赤津(あかづ)地区
大規模な窯業工場は別として昔ながらの小さな窯元が軒を連ねているのは、赤津(あかづ)、品野、洞(ほら)の3地区である。上記の瀬戸散策絵図の右上からさらにバスで10分ほど入ったところが赤津地区であり(上:赤津読本)、さらに東、西赤津などの地区に分かれている。瀬戸散策絵図の最上部あたりが品野地区で、絵図の最も右中央の絵図内に描かれている地域が洞地区である。特にオレンジ色で描かれた道は窯垣の小径と呼ばれていて、やはりエンゴロの築地の多い、起伏のある散歩道である。
赤津には赤津会館という建物があって、この地区の作家ものの展示・即売を行っている。そもそもこの地区は独立独歩の気運がが高くて、独自に旧通産省の伝統工芸品の指定を受けて赤津焼と歌っているらしい。やきものの名前を歌うのに官庁の許可がいるとは知らなかった。でもその後、注意して東京のショップを見てみると確かに赤津焼と書いてあるものがある。 |
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赤津地区の窯元
実際、この地区には個人作家も多いらしく、赤津会館にも黄瀬戸やら志野やら織部のおもしろいやきものがいっぱい並べてあった。これらの釉薬を使った土もののやきものであることが赤津焼と呼べる条件となっているらしい。ところで観光客としてはこの建物以外に訪れるようなポイントがなく(窯元はあるのだが)、この地区へのアクセスもちょっと悪く(タクシーを使えば話は別だが)、歩いて行ける距離でもなくてバスの本数も少ない。赤津会館に行ってすぐ折り返すことになったのたけれども、結構な時間を使ってしまった。帰りは瀬戸公園下でバスを降りて、洞地区から瀬戸川沿いに散策して駅に戻ることにした。 |
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