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谷川岳:オキノ耳:深田百名山(既登) 茂倉岳:一等三角点百名山(既登) 茂倉岳:3等三角点 

2016年09月01日 天気 晴れのちガス

谷川岳 西黒尾根〜茂倉新道を目指す。40年ぶり(74.5.25登頂)の再訪。
理由は、この付近の最高地点:茂倉岳に登っているか否かの検証。結果は登ってなさそう。
40年前の山頂からの写真=後方に写る尾根の眺めが茂倉岳の東稜そのものであった。

青春18キップ第4日目の旅として、始発の電車で八王子〜高麗川〜高崎〜水上と乗り継いで土合10:00着
翌日は5日目として飯山線踏破を考えていたが、みごとに挫折のありさま。

それでも、八王子ではハイブリッド機関車(HD−300−3=新発見)を拝顔。
着いた高崎駅で名物?、朝得割引のソバ330円を食らう。肩の小屋の宿泊予約OK。
実は、前日に予約しようとしたが、予約時間:8−16時。やむを得ず自炊覚悟の荷物準備。茶2.5L+炊事用具+シュラフなど、山小屋泊には不要な荷物4−5kほどが結果的には余計な荷物になってしまった。

水上駅で乗換へて、先頭に乗り込み、車窓を眺める。湯桧曽駅の手前では、右手の山腹を走る上り車線(の電柱の列)を眺め、直ぐにトンネルに入り、湯桧曽駅着。

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左:5:38ハイブリッド機関車(HD−300−3) 中:8:04高崎駅 朝得ソバ 右:9:51湯桧曽手前 山腹を走る線路 


ここから5分ほどずっとトンネル内を動画撮影するが、ほとんど真っ暗で絵にならない。
着いた土合駅下り方面ホーム。昔はこの駅用の線路が分岐し、ホームに停車中に後続の電車が通過する直線上線路の2本があったが、今は、分岐線路の上にはホームが新設されている(柵があるので入れないが昔のホームも残っている)。
上り方面のホームまで70mの標高差&486段の階段があり、通常10分ほどかかるとある。

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左:7:09土合駅下り方面(線路の上にある)ホーム   中:7:09案内看板   右:7:14連絡通路の階段 

486段(高さ14cm)の階段を登り、改札を出ると、15人ほどは降りたはずの人々はもういない。
肩の小屋に泊まった方に聞くと、西黒尾根は2人ほど。ロープウェイの下を登った方もいたりする。
あとは一の倉沢方面散策+ロープウェイの利用者のよう。で今日も最後尾をのんびり進む。

今日明日は台風一過のいい天気・・・であり、気温も30度近いカンカン照り。車道を進むに日影を求めて。
総重量13−4kgぐらいと思っていたが、以外と足が進まない。

ロープウェイ乗り場の先で、先行1名に追いつくが、この方は一の倉沢散策とのこと。
ようやく西黒尾根登山口800m地点着。時すでに10:55。のんびりし過ぎてここまで小1時間要す偽体。
ここからは約4時間(ガレ沢のコルまで2.40と、山頂まで1.20)。15時には着くかな。

樹林帯の急な傾斜に踏み込むと、後方から2人連れが来た。が車道を奥に進む。どうも谷見物の程。
50mほど登ると水場が現れる11:07。やや冷たいが余り旨くは無い。なのに10分も休み。
木のおかげで、暑い日射しは遮られるが、風が通りにくく暑い。

登頂中、925mの送電線鉄塔を11:30通過。眺め良し。

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左:10:22土合駅出発      中:10:57西黒尾根登山口       右:11:30送電線鉄塔からの眺め 

12:00−08途中で休み
1190mのコブ着12:17。看板に、駅まで1Hr&山頂まで3Hrとある。
ここからは、ロープウェーの天神平駅(=標高はやや見上げる格好。)トマノ耳方向は樹林の陰に隠れて少ししか見えない。
2−3分進むと、西黒尾根上のピークが眺められる場所に着く。さらに、20分ほど進むと後方に武尊山が見える場所に着く。しかし谷川岳方向は樹間の間にちらりのみ。

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左:12:17 1190mのコブ    中:12:18コブからのロープウェー天神平駅口    右:12:35武尊山方向


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左:12:18 1190mのコブの当たりからの西黒尾根上のピークの眺め 


ひたすら尾根の北斜面側を登り、1400mを越えた当たりで稜線を乗越して岩棚に上がり、ロープウェー天神平駅はやや見下ろす地点につく。
南〜東の眺めが良く、日影を求めて大休止13:15−44。

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左:13:14 岩棚    中:13:15 岩棚からのロープウェー天神平駅   右:13:53最初のクサリ場の上からの天神平駅方向

目前には途中で見た武尊山以外にも左手に至仏山、右手の天神平駅方向には赤城山も見える。

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13:14 岩棚からの山々の図

足元には花々がいくつか。

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左:あざみの仲間       中:アキノキリンソウ      右:ゴマノハ?の仲間?

