チャップリンとウェルズ
チャップリンの独裁者
 ヒトラー?扮するチャ―リー・チャプリンの「独裁者」は1939年に製作された。
 この映画、当時ドイツはもちろん日本でも上映禁止。戦後15年経って、60年に日本で初めて公開された。
世界は一つ
 この映画の最後のスピーチは感動もの。「人類は助け合うべきである。他人の幸福を念願として、お互いに憎しみあったりしてはいけない」
 「機械は貧富の差を作り・・思想だけがあって感情がなく・・知識より思いやりが必要である」
 「航空機とラジオは我々を接近させ・・世界を一つにする力がある・・」
チャプリン映画の演出者
 H・Gウェルズは、タイムマシン、透明人間、宇宙戦争などのSF作家として知られるが、もう一つにはイギリスの対独宣伝相まで務めた外交官の顔が。
 チャップリン映画にはウェルズの作品をヒントにしたと思われるものがいくつかある。
独裁者製作の真相
 チャップリンはウェルズと懇意にしており、ウェルズ家にもよく泊まった。
 ウェルズが対独宣伝相であったことは、チャップリンの映画「独裁者」を、世界世論の喚起のためにプロパガンダとして利用する意図があったのでは?
ドイツが核分裂発見
 1939年9月、ヒトラー率いるドイツ軍がポーランドに侵攻して、第2次世界大戦が勃発。
 その前の年、1938年12月、ベルリンのカイゼル・ウイルヘルム研究所で、オット・ハーンとフリッツ・シュトラウスマンという2人の科学者がウランの核分裂を発見。
 ウェルズはこの情報を早くから知ったに違いない。
核戦争を予言
 ウェルズは「The shape of things to come」の中で、まだ核兵器なるものが知られていない時代に核戦争を予言。
 その慧眼(けいがん)には驚かされる。
 その書では、世界が世界政府なるもので統一して、物語が終わる。
 人類の未来に希望を与える預言書といえる。
米ソ両巨頭に会談
 ウェルズは米ルーズベルト大統領とも昼食し、その後ソ連のスターリンとも会っている。
 ウェルズはル―ズベルト大統領がいかなる指導精神を持っているかを確かめるため、長時間会談した旨をスターリンに告げた。
 そしてスターリンとの会談目的は、世界を改造するために何をするのかを尋ねることだった。
 そして、このことをスターリンに告げた。
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