又六湯


【2005.1.25】  
銭湯の内部を見る

又六湯
荒川区南千住6−51−19
03-3805-0630
15:30-23:00 土曜休、番台。
都電の三ノ輪橋駅で下車したらまっすぐ北上。しばらく進んでいくと千住間道に出る。ここを渡ってさらに北上してすぐのところを右折した左側。駅から5分。

又六湯のあるのは三ノ輪の商店街が切れた、北側の住宅街の一角だ。規模は小さめだがちゃんと千鳥破風の屋根と小さいながらも懸魚もくっついているレトロな外観の銭湯だ。下足錠はさくら錠。左右に分かれた入り口から中へ(男湯は左側)。番台で料金を払って脱衣場へ(番台の向こうが見通せてしまう低さだ)。島ロッカーが横に伸びていて左奥が深い。で、その突き当たりに古い木製のロッカーが健在(ここの鍵が下のほうはTOKYO製の古いものだが、一番上に見覚えのない古い鍵が・・・)。手前の屋外にトイレがあるが、いわゆる庭はなくて外の塀壁がすぐ近くにまで迫っている。脱衣場手前に木製の大きな六角?テーブルがあり、その奥に木製の古びたベンチが置かれている。天井は格天井だが柱時計はない。
さて、洗い場へ。正面には早川師による富士山のペンキ絵。富士山は男女境にまたがるように描かれており、男湯側には富士川のゆったりと流れる渓流の様子が描かれている(平成15年6月22日の覚書あり)。浴槽は典型的な深・浅湯の2浴槽で、深湯にバイブラ、浅湯に2点ジェット2条があり、湯温は45℃?、久しぶりの熱さに少しむっとしてしまったほどの熱さだ。さすがに常連の親父が水で埋めまくり、そればかりか番台のおにいいさんに訴えたらしく、お兄さんはバケツを持ってきて一生懸命温度調節をしていた。で、その後の温度が43℃ぐらい。
島カランは1列で、カランの配置は6-4-4-6?、湯温は熱いぐらいで湯温良好。カランは互角の水色・ピンクのもの。カラン周りや床のタイルは新しいものに張り替えられていて気持ちがいいが、浴槽のタイルは昔ながらのレトロなものだ。男女境壁の上にも富士山と湖水、風車が描かれたタイル絵がある。
というわけで、又六湯はこぶりながらもレトロな部分がいっぱい残った典型的な正統派東京レトロ銭湯だ。ちょっと老朽化が目立っていて、お客さんの入りも少なめなところがやや心配だ。

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