休憩中に降りてきた2人連れから、「分岐まではまだ15分以上かかる」との情報を得る。
ここから、3つか4つほどのこぶが連なったラクダの背と呼ばれる岩棚が続く。灌木の日影もあるが、ほとんどはカンカン照りの空の下。汗がブワーと吹き出す。
たまにはクサリ&ロープあり。足元の歩行ルート上には、足を乗せるのに都合の良い岩という岩がすり減っていて、てかてか。へたに踏むとつるっと滑りそうで怖い。
ホールドも岩が擦れて丸まっていたりして、慎重に歩まざるを得ない。
やむなくクサリのお世話になることも。後で調べると、ここいらの岩は蛇紋岩とのこと・・・で納得。

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   左:13:51最初のクサリ場 下から。         右:13:53上から。 マチガ沢を見下ろす。

クサリ場を上り詰めた先には双耳峰が顔を出す。足元には赤紫、赤、白も。

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左:13:55りんどう          中:13:57虫コブ          右:14:01ウメバチソウ

ピークに上がると、前には次のクサリ場が見え、その奥にラクダの背ピークがある。
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左:14:02ラクダの背ピークとその先の尾根   中:同左拡大の図  右:14:12ラクダの背ピークから振り返る

着いたラクダの背ピーク眺め良し。東〜南に百−二百名山が並ぶ。
左手前から、近くに笠ヶ岳、朝日岳、中くらいに燧ガ岳がうっすらと、至仏、笠ガ岳、武尊山塊、遠く皇海山、赤城山塊。

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左:14:12ラクダの背ピークからの眺め。東〜南西方向

ラクダの背ピークから西黒尾根後半とトマノ耳・オキノ耳方向。急登の一つ中段(1620−50mの平坦地)が大きく見える。あそこまで130m差か

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ラクダの背ピークからの眺め 西方向


ラクダの背の1616mピークに着くと、本日2組目とすれ違い。単独でロッククライミングを終えた方。最高のクライミング日よりだったとか。
下った鞍部がチェックポイントのマチガ沢からのルート合流点1590m14:20着。コースタイムより40分の遅れ(休憩地点から25分以上要)。
小屋着16:00には間に合いそうもないので小屋に「遅れる」と電話を入れる。
ここからも急な登り。もっとも目で見ている分は急とは思えないが、滑りやすい岩をジグザグにペンキが走る。
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左:14:13ラクダの背ピーク   中:14:20西黒尾根ガレ沢の頭 の看板   右:14:33鞍部から5−60m登った休み場からの俯瞰


ぼろぼろと崩れやすい岩道を進んだかと思うと、大きな1枚板状の岩をぐるりと回ったり、上方に見えたルートに向かってルンゼ状の道無き道を直登したり・・・・。標高が高くなるにつれ、巻機山が見えるようになった。
あまりの暑さに、岩影を求めて15:09−19休み。

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左:14:48クサリ場    中:14:48クサリ場   右:15:02朝日岳の左手に大烏帽子岳のピーク&遠く巻機山

1820mのザンゲ岩15:50通過。その少し先当たりからは笹の間を登る。

足元にはいろんな生物がいたり・・。

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左:15:20セリの一種にアゲハチョウの幼虫・・・越冬出来る? 中:15:42ハクサンフウロ? 右:15:59アカモノかな?

傾斜が緩くなると歩みが進む。天神平駅もすっかり俯瞰。水上の町並みが山陰に見える。
途中まで山頂方向に進む。双耳峰がほぼ重なり合う。
1910mの肩の小屋16:25着 予定より1.25遅れ。

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左:16:03山頂直下から天神平駅。  中:16:18手前トマノ耳、奥:オキの耳   右:16:24小屋前から万太郎山方向

小屋で荷物を整理し、夕刻山頂に向かうが、トマの耳に着いたときには、オキの耳はガスが舞いよく見えず。
登ってきた西黒尾根のラクダの背付近は薄ボンヤリながら凸凹が眺められる。小屋付近はガスが舞っていたが夕刻少し晴に。

