義祖母との別れ

 2日前、義母の母、つまりは嫁さんのおばあちゃんが亡くなりました。享年84歳の大往生。昨日が通夜、今日が告別式でした。

 嫁さんと知り合ってからの数年の間で、数えることができるくらいしか会ったことはないけれど、その時その時を思い返せば数え切れない程の思い出があるし、特に去年の正月に2人きりで話をしたときのことは、今となっては僕だけの記憶の中で生き続けるおばあちゃんだ。

 だけれどそれよりも、新年明けてたった2ヶ月の間に実の息子と実の母親を亡くした義母の悲しみは計り知れる訳がなく、今はただ、早く7月になって、無邪気に泣いたり笑ったりするであろうワテらの子供の姿を見せてあげたいと強く思う。
 産まれてくる前からこんな期待を寄せられる子供は、今、母胎の中でどんなことを考えているのだろう。元気であればそれで充分やで〜。
 そしてそのためには、同じくたった2ヶ月の間に実の弟とおばあちゃんを亡くした我が嫁に、なんとか気丈に頑張ってもらわなければならないわけで、僕は、そんな頑張りを周りからなんとかバックアップすることしかできないのであるから、とてもじゃないけど悲しんでいる場合ではないと言い聞かせて頑張ろうと思う。


 ちょーど2週間前の土曜日、入院してるばあちゃんを見舞いに行ったとき、僕が手をギュッギュッと握るとギュッギュッ、ギュギュギュッと握るとギュギュギュッ、ギューッと握るとギューッ、と、同じリズムで強く握り返してきたあの感触、そして、そのときのあの左手の暖かみは絶対ぇ忘れねぇ。

 いつかまた、ゆっくり話そうね。

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