シヴァルド(回答者)→四楼儀(対象)
1.まずは、ご自身の紹介をどうぞ。名前・性別・年齢・国籍・容姿・職業などなんでも。
マルビニット・シヴァルド、この魔法研究所の所長にして学長だよ。白髭白髪とこの杖が特徴か。地味なものが好みでな。
それにしても、変わったことをやってるねえ。どうぞ、お手柔らかに。
2.その人の紹介もどうぞ。
ほう、四楼儀のことが知りたいのか。知っての通り、黒目黒髪の、見た目は若者だ。伝説級の魔術師だけあって、あれでもわたしよりずっと年上だがね。
3.今現在、お二人がいる状況を教えてください。
わたしは今は学長室、四楼儀は、滅多なことでは物見台から動かんだろう。
4.その人との関係は?
一応、雇い主と雇われた臨時備え役、かな。
5.お互いのことをどう呼び合っていますか?
向こうが目上だから、四楼儀どの、と呼んでいる。向こうは「学長」だね。
6.その人はどんな性格ですか?
ダラダラしているねえ……。でも、決していい加減ではないのだよ。
7.その人は仲間の中ではどのような位置付けだと思いますか?
知識はあるし、参謀か……あまり、仲間と関わりのある役目ではないが。
8.では、その人は物語の中ではどのような位置付けだと思いますか?
主人公という印象ではないだろう……面倒臭くて本人が嫌がりそうだしねえ。出番は少なく印象的な、重要な情報を持っているような第三者かね。
9.その人と出会った経緯を教えてください。その時の感想も。
まだわたしが師匠について魔法の勉強をしていた幼い時代、隣国の首都の教会で会ったんだよ。彼は、良い魔法を教えてやろうと言って色々と教えてくれたんだが、その魔法が……どれも、人を騙したり驚かせたりするものでね。そんな悪戯ばっかりしていたなあ。
10.出会った時と比べると、関係性は変わりましたか?
そりゃあ、出会ってからずいぶん経ってるからね。わたしもこんな風に魔法研究所を創ることになるとは、当時は思っていなかったしねえ。
11.二人で共有した出来事の中で、一番印象深い事は?
昔、彼は何の役にも立たない木っ端魔術師として扱われていたんだよ。本人としては、それが楽だったんだろうな。
でも、あるとき大地震が起きて、町が津波で沈みそうになって、魔法を使わざるを得なくなったんだ。一躍伝説級の魔術師の仲間入りさ。彼はそれで周りがうっとうしくなったから、どこかに去ってしまったんだけれどね。そのときのわたしからすると、寂しかったよ。
12.その人の声や話し方はどんな感じですか?
普段は眠そうに話すね。
13.その人の笑い方や笑いのツボはどんな感じですか?
わたしの記憶に強く残っているのは、やはり、教会に来るお偉いさんを罠にはめたときのニヤリ、という笑いだね。
14.その人と一日でどのくらい言葉を交わしますか? 他と比べて多い方ですか?
最近は、わたしも忙しいからね。それに、彼は物見台を動かないし。それでも、わたしは三日に一度はあちこち見回ることにしているから、そのときは話すよ。
15.その人との定番のやり取りがあれば、どうぞ。
定番、というほどのことは……。「研究所の者には悪戯を仕掛けたりしないから、安心することだ」と、最初は良く言われたけれどね。
16.その人を何かに例えるなら、どんなもの?
わたしにとっては、何とも例えようもないような……昔は、救世主のようにも感じたものだよ。
17.自分がその人に例えられるならば、どんなものになりそう?
彼にとっては、玩具の一種だったようなフシもあるね。
18.あなたが知っている、その人の好きなもの・人は?
とにかく、わずらわしいことが嫌いらしい。ここの仕事も、良く来てくれたものだ……見張り役でないと嫌だとは言っていたが。
19.あなたが知っている、その人の苦手なもの・人は?
家族や師匠のことを訊こうとすると嫌がるね。魔術師の家族がいるらしいが。
20.あなただけが知っているその人のヒミツは?
うーん……今まで話したことも、研究所のほかの者は知らないようなことだろう? ほかには別に……。それに、今はきみのほうが何かヒミツを握ってるそうじゃないか。
……ん? 袖の紋章について?
あれは、アクセル・スレイヴァのもとになったメセチア教の旧一派のものだよ。あの紋章を知る者は少ないね。かなり古くて高位の魔術師だということだよ。
21.その人だけが知っているあなたのヒミツは?
それも、前述の、わたしの幼い頃のことだね。
当時、わたしは魔法の勉強に行き詰っていてね。神頼みのような気分で教会に行ったところで、彼に会ったのさ。
22.その人に言われた・されたことで、一番嬉しかったことは?
