ブラウン管 |
JR東京駅八重洲口から北に向かう山手線の海手側を約1km進み、
新常磐橋から江戸通りをさらに100mほど東へ。
右手に「イーストンエレクトロニクス」の看板が見えます。
そのショーウィンドウは電子管のミニ博物館。 全部で16本ほどしかありませんがマニアには楽しめる?ものです。
ここに 「テレビ放送開始当時の日本で最初のテレビ用ブラウン管」が展示されています。
形だけをみると日本で初めて「イ」の字のTV画像を映し出したブラウン管に似ています。
蛍光体が塗布されてなければニュートリノを検出した光電子増倍管にも似ていますね。
手前にはいろんなタイプの真空管が並んでいます。
4T22と書かれた三極管はプレートがカーボン(炭素)でできています。
写真では判りませんが、じっくり見ると金属では無い(小さな穴がたくさんあり)
ことが判ります。
後の看板には、
「4G63:グリッド制御(サイラトロン)放電管 最適温度範囲40〜80℃
高圧制御整流 および ウェルダー用三極管
4T16:三極管 自然空冷送信管 低増幅率 一般用 最大周波数40MC
4T17:三極管 自然空冷送信管 高増幅率 一般用 最大周波数40MC
ST743AS:三極管 電圧7.5V、電流3.25A 最大周波数60MHz
医療機用として超短波性能が良い
UV211:三極管 電圧10.0V、電流3.25A 最大周波数10MC
2P22 :五極管 電圧6.3V、電流1.5A 最大周波数30MC
4T22 :三極管 自然空冷 カーボン陽極の堅牢型工業用送信管
用途:誘導加熱 ビニール接着用」
5T23 は 4T23と同じ800W
P220(JRC制) XP560(マツダ制) VT129−304TR(USA制)
などの表示が有ります。
この記述で、(JRC制)は(JRC製) の誤記と素人目には思うのですが・・・・・。
また、電圧が6.3〜10Vというのはプレートではなくてフィラメントのでしょうか?
下の写真で直径10cmほどの銅で出来たパイプは WT385 という送信管。
「昭和20年後半頃活躍した放送用送信管で、 歴史をたどることができる貴重な水冷三極管。」
とのことで、高さは1.8m超ほど有ります。
右下の赤い筒は進行波管です。
「日立進行波管 1W67 自然空冷 周波数660〜770MHz 収束磁界内蔵(PPH)の
連続動作の電力増幅進行波管です。 通信用送信管」 の表示が有ります
このほか、
船舶用無線機に用いる600W 30MHzの
「空冷5極管で最大の品種:円筒形電極構造」の真空管(外装はガラスでなくセラミック)
8F76R という250MHz15KWの強制空冷4極管(1968年製) 10〜15KWテレビあるいは
FM放送用に開発された当時最新型VHF電力増幅用強制空冷4極管」
8T75 35KW水冷三極管 低増幅率 周波数30MC 高周波加熱 送信用
などが有ります