【6月12日は、恋人の日だってさSP】
「……それじゃ、いくよ」
「う、うん……」
「怖いの?」
「そ、そんなこと……ないよ。お兄ちゃんだもん……」
「大丈夫。優しくするから」
「……うん。あ、あのねお兄ちゃん……」
「なぁに?」
「……ホントはね……ホントはちょっと怖いの。……でも、お兄ちゃんだから
平気っていうのは――ウソじゃないよ」
「うん。判ってるよ……」
「……優しく……してね(はぁと)」
「……あっ!?」
「ダメだよ、可憐。じっとしてて。上手く入れられないから」
「で、でも……」
「大丈夫。僕を信じて」
「……う、うん」
「いい娘だ。さ、体の力を抜いて……」
「ん! んぁあっ!! そ、そんなぁ……ふ、深い……っ!!」
「そんなに緊張してたら、余計に痛いよ。もっとリラックスして」
「で、でもんあぁぁ! そ、そんなぁ……ふ、深い――深いよぅお兄ちゃん!!
お、奥まで届いちゃうぅっ!!」
「ふふ、ここはどう?」
「ひっ!? ああぁ……」
「どうなの? 可憐」
「ふぁ……う、うん……いい……さ、最初は痛かったけど……段々、気持ちよ
く……なってきちゃった……」
「(くすっ)よかった……」
「…………はい、お終い」
「ふぅ〜……どうもありがとう、お兄ちゃん(はぁと)」
「……にしてもさぁ」
「?」
「何か、セリフが思わせぶりすぎない? ただ――“耳かき”してるだけなの
に!(汗)」
「だって、ワザとだもん」
「ワザとですか」
「こういうセリフ喋ってると……何だかその気になってくるでしょ?」
「その気ですか」
「可憐、何だか凄く気分が盛り上がってきちゃった(はぁと)。お兄ちゃんは、
どう?」
「はぅあっ!?」
「ふふ……すっごく盛り上がっちゃったみたいだね(笑)、お・に・い・ちゃん(はぁと)」
「あうぅ……(泣)」
「さ、横になってお兄ちゃん。今度は可憐がシテあ・げ・る(はぁと)」
「……どっちを?」
「……どっちがいいですか?」
「……………………思わせぶりじゃない方で、お願いします」
☆ Sister Princess ☆
<Short×3>
−ear pick−
−おわれ−
(1st edition : 2000/06/12)
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