そのときはむしろ驚いたし、嬉しい、のとも違うかもしれないが……「師が気に入らんのなら、別の魔術師でも捜せばよいではないか」とか、「基礎魔法なんて全部覚える必要なかろう。使うものだけ覚えておけ」とか……昔は、わたしも頭が固かったからねえ。
23.その人に言われたことで、自分は勘違いされているなあ、と感じた言葉は?
それは……べつにないな。
24.その人が誕生日だ!! さて、何をあげますか?
誕生日ねえ。もし、誕生日がわかったら、そうだね……休みをあげるのが一番喜びそうだね。
25.自分が誕生日だ!! その人からもらいたい物はありますか?
何もないよ。ただ、一度じっくりと昔話をしたいものだ。いずれできそうだがね。
26.ぶっちゃけその人のこと、好きでしょ。
確かにね。わたしにとっては、彼は英雄であり、師のようなものだよ。
27.ああ、そうなんですか。では、その人が仲間で良かったなあ、と思う瞬間は?
幸い、まだ彼の力が必要なほどの事件は起きていない。
良かった、と思うのは、安心できることかな。
28.では、コイツ仲間からはずしてやろうか、と思った瞬間はありますか?
それはないよ。わたしが頼んで連れてきたからね。
29.実際、その人と離れたことはありますか? その時、どう思いました?(無いなら、ご想像で)
長年離れていたけれど、時折、今頃どうしているかと思い出していたよ。
30.二人きりで余暇を過ごすなら、どんなことをしそうですか?
やはり、昔話をしようか。当時気がつかなかった、訊いてみたいことなどもあるしな。
31.二人で強敵(魔物・組織問わず)を相手にするなら、どんな戦いになりそうですか?
魔法で攻撃だろう。素早くて接近戦が得意なような相手だと、ちと危険だが。
32.本人は気付いてないけれど、あなたが密かに気付いているその人の癖は?
思いつかないねえ。だいたい、だらーっとしているからね。
33.その人と自分が似ているな、と思うところは?
悪戯魔法は最初は驚いたけど、段々、罠を張るのが楽しくなってきて……あの頃の彼の影響が、少しはわたしの中にあるだろうね。
34.では、その人のここが心底理解できない、と思うところは?
ある意味、すべてがそうだよ。何であのとき、教会であんなことをして、わたしにもあんなことを教えたんだろうね? 考えてみれば、今ほど怠惰な感じではなかったねえ。
35.その人の子ども時代は、どんなだったでしょう?
想像つかないが、頭が良くて悪戯好きな、厄介な子どもだった気がするね。
36.その人の結婚相手・結婚生活はどんな様子でしょう?
どうだろうね……結婚しなさそうだけれど、相手は大らかで理解のある人でないと。
37.その人の老後はどんな様子でしょう?
今と余り変わらないのではないかい?
38.その人の手料理を食べたことはありますか?(無いなら、ご想像で)
ないけど、案外上手いか? 完全に想像だけれど。
39.その人の歌を聞いたことはありますか?(無いなら、ご想像で)
ないよ。歌わなそうだね。
40.その人の寝言をたまたま聞いちゃった!! どんな事を喋ってた?
彼、寝てるようで寝てないことが多いよ。人前では寝ないんじゃないかな。
41.その人に着せてみたい服はありますか?
普通のローブを着せて見たい気もするね。ずっとあの格好だからね。
42.その人にどうしてもやめてほしい事はありますか?
今は特にないよ。
43.これだったら絶対相手に勝てる、と思うものを1つどうぞ。
魔法も向こうが上だろう……うーむ、とりあえず土地とかお金とかか? 何だかせせこましいが。
44.その人とあなたの体が入れ替わっちゃった!! その時あなたは、何をする?
物見台からの眺めでも堪能するか。
45.では、その時その人はあなたの体で何をしてそう?
何もしていなそうだ……。
46.これから、どんな関係になればいいな、と思いますか?
できれば、臨時ではなく備え役にいてほしいが、高望みか。
47.では、その人にメッセージをどうぞ。
四楼儀どの、これからも頼む。特に、いざというときには頼りにしておりますぞ。
48.あら、その人から返事が返ってきましたよ。内容は・・・・・・。
「できるだけ、いざというときが来なければいいがねえ」
それが、研究所にとっても一番でしょうな。
49.作者さんに何でも一言どうぞ。
これからも、エレオーシュ国立魔法研究所を盛りたたていくので、よろしく頼むよ。
50.それでは、最後に読者さんに何でも一言どうぞ。
この世界、この研究所の日常を、少しでも楽しんでもらえれば幸いだよ。
配布元:隣のあの人について50の質問