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左:16:56山頂からラクダの背方向。 中:17:13ガスが舞う小屋の眺め 右:17:59夕暮れの万太郎山方向

夕食後、同席の方2名+1名とダベリング。一人は1日で自宅から富士に登って帰ってきたという健脚の若者。
もう一人も健脚のよう。共に住所は神奈川県と以外と近く。
山をどうやって楽しむか・・・について。
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左:17:32本日の夕食 中:18:28アニメ「やまのすすめ」谷川岳編? 右:20:07寝場所の風景横に5人の計10人部屋


朝4時発予定なので弁当を頼むと難しそう(小屋人一人のため)。で、お湯を貰ってフリーズドライの肉メシを調製。
朝食分の返金はすぐにビールに消えたりする。
20時の消灯前に外に出ると霧が濃い。風も少々強めで寒い。明日は晴れるのやら。
布団は無いが、幅50cmウレタンフォームの下敷きと幅6−70cmの封筒型シュラフ。枕有り。
小屋内は以外と暖かく、シュラフに潜り込まなくても十分。お腹に冬用シャツ(=厚手)を掛けるだけでお腹は冷えないぐらい。
以前10月始めに蓬峠小屋に泊まったときは持参シュラフで寝たが、床が硬質のプラスチックメッシュ敷き物。寝返りを打つと、腰の横が擦れて傷になり痛い思いをした記憶がよみがえる。

朝早いので、そのシートとシュラフを入口近くの通路に引き出して寝ることに。

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2016年09月02日 天気 ガスのち晴れ、山頂付近はほぼガスの中

翌日、茂倉岳でご来光を拝むべく3:30起き、4:15頃出発。4:25ついたトマノ耳山頂にはガスが舞い、何も見えない。
5分ほど待ったが変わりなく、オキノ耳のに移動。以外と足場が悪く、ヘッドランプの明かりでは歩きにくい。
あの擦れて丸まった岩の上では慎重にならざるを得ない。
山頂に着くと、視界は数十m。ヘッドランプの明かりが届く範囲のみ。ガスが薄れると中にトマノ耳の左手に町の灯りも。

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左:4:15小屋発  中:4:44オキノ耳 ヘッドランプの明かりが霧に反射 右:4:45オキノ耳 ガスが晴れる 

4:43谷川岳山頂(=深田久弥百名山のピーク)の立派な標識がライトに浮かぶ。北方向には小山(奥の院のある)と茂倉岳がうっすらと。
2015年版登山手帖には、百名山は谷川岳(=1977mオキノ耳)。
ちなみに、トマノ耳は1962.4m(新ハイキング社選300名山)、谷川岳最高峰は2022mの仙の倉岳(200名山)。一ノ倉岳は1974.18mだが一等三角点百名山、茂倉岳は1977.9m。
ここから一望できるはずだが、山頂にはガスが舞い、日出もは期待薄。
先を急ぐ。4:52前方に奥の院(富士浅間神社)の鳥居があらわれる。

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左:4:43オキノ耳の標識  中:4:46途中から見えたピーク 右:4:52−53奥の院

鳥居からのルートは左手側を行くようだが、右手にもルートがあり、こちらを抜ける。少々待つとガスが晴れ、一ノ倉・茂倉岳がうっすら見えてきた。岩づたいに下ると、左手からの道(クサリ)に合流4:58。
当方の空は赤みが射すが、稜線上一面にガスが残り、日出は期待薄。
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左:4:55奥の院から一ノ倉・茂倉方向 中:4:58奥の院の北面の登山道と鎖 右:5:02東空

肝心の東空はずっとガスの下。一ノ倉谷ののぞきに着く。下を覗くとモヤの中に谷が見えて足がすくむが、稜線より下側では晴れていそう。

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左:5:04奥の院から一ノ倉・茂倉方向   中:5:13一ノ倉谷   右:5:26一ノ倉谷のぞきから

西側斜面の回り道を下ること1−2分、東の谷が急に赤く色づいてきた。日出だ。
東の谷が見える位置はまだ4−5分先。あわてて、東側の谷が見渡せる位置に登り返す。

日出はやはり無理だが、朝日が谷のガスに当たり、一面薄赤の世界になる・・・が今一。年賀状には使えそうもない。


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左:5:36一ノ倉沢の朝焼け靄     右:5:36同左

5:45一ノ倉岳の最低鞍部に着くと、そこからはやや急目の登り。花がいくつか見える。下部は晴天だったが、登るに連れ再びガスの中に。

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左:6:02奥の院を振り返る 中:5:51-52シオガマの仲間 右:6:03山頂方向


