縮尺 1:580


  NBK
     
   モデル

  クラウン
     

   モデル
クラウンモデルの 1/580 武蔵

どのような経緯でNBKのモデルをクラウンが発売するに至ったかは不明で
あるが、外箱を見る限りメーカー名は NBK の表記しかない。

 クラウンより後に発売された同一金型による武蔵。

 無論、金型が同じ物なので基本的には全く同じ物ということになるが、
モーターがマブチ25からRe-26に変更になったためか、モーターブラケットが
形状変更となっている。
 クラウンモデルの組説は、新規の全く違った (こちらの方が流石に分かり
やすい) 説明書となっている。

 ただ、明らかにクラウン製と認識できるのは、組説右隅にある同社ロゴ
(旧ロゴ)のみで、これが無かったら恐らくオリジナルと勘違いしてしまうこと
だろう。

1/1000
大 和
 こちらは、1/1000の大和です。

 昭和36年12月5日 発売と組説に明記されてます。
   (1961)
 日付けまで記入していたメーカーは何社かありました。

 発売当時はモーターライズでしたが、後にゴム動力へと変更に
成ります。


このくらいの大きさが子供達が作るのにも遊ぶのにもちょうど良い
サイズだった。

 完成後は、だんだんん突起部が欠落していき、のっぺりとした
戦艦へと姿を変えていく。

 最終的には池などに浮かべられ、米軍機の石攻撃を受ける
運命となるだが、ほとんどが攻撃を受ける前に転覆してしまった。

 
 こちらは、運良く大戦を生き延びた ”のっぺり大和”
                  これでも 一応 NBK
パーツ袋の裏

には丁寧な

パーツリストが

添えられている。
1/1000 VS 1/580
 スケールの違いは、こんな感じです。


 当時、プラモデルはマルサンの登録商標


NBKは、ホビープラと呼んでいました。

メッサーシュミット
Me.109G-10
 1/100のメッサ−シュミット

 地球儀のスタンドが付属
していた。

 右は懐かしい、アンプル型の
接着剤。 

 ハート形のカッターで口を開ける
のだが、40年近くたっても初期の
状態にあるように思える。

 長期保存にはこのアンプル形が
ベストであろう。
保存する意味はありませんが・・・。
 <ALL PLASTIC SOLID MODERL>
 
 最初期のプラスチック製模型は、まだプラモデルとは呼ばれていなかった。

 プラスチック・ソリッドモデル・・・・このような呼び方が一般的だったようだ。

    いまだ、模型=ソリッドモデルの時代であった。
 
日本文化教材社(株) 
1968年当時の NBK 展開

・本社・・・東京都台東区浅草橋       ・大阪支店・・・天王寺区南河堀町
・松屋町営業所・・・大阪市南区松屋町   ・札幌出張所・・・札幌市南九条
・深川工場・・・江東区深川東陽町

 NBKの最初のプラスチックモデルが何かという事は不明ですが、他のメーカーに遅れることなく1959年〜1960年
前半には参入していたようです。

 幸いなことにNBKの多くのモデルは組説等にその発売日が明示されています。

 その当時においては発売日の記載は、それほど意味のある事ではなかったのでしょうが、40年以上もたった現在と
なっては、模型史を探る上で貴重なDATAといえます。

 JNMC(にしき屋)などのモデルにもこの表示が有りましたが、JNMCがあまり大きなプラスチックモデルがなかった
のに対し、NBKのモデルは数こそ多くはありませんでしたがしっかりした本格的なものが中心でした。

DOLPFIN
 <NBK初期のプラスチックボート>

 はめ込み式ではないが船体はねじ止めするため
接着剤は使用しない。

 三共などのボート類などと比較すると、箱も一回り
大きくパーツは部品袋に入れられ整然としている。
会社のポリシーがうかがわれ、好感が持てる。

説明に・・・”ネジ穴は皆さんが木製甲板に改造
         する場合簡単にネジで止められる
         ようにしてあります”

と書かれています。まだまだソリッドモデルが模
型の主力であった時代を感じさせます。
 
  昭和36年 (1961年)

   6月15日 発売
   <別売りの スクリューセット (船舶模型電動部品)>
BATTLE SHIP
武  蔵

NBKの戦艦モデルは 2種類のスケールがありそれぞれ 大和・武蔵があった。
             
  *1/580 デラックスモデル    *1/1000 超小型モデル
大 和 ・ 武 蔵 大 和 ・ 武 蔵
TKK25モーター    マブチ13モーター
発売日  ? 1961年12月5日
        
  1/580デラックスモデルも1/1000とほぼ同時期に発売されたと思われ
 そうすると、田宮 1/800 大和・武蔵 日模 1/750 大和・武蔵 と
 バッティングしたはずだが販売実績はどうだったのだろう?
  ご存知の通り、田宮モデルは日模に完敗している。 敗因は価格とスケール.
 そしてツートンの艦体色だったという。
  そういう意味ならNBKモデルは1/580で日模のよりでかく、後塗りでは
 あるが一応赤塗りの2色である。
もう一つの 武 蔵
NBKのロゴについて
日本文化教材社のロゴは、大きく分けて 2種類があるようだ。

左のモノは初期のロゴで、ソリッドモデル・プラスチックモデル最初期のものに使用されている。

NBKに限らず、そのモデルの発売時期を特定するのに役に立つ。
 こちらは一般的に認知されているNBKのロゴ。

 その正確な切り替え時期は不明ではあるが、1/1000大和は既にこのロゴに変更されている。

 少なくとも1961年後半には、こちらのモノに変更されたようです。

 転業されるまで使用されることとなる。

Nissan R380-U 
 Nissan R380は

 1967年 11月 10日

 の発売であったことが
 わかる。
 NBK 後期の広告(1968年)

 1/580 大和・武蔵  1/1000 大和・武蔵 が
いまだカタログに載っておりロングセラーであったこと
がわかる。
 ただ、このラインナップからしてNBKモデルがそれほど
多くなかったのが現実だ。