<ENGLAND>
この世で初めて、プラスチックモデルなるものを送り出したのは、いったいどのメーカーだった
のだろう?
無論マルサンのはずもなく、私の知る限りそのメーカーは フロッグ である。
1936年ペンギンブランドとして世に送り出された。
マルサンが日本ではじめてプラスチックモデルを発売したのが1958年12月であったが、それを
さかのぼる事およそ20年イギリスのフロッグ社が1/72スケール飛行機モデルを発売したのだ。
素材は現在のプラスチックとは少々異なっていたようであるが、機体を細かいパーツ分けし
それを接着するという手法は、何ら現行モデルと異なるところはなかった。
全ての原点はここにある。
<MITUBISI ZERO−SEN>
CAT.NO.392P
<CURTISS KITTYHAWK>
CAT,NO.391P
キティーホーク戦闘爆撃機の色違いバージョンです。
CAT,No.390P
P−47 サンダ−ボルト
<FOCKE−WULF 190>
CAT,NO 393P
1/72スケールについて
飛行機モデルの国際スケールに1:72なる
ものがある。
72という半端な数字がどこから出てきたか
というと
”メートル法ではなくヤード法によって換算
されたからである”と、よく説明されているが
分かったようでよく分からない。
簡単にいうと
縮尺率を決める際に
2ヤードの長さを(実物)
↓
1インチにした(模型)
1ヤード=36インチ であるから
2ヤードなら72インチ
72インチを1インチに縮小するのであるから
1/72となる。
因みに 1ヤード=0.9144M
1/72
1/72
1/72
1/72
このシリーズはフロッグが 1959年に発売した物です。
箱絵は余りミニタリ−的ではない背景が多くのどかな画風で
個人的には好きなものです。
シリーズを通して機体色がグリーンを基調にされているようで
チョット怪しげな迷彩の機体もありますが、当時のおおらかさが
伝わってきいいのでは。
基本的には1/72なのですが、一部大型機のスケールは異なって
います。
<REPUBLIC THUNDERBOLT>
< HAMPDEN >
1/99
< ブ レ ニ ム > 1/79 CAT,NO 395P
CAT,NO 397P
ノスタルジックな箱絵が特長のこのシリーズは、1958年から発売されたもので
最初は双発機から売りだされ、第二次大戦のこれら戦闘機群はよく1959年から
販売されました。
ボックスサイドがイエローで統一されていたのも一つの特徴です。
ロゴマークは羽の生えた蛙 FROG=カエル ですからね。
1960年代に入りフロッグは、長年親しまれていた羽の生えたカエルの
ロゴを廃し、モデル本位ともいうべき3面図をパッケージに配したボックス
アートを採用した。
合理的・近代的とでもいうべき変更ではあったのだろうが・・・・・。
機体の大きさによりカラー分けされている。
このシリーズは箱の色による分類がされている。
・ブルー・シリーズ ・・・・・・ 単 発 機
・レット・シリーズ ・・・・・・・ 小型双発機 機種選定があまりにもマニアック、などともいわれますが
・グリーン・シリーズ ・・・・・ 中 型 機
・オレンジ・シリーズ ・・・・・ 大 型 機 ここまで自国の機体にこだわってこそ母国メーカー。
二・三年ほどで結局三面図のボックスアートは廃止されることになる。
オレンジシリーズのこのボックスアートには三面図の影響が見て取れる。