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玉の湯 tamanoyu
足立区綾瀬2−37−4
03-3602-2430
15:00-23:00
第2・3・4金曜休、フロント







訪問記 【2008.11.24】

一昨日のつかささんのパーティーのあとの2次会で、鈴木さん曰く、綾瀬の玉の湯には「新品の白ケロリン」があるという話題に。町田さん曰く、「そうなんだよね、新しい白ケロリンが睦和商事にもあった」と・・・ で、これは確かめに行かなければと思い立って綾瀬の玉の湯へ。

地図で見ると綾瀬のところから南にゴム風船を膨らましたように足立区がせり出している。そのまんなかに玉の湯はある。玉の湯の外観は真新しいマンションの一階を占めるビル銭湯。入り口はイリュミネーションで飾られた3角屋根が付いていたり、お洒落な木の看板に玉の湯と書いてあったりなかなかモダンな雰囲気になっている。あとで女将 さんに聞いたら10数年前に全面建替えしたもの、営業を始めたのは40年ぐらい前とのことだ 。


ゲートのような入り口から玄関へ。ここは確かさくらの木錠の下足箱。自動ドアーから中に入ると入ってすぐの左側にフ ロントがあっておっちゃんに銭湯料金を払う。サウナもあるのだが今日は帰宅を急ぐのでパスということに。奥にはソファーテーブルがあって縦長冷蔵庫にドリンク類が納められている。気もはやるのでとにかく白い縦長暖簾を潜って脱衣場へ。ここはこじんまりとした小さな銭湯。マンション銭湯とあ って、脱衣場は明るくて綺麗。右手に洗面台、体重系はクボタのデジタル体重計だし、ドライヤーの料金機も新しいもの。 嬉しいことに冷たい水が出る給水器が置いてある。なかなか気を使っている感じ。狭いので島ロッカー等は置けない感じ。


早速浴室へ。で、しろしろケロリンは????黄色じゃないの。あれれれれれ???? 黄色く染まったというわけではなく、新品のケロリン黄桶だ。座椅子も薄黄色のものでマッチしていてなかなか美し い湯道具だ。いったいどういうわけなんだろうと思いつつ、入浴。 とにかく真新しい銭湯で、壁は総石貼り、カランはお湯と水が一体型のホースシャワー、温度調節器付きのスー銭タ イプ。浴槽はシンプルに浅湯深湯だが、縁取りは石造りだし、深湯に5点ジェットの座湯2基あり。浴槽の奥の上が乾式サウナになっていてガラス窓から浴室が見える。水風呂は入って右手にあってなかなか気持ちがいい。浴室はとにかくこじんまりしていて、奥にL字状にカランが並んでいる。カランは6-4- 2の12基だったかな。ビジュアルは石壁のところどころにシックな茶色単色の絵(白鳥かなんかの図)が刻んである感じ。

ところで入ってしばらくすると6歳ぐらいの女の子が飛び込んできて浅湯にどぼん。 続いてカルガモの行列のように4歳ぐらいの女の子、次に2歳ぐらいの女の子と段々小さくなって、最後に誰が入ってくるのかと思ったら、背中からお尻まで人間背景画でぎっしりの若いお兄さんだった。サウナに入りつつ子供は浴槽で遊ばせ、例のサウナ室の ガラス窓から監視している。あとでは彫り物を背にして3人の女の子の体を洗っている光景は微笑ましいという以外にない感じ。(わたしめが)女の子が邪魔して浴槽から出れないでいると、何と「すみません」だと、なかな礼儀正しいヤツじゃん。


ま、そんなこんなでぱっと上がって叔父さん、いやフロントは女将さんに変わっていた。で、女将さんに「真新しい 白ケロリンがあると聞いてきたのですが・・・」と問いただすと、「はい、確かに新しい白ケロリンありますが、黄色と交替に使っていて、今白は洗剤につけてあるとのこと、さらによく聞くと1週間ぐらいで交替すると・・・。ん ー、今日は見れなくて残念。次に来るときは電話して確認してから来なくては、「今日は白ケロリンですか、黄色ケ ロリンですか」と。あと、やたら原辰徳のサインやら写真が貼ってあるのでどうしてかと聞いてみたら息子さんが原辰徳と東海大学で同級生だったとのこと。で、さっき座っていたのが息子ですよ、と。大学出の2世3世経営者も多いのだ。

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