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宝湯 takarayu
板橋区板橋4−24−6
03-3579-6856
16:00-25:00
火曜休、フロント


訪問記 【2009.2.21】

今日は新鋭銭湯系の探索ということで、新板橋駅近傍、中仙道から少し北上した住宅街の中にある宝湯へ。山小屋風というかペンションのような感じの清楚な一軒家銭湯。深い傾斜の山形の屋根が」あって」、正面の白壁にはステンドグラスのような飾り付けがなさせれているので、軽井沢かどこかの教会のようにも見える。入り口は微妙に斜めを向いていて木の引き戸をガラガラと開けて中に入ると、ロビースペースがあるのだがフロントが見当たらない。このスペースが実に微妙な空間で靴のまま入る形式。マッサージ椅子やテレビが置いてあるのだが、ここはまだ銭湯の外という考えらしくて、灰皿なども置かれている。右手前には靴のまま上に上がる階段があるが、上は集会場か何かになっているのか。


コの字状に右奥に進むとやっとフロントがあって、料金を払ってから男女別々の暖簾を潜ると、やっと左脇に下足箱(セルロイド板で、松竹の金属製の板錠)がある。靴をしまってまた木の引き戸をガラガラと開けて中に入るととやっと脱衣場に出る。天井は低くてビル銭湯様式。男女境に化粧台、クボタのデジタル体重計あり。床はよしづが敷かれていて、真ん中には畳張りの長椅子が置かれている。飲み物は自動販売機。外側壁際にロッカー(鍵はさくらIII錠でフロントで渡される。トイレが壁際でなくて部屋の中の一角にあるのが珍しい。


早速、浴室へ。浴室の構造はそれほど変わったものではない。天井は低くてフラットだが、排気は良好。島カラン1列で、カランの配置は3−4−4−3とこじんまりした浴槽。入ってすぐの右手に乾式サウナ室(鍵はひっかけ錠で、中は2段、6人ぐらい用かな。テレビやBGMはなくて、ちょっと他の人と並んでいると手持ち無沙汰な感じ。温度は良好。料金は150円プラスでリーズナブルか。

カランは5角茶のWaguri製、桶は無地の黄桶で、椅子は普及版。奥には浴槽群があって、右のサウナの裏が広めの水風呂(20℃きっかりで冷たい)。奥右から深湯、真ん中が4点ジェットの座湯2基で、左側がバイブラの浅湯(これらはいずれも42℃ぐらい)。最後に左端に独立した薬湯(41℃ぐらい)があって、今日はグレープチョコレートバスと書いてあって、紫かかった濃い茶色。この浴槽の左壁下がガラス張りになっていて、外の坪庭が見えるのだが、残念ながら外の電気が消されていて良く見えない(節電か?庭は綺麗に整備されているのにもったいない)。正面壁は幾何学模様のタイルなのだが、2箇所に中島師の家庭用張り紙ペンキ絵シート(赤富士と逆さ富士)が貼られている。


というわけで、宝湯は全体としてはこじんまりとはしているものの、薬湯あり、庭あり、サウナと水風呂ありで、それなりに充実した綺麗な浴室だ。鳴り物もなくて静かにくつろげる感じのモダン銭湯だ。けっこういい感じで満足できた。

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