当然といえば当然、幸いといえば幸いとも言えますが、この日が僕の人生初の産婦人科訪問ということになりました。もちろん「生まれたときが初産婦人科」なわけですが、それはいいでしょ。
僕らが行った病院では、初診の場合、診察を受ける前にアンケートに記入するようにと用紙を渡されました。内容は、まぁ想像がつく人もいるかもしれませんが、
・来院したきっかけ
・診察する本人の身体のこと(いつから始まったかとか、いつからないのかとか)
・家族に重病にかかっていた人がいるか
・妊娠経験の回数、産むのは初めてか
・旦那の年齢、旦那は元気か、とか
・当院で産む気があるか、それとも里帰り出産か
などなどです。
僕に関係しているのは少ぉしだったので、ほとんどは本人に任せて記入をした後、しばらく待っていると呼び出しがかかって嫁さんは診察室に入っていきました。
さて、産婦人科の待合場所でひとり。思っていたより男性は少ないんですねぇ。女性ひとりで来院するのが普通なんでしょうか。最初って事もあって、やはり居づらいっちゃー居づらいです。そんなことも予想して本を持ってきていたのはラッキーだったとも用意周到だったとも言えるでしょう。
ちょっとすると、かなりかわいく若い感じの、高校生と見られてもおかしくないような子が母親らしき人とやってきて、なぜか僕の隣に座りました。アンケートに答え始めたので、どうやらウチと同じく初診のようです。
「ねね、私っていつからだっけ?13?14?」とか、「病気とかかかったことあったっけ」とか、囁くような小さな声で話しているとはいえ、さすがに隣とあってどーしても聞こえてきます。大して気にもせず本を読み続けていると、その彼女のお母さんがいままでより多少強い口調で言いました。
「関係ないっ、関係ないっ!」
なんだ?と思ったその瞬間、
「"元気ですか?"なんて関係ないっ!」
「旦那さんが元気かどうかなんて関係ないっ!!!」
・・・・・・むむ〜。
"まぁこんなこともあるもんだねぇ"なんて思いつつも、本を読み続けることしかできない僕がそこにはいました。