訪問記 【2009.3.21】
末広湯は上福岡駅の東側の昔通りから少し住宅街の中に入ったところに建つ昭和中期的な山小屋風の一軒家銭湯。正面は看板建築風で、右手にコインランドリーを併設している。このコインランドリーの窓がニス塗りの古いもので手書きの英語でコインランドリーと書いてあるのが可愛らしい。階段を登るように玄関の中へ。L字状に下足箱があって(松竹錠)、正面の自動ドアーから中に入る。
左手にフロントがあって、男女の脱衣場の間の四角いスペースが男女共通の休憩室になっていて、ソファーテーブルと大型のテレビなどが置かれている。縦長の葡萄の房のような電飾あり。左右に分かれた入り口から脱衣場へ。男女境に化粧台。天井はフラットながらロビーと脱衣場を覆う高い天井。3枚羽根の扇風機がぶら下がっている。ロッカーは手前壁際と外側壁際。ベンチが一つ。体重計はKeihokuhakariの貫目付きのレトロなアナログ体重計。
浴室へ。タイルなどは比較的新しいもの。左手の男女境手前側には乾式サウナあり、その手前に大きな水風呂(ここが結構気持ちがいい)。さらに男女境にはガラス壁で囲まれた温室的なラドン風呂(玄関にラドン発生装置があった)。熱かったら遠慮なく水で薄めてください、と書いてあるのが珍しい。島カランは2列あってカランの配置は6−5−5−4−4、カランは珍しく宝と書かれた赤・青ボタン式。桶はケロリン黄桶(大)、椅子は普及版。浴槽は円形の6箇所からジェットが噴出すジャグジー風浴槽と、右手にバイブラ浅湯があって、2点背ジェット2基あり。湯温は43℃弱と熱めのいい湯だ。ビジュアルは特になくて正面壁はテラコッタ風の化粧タイル。
というわけで、上福岡の末広湯はサウナ、水風呂、ラドン風呂などの温浴施設が充実していてサウナファンに人気の実用重視の元気な一軒家銭湯だ。
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