「プラモデルと呼べるのは、マルサンだけ」
1959年4月 「プラモデル」 がマルサン商店より商標登録された。今一般的にプラスチック製の組み立て
キットの総称として使われているが、このネーミングはマルサン商店が生み出したものです。
しかし、”プラスチックモデル”も同時登録したため、業界内から批判を浴びることとなったが、商標侵害と
強い態度で臨んだという。
「プラモデルと呼べるのは、マルサンだけ」 このキャッチこそ国産第一号のプラスチックモデルを
完成させた マルサン商店の誇りであった。
1/700 < 390×165×40 >
戦艦 榛 名 (発煙装置付) ART NO.505 ¥250
このシリーズの最大の特長は矢張り、、煙を排出するスケール
モデルという点であろう。煙出装置なるものが付属し、単三電池と
TKK-02モーターとの間に直列のかたちで取り付けビニール
チューブ製の煙路パイプを煙突の下まではしらせそこから排出さ
せるシステムだ。
TKK−02モーターの通常のスクリュー回転軸の反対に送風プロ
ペラを付け送り出す。動力部のスイッチは後部救命ボートで、前方に
押し出すとONとなる。
後にクラウンなどからもこのギミックをとるモデルが発売された。
榛名は南方作戦支援部隊の主力艦。
ミッドウエー海戦・マリアナ海戦に参加。
1945年7月4日及び28日、20発の
命中弾を受け大破座礁した。
<発煙装置>
電池で発熱させ煙を発生させる。
インストのミス記入を赤字で修正している。
今ではまず考えられないが、当時たまに
見かける状況だった。
< 戦艦 大和 > 1/700 <440×180×45> ¥350
、水にやられまさに轟沈寸前である。
古いものをコンディションよく残すのは
難しいものです。
箱絵はWLシリーズなどと異なり勇猛に
波を切り裂く船体全体を描くのではなく、
航海中の一場面を切り取ったような構成
になっている。
シリーズは長門・武蔵・鳥海・陸奥・最上・
赤城・妙高・信濃 と続いていった。
60年代当時、魚雷艇というとまず思い起こさ
れるのがケネディ艦長の「魚雷艇109」です。
日本海軍の駆逐艦”天霧”と激突し艇を
真二つにされ海の藻屑と化しながらも、乗員の
生命を救い九死に一生を得、やがて米国大統領
にまで上りつめた若きジョン・Fケネディ中尉。
劇画・漫画等でも取り扱われ、本来なら
巡洋艦より戦艦・駆逐艦より空母となるので
あるが、少年たちは海の忍者ともいうべき
この魚雷艇にサクセスストリーの必要アイテムを
重ね合わせたのか、最前線で荒波を切り裂き
戦う勇姿にあこがれたものである。
多くのメーカーがこの魚雷艇を取り扱って
います。
艦底部の形状的が似ており、このマルサンの
109とPT7号とも同じパーツを使用しています。
因みにPT とは Patrol Torpedo の略。
魚雷艇109に使用されている ロゴですが
PLA-MODELと - が入っており珍しいものです。
プラスチックモデルは金型が健在な限り、基本的には何度でも生産が可能です。
その金型が使用されなくなる要因としては、現物金型の磨耗・破損等が主な原因
というよりはモデル自体が時代の流行に合わなくなってしまったり、再考証的問題・
金型精度のいちじるしい向上などが上げられます。
また、メーカーが最終的には収益を上げなければならない宿命を背負っている以上、
費用対効果のバランスが見込めないと判断された時、その金型はいわゆる ”お蔵入り”
となる宿命にある。
しかしながら、金型は非常に高価なものでメーカーは簡単に放棄する訳にもいかず、
リニューアル再販という手法で再び我々の目に触れることがある。
そして、そのメーカー自体が姿を消した場合、金型は他の模型メーカーに引き取られ
世に出されることもあるのだが・・・・・。
<ART..NO 532 ロゴが PLASTIC MODEL KIT 時代の 日本丸>
<ART.NO 532 PLAMODEL ロゴ>
フジはブルマークなどと同じように、倒産したマルサンの元社員らによって設立された
メーカーです。
それらの関係からか多くのマルサン商店のモデルを復活させています。
この日本丸もマルサンの金型を使用したモデルです。
組説は基本的には日本丸の解説等、マルサンと同じものを流用していますが
裏面は英語版でマルサンにはないものです。
< Fuji ART.NO 103 >