお邪魔して心行くまで内部の写真を撮らせていただいたのであった。今度の描き換えでは女湯側が富士山になっているので、女湯側まで見せてもらえてほんとラッキー。くしくも今、杉並郷土博物館で「杉並の銭湯展」という特別企画展をやっていて、2日前に見てきたばかり。それがなんと天狗湯のペンキ絵の描き換えの模様が細かく紹介されており、煙突掃除のコーナーでも天狗湯の煙突がフィーチャーされているのであった。 しゅわさんといろいろ話をしていて感じたことは、何よりも銭湯に情熱を傾けているということ。とにかく話すこともやっていることも熱い。東京広しといえども、このぐらい情熱を持って営業している銭湯経営者は他にいないかも(これはお世辞ぬきですよ)。何事も好きでするのが一番なわけで、そういう方の心意気はちゃんと伝わってきますよ。 今度の内部改装の目玉は湯船を拡張して天然石貼りにしたところか(函館の大盛湯のそれと似てます)。温泉風で何ともいい雰囲気に仕上がっている。工夫をして浴槽の中に台座を造って「半身浴」ができるようにしたとのことだが、なぜかみんな寝転んでしまって半身浴をしてくれないとこぼしていたが、入ってみてなるほどと実感。あれはやはり寝そべるほうが気持ちいい。正面には「BOSE」のスピーカーが取り付けられていて、いい音楽(選曲がまたなかなかで、ウルフルズなども流れていたが、ひょっとして有線?)が流れているし、まるで自宅のベッドでくつろいでいる感じだ(混んでるときは取り合いになるに違いない)。 もう一つの目玉は、ミルク風呂。高円寺の小杉湯が「都内?唯一」と謳っているものを許可をもらって取り入れさせてもらったとのこと(「西荻唯一」と歌い文句も軽いジョークにして小杉湯さんに気を使っている)。このミルク湯、実は女性陣にはなかなかの人気なのですよ(知る人ぞ知る)。というわけで、天狗湯のミルク風呂もきっと名物になること間違いありません。 島カランなどもだいぶ整理されたようで、男女境壁のカランはなんとスーパー銭湯ばりの押しボタン式ホースシャワー(ワンプッシュで10秒間お湯が出る、これは都内銭湯初?)。専用の背もたれ付きの椅子も用意されているし、桶を置く専用台は御影石?なんともゴージャスな感じだ。ところで島カランのほうもカランを付け替えているのだが、このカランがWaguri製の最新型のもの。なんというかボタンのところが円柱状の金属筒になっているもの(中央に赤、青の目印が付いている)。これと似たものは大阪の銭湯で見たことがある(それはロッケット型の本当の筒)が、それとも明らかに違う新型だ。くるくると回らずに使いやすいとのこと。 そして、まだまだお初のことがある。それはケロリン桶。なんと関西タイプの小型ケロリン桶をわざわざ取り寄せて、これは睦和商事お墨付きで、紛れもなく関東地区唯一ということだ。軽くて使いやすいとのことだが、何とも小さくて可愛らしい。しかし、一般のひと(って、マニアは何んだ)って意外と気が付かないらしく、大阪のお兄さんにも後で聞いてみても気が付かなかったとか(ちなみにお台場の昭和レトロ商店街で売られているものも関西タイプなのだ)。 桶ということで座椅子について言うと、男湯側は普及版の青か緑系なのだが、何と女湯の方はピンク系。両方見なければ気づかないことなのだが、ちゃんと色にも気配りをしているのだと実感。子供用の座椅子と風呂桶を1セットづつ(男女両側)用意してあるのも見逃しませんでした。これはあるようでなかなかありません。やはり東京唯一かも知れません。とうぜん、湯船で遊べるおもちゃも用意されています(これは何軒かの銭湯で見かけましたが、やはりこういう銭湯はやる気のみなぎっているところが多いです)。 そしてそして語らないわけにいかないのが、立ちシャワー。シャワー出口がなぜか3本も(華々しく)ついているのです。で、湯のほうを捻るとなんと両端の2箇所からお湯が注がれてくる。これが大き目の広いシャワーとなってなかなか気持ちがいいのだ。次に真ん中、これが水専用のシャワー(分かれているととても快適、というのも水を掛けたいときに始めお湯が出てきたり、お湯を掛けたいときに始め水が出てきたり、あれって結構ストレスなのだ。それが分かれているというのはなかなかのヒットアイデア)で、この水が何と井戸から直送の15℃ということで、夏なのに冷んやり(明らかにカランの水より冷たい)で、熱い風呂・水シャワーと繰り返すには持ってこいというか、こういうのがあるとついつい長湯になってしまう。 あと、洗い場の中に木製のベンチが置かれていました(これを眼にするのはは三鷹の千代の湯以来か)。ありそうでない、なかなかの気配りで、まったりとくつろぐにはいいですね。「くつろいで行ってください」という経営者の声が聞こえてくるようで・・・ 最後に脱衣場に活けてあった緑の生け花。さりげなく床に置かれていたが、こういうところが細かい気配りというもの(若い女将さんがいるところに多い気がする・・・)。あと、最近女湯側を見せていただくことが多いが、雰囲気が全然違うわけで、これは最近知った新事実(似たようなところもあるが・・・。概して女湯側の方がいい雰囲気なのはどういうわけか)。ちなみに天狗湯では女湯側に血圧計、男湯側に吊り下がり健康器が置いてあって、あと女湯側にある巨大な「湯道具置き棚」がお客さんの湯道具で一般なのには驚いた(女は荷物が多い?)。 もう一つ、書くの忘れてた。裏方・釜場の見学(というよりは裏の玄関から入ったら自宅と思ったら釜場だった)。初めてです。傍で見たのは。奥の釜(大きな木の蓋があるのですよね、杉並銭湯展で解説が出ていた)、なるほどなかなかのド迫力だ。そしたら、外の釜の方に案内されて、何と今回の改装で重油をやめてガス湯沸かし器に換えたとの事で、その巨大なガス湯沸かし器を見せてもらった。お釜はもう必要ないということで、扉が開かないように封印されている(すす掃除の必要もないとのこと)。どうなんでしょう、燃料費は?と聞くとまだ最初の月の支払が終わってないのでわからないと・・・。しかし、完全温度調節装置つきのようで、これはなかなかの優れもののようです(以上、この辺はマニアックな話)。 というわけで、話せばきりがないが、改装天狗湯は至るところに気配りの見られる快適なリニューアル銭湯だ。天然石風呂最高、ミルク風呂最高です(これを読んだひとは今すぐでも入りに行きたくなっているに違いない)。しかし、まだまだこんなもんではないらしく、曜日によってはさらに薬湯があったりするのです。「銭湯初心者向け」の丁寧な解説が貼られていたり、玄関の外に立派な灰皿が置かれていたり(館内は禁煙です)、至れりつくせり。詳しくは、天狗湯のホームページをどうぞ。 天狗湯のホームページ しゅわさん、ありがとうございました、こんどは家族で伺います(って個人的な手紙のようになってしまった)。 |