<HAWK MODEL CO. Chicago 31、USA>
ホーク社は1920年代後半に飛行機のソリッドモデルを主力商品として設立された
アメリカ模型メーカーの老舗中の老舗です。
同時代1930年代前半にリンドバーグ・オーロラなどがその活動を開始しています。
ホーク社最初のプラスチックモデルは1949年に登場しました。
リンドバーグは1948年・オーロラも1952年にプラスチックモデルを発売していますが
なんとオーロラ最初のモデルは、ホークのコピーでした。
1960年代に入るとモノグラム・レベルなどの後発メーカーに押される形で、メーカー
としての勢いは次第に失われ、1971年 テスター社に吸収されその姿を消しました。
モデル数はあまり多くなかったようです。
左のロゴはホーク社が
プラスチックモデルに
参入した当初のもの
1960年代初頭 ホーク社の製品は 梶@スズキ・アンド・エドワード
という会社が、総代理店となり輸入販売していました。
特約店の中には カツミ模型・会田商店・玉屋模型店といった
当時の有名どころも名を連ねています。
日本系の問屋にはあまりない、顧客に対しても直接販売していた
ということがわかる。
XF-92F 後のA-102の元となった試作機。
試作時にモデル化することには賛否両論があるようですが、
完全な量産になったらこのようなモデルは発売できないことで
しょう。
それにしても・・・・・・このボックスアートは・・・・・・美しい!
<F-84F THUNDERSTREAK> 1956年
ジー・ビーレーサー 左は 小松崎氏による これまた美しい箱絵です
1/48 1960年
カーチス R3C-2
レーサー
の
色違いバージョンです
ホークはパッケージのリニュアル版の多かったメーカーですが
1950年代後半から1960年前半にかけてのボックスアートは
どれも美しいものばかりです。
右の KOMET はホークとリンドバーグのものです。
砂漠? をバックに悠然と飛行する
C-131.。
スクランブルをかけているのはMig-19か
ホークのパッケージというとどうしても
この1960年前後のものを連想する。
日本の絵師たちとは一味違った色使いなど
今見ても飽きることがない。
1959年
1960年代 中盤からはこのような パッケージに
変更されることになる。
ボックスアート的には残念ながら後退している。
<1960年代 中期 パッケージ>
1/72 Scale
1/48 Scale
左は 1/48と 1/72
の
箱サイズの比較
右のスピットファイアは
ホークサイ後期の作品
箱のサイズが
一回り小さくなっている
ホーク社最後期 1967年 発売の F8F ベアキャット
MMではないだろうが背面を白とし、実機の写真も箱絵を飾っている。 モデル自体の出来はよかったようであるが
4年後の1971年 ホーク社は40年以上という長きその歴史に終止符を打つこととなるのである。