6:05着いた山頂は頭の上は晴れているが、水平方向はぐるりと視界150mほど。肩小屋〜一ノ倉コースタイム50分より大幅に遅い90分ほど要した。実にペースが遅い。

カマボコ状の避難小屋、3人程度は入れそう。思ったより小ぎれいな感じ。地図には三角点マークがあるが見渡しても見あたらない。帰宅後検索すると、西の笹の中に隠れるように有るようだ。しかも一等三角点百名山の一つだった!!!。

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左:6:05一ノ倉岳山頂 一ノ倉岳の石碑あり 中:6:05避難小屋 右:中は綺麗。3人ぐらいは楽勝


それよりもこの日の懸案事項「雪の上で取った写真の位置」はどこか? 視界が悪い中をさがしつつ茂倉岳を目指す。それらしいところはいくつかあったが、どれも同定が難しい。
帰宅後、WEB状で確認した写真(=>一の倉岳から撮した写真)と件の写真を見比べて、背景に茂倉岳から蓬峠に続く稜線がばっちり写っていた。つまり、一の倉岳で撮ったものとあっさり判明。
42年前の写真は、一の倉岳から東方向に下る中芝新道ルートを1−2m下った当たりの残雪上の様だ。

茂倉に向かう途中、登ってきた男性と会話(今日最初のすれ違い)。茂倉の避難小屋3人で快適に泊。水あり。
山岳ガイドをしていた様で、「7月にツアーで北海道に行ってきた」というと「カムエク」でしょうと当てられる。

ついた茂倉岳、ぽつんと標識があり。三角点はとさがすが見あたらず。蓬峠への道があるが、途中からはガスが掛かり良くみえない。
ここで大休止6:35−58。肉メシが喉を通らず湯冷ましで流し込む。
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左:6:07一ノ倉岳を振り返る 中:花と実6題     右:6:35茂倉岳山頂


見通しがきかない茂倉尾根を10分ほど下ると茂倉小屋が現れる。とりあえず水場に向かう。歩2分ほどで着。水量はペットボトルに1本/分と少ないが味は良い。
小屋の中は、けっこう小ぎれい。寝袋の下に敷くシートがいくつもロープに掛かっていて内部が薄暗いのだけはいただけないが。
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左:7:09小屋を俯瞰 7:11小屋着    中:小屋内部    右:水場:小屋から歩1分

小屋前で一瞬ガスが晴れ、土樽駅近くが眺められた。5−6分下るとようやくガスから抜けでる。先ほど見えた駅周辺を含め、茂倉新道の稜線がよく見える。半分ほど雲の影が映っており、上空には厚い雲がある様子。


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左:7:13一瞬のガス間       中〜右:7:28茂倉新道の稜線 一望 

向かいに見える万太郎山は山頂近辺にガスが舞っている。それ以外の稜線は晴れているので、一の倉〜茂倉岳も同じ様なのだろう。
稜線歩きの際に右足膝に違和感があったが、下りにはいると膝痛に変わる。30分下っては20分休みのペースで下る。
途中で登ってきた方と話す。今日は万太郎経由で土樽に降りる(コースタイム=14:15)という健脚。
下方は晴れているので、地図を見て、あそこが駅、ルートはこっち方向と算段を入れる。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
7:58下りの途中で小休止 茂倉岳(左側)−万太郎(最右端のピーク)のパノラマ 

万太郎山の麓の谷に高速道路の空気抜きの塔が白く見える。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左8:04空気抜きの塔(位置は右写真下の白っぽい所)  右:7:58万太郎(最右端)〜土樽のパノラマ。

8:30矢場の頭着 48分まで大休止。食糧を詰め込む。右膝のケア(痛み止めクリーム塗布&とサポータの位置調整等々)


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左:8:50茂倉岳方向 尾根の途中の手前のピークは1683m、奥は1850m当たり 
                               中:8:50土樽駅方面拡大 右:8:50土樽駅拡大

矢場の頭から駅まで後2時間必要。9:56発の電車には間に合いそうにない。予定していた長岡〜長野回りコースは諦め12時過ぎの上り列車に乗ることに変更する。
木の根っこが多いと言われているこの新道、途中までは快適であったが、根っこが以外と歩きづらく、下りはけっこう膝に来る。10時前頃に小屋で話をした元気な若者2人にあっさりと追い抜かれる。2時間以上後から出発したはずなのに。
膝を騙し騙し下る。30分歩き10分休み。10:20頃道が緩やかになり、10:35頃登ってきた2人連れとすれ違う。この先急登だったとか。
10:39最期は急降下(水平距離500mで標高差200m)の道を過ぎ、11:04ようやく駐車場に出る。

