バイトの思い出
庄やを経営する大庄とジョン万次郎を経営する栄太郎が3月に合併するらしいです。僕、学生の頃にジョン万次郎の厨房でバイトしてたことがあります。
ある日、焼き物の注文を担当するいわゆる焼き場を担当していた時、焼きオニギリの注文が入りました。焼きオニギリは2個セットです。1組残っていた仕込みもの(事前にニギって冷凍しておく)をしょう油だれを付けながら焼いて、カウンターへ持っていこうとしました。その時なんと1個だけ床に落としてしまったのです。
拾ってそのまま出す・・・ハズは当然なくて、ですが仕込みも残ってなかったので急いで業務用のジャーから1個だけ握って焼いて出しました。結果片方は焼きたて、もう片方はちょっと冷め気味でしたが、文句を言われたら焼き直そうという考えでした。
その後、店が閉店するまで文句はなく、そして焼きオニギリの注文もなくバイトも終了。そのまま無事に家に帰ったのでした。
薬缶 「ただいまぁ・・・あー疲れた。」
親 「おかえりー。今日、あんたんとこ食べに行ったのよ。」
薬缶 「あ、そうなんだ。」
親 「でさー、焼きオニギリ頼んだらイッコだけ冷たかったのよー。」
薬缶 「・・・・・・あ、それ俺が・・・。」
僕はジョン万次郎を見ると、いつもこれを思い出します。
僕にとってのジョン万次郎は、焼きオニギリ。