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左:9:00クルマバハグマ(車葉白熊)とシソの仲間? 中:9:04普通の登山道 右:9:39急降下登山道

駐車場には2台の車。日影を求め登山案内の近くの日影で一休み11:05−11:17。靴を脱いでほっとする。
日射しを避ける目的で傘を差し、平地を歩くと、以外と膝に負担が無く、スピードが出る。山中の下りは膝への負担大だったが、平地は良さそう。
橋を渡って振り返ると、茂倉谷の奥に晴れ上がった緩やかに丸い茂倉岳を見る。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:11:04駐車場広場   中:11:05案内看板 右:11:25橋の上から振り返る

途中、茂倉新道を開拓した方の銅像が有ったが素通り。土樽駅近くで道が二つに。地図で調べていると工事現場にいた方が道を教えてくれる。
下り線の橋梁(橋脚がコンクリ造り)下を抜け、上り線の橋梁(橋脚が石組み造り)をくぐる。
清水トンネルの文学散歩道標がある。橋を渡り、坂を上がってやっと11:54土樽駅着。
ここには信号所の文学散歩道標がある。先行した2人連れが寝っころがって休んでいた。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:11:45下り線の橋梁 中:11:45上り線の橋梁と文学散歩道標 右:12:20土樽駅ホームと文学散歩道標

ホームにザックを投げだし、濡らしたタオルで体を拭き、上半身は着替えする。濡れたシャツはつかの間ながら日干し。

向かいのホームに3−4人いたのだが、9/4までは11:58発の臨時列車があった。
これに乗ると、12:14越後湯沢着/12:15発−13:08越後川口着/13:10発の予定通りのコースに戻ることができたのだが、電車が来るまで少しも気が付かず。
まあ、汗まみれで電車に乗るのはちょっと・・・。

12:20青春18キップ5日目が始まる。 電車の先頭に陣取り約7分、清水トンネルの中を眺める。先客がいて十分には眺められなかった。
水上駅で乗り換るが、膝が固まっていて階段の上り下りに難儀。
駅kioskでビ−ルとつまみを手に入れ、車中で楽しむが、飲み終えるととたんに寝入ってしまう。
着いた高崎駅では下着の着替えを企んだが大きなトイレが使用中でX。土産にベーコン(肉と塩のみで出来たやつ)を買って八高線に乗り込むとまたもやバタンキュウ。
終着で乗り換える際、椅子から立ち上がる度に膝が痛くて難儀。最期はバスの中は立って帰宅。

風呂に入って膝を暖めて寝たが、二日間は歩くたびに膝痛で手すり利用でないと歩けないありさま。一日で50歩ほど
3日目にははさすがに痛みにはなれてきて、300m先のスーパーまで往復できるようになったが。

清水トンネルの文学散歩道標:記載内容
「雪国」文学散歩道 清水トンネル 「国境の長いトンネル」は、当時日本最長トンネルの清水トンネルである。
川端康成が、このトンネルを抜け初めて越後湯沢を訪れたのは、上越線の完成から約三年半後の事である。有名な冒頭の文章は、川端康成が、昭和九年十二月六日に体験した、越後湯沢の雪景色の情景を描写したものであろう。
『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。』 −雪国より−

信号所の文学散歩道標:記載内容
「雪国」文学散歩道 信号所  小説の冒頭、島村が同じ汽車に乗り合わせた葉子にいっそう関心をもった場面。
小説の中に登場する信号所は、当時単線の上越線で列車運行には、重要な役割を果たしていた。現在は土樽駅として夏の登山客などに利用されている。
『そのような、やがて雪に埋もれる信号所に、葉子という娘の弟がこの冬から勤めているのだと分かると、島村はいっそう彼女に興味を強めた。』  −雪国より−


コースタイム(登山手帳2015) 土合−0:35−登山口−2:40−ガレ沢のコル−1:30−トマノ耳(肩の小屋)=4:45
実績(休憩0:50含む) 土合−0:36−登山口−3:25−ガレ沢のコル−2:02−トマノ耳(肩の小屋)=6:03

コースタイム(登山手帳2015)
肩の小屋−0:10−トマノ耳−0:50−一ノ倉−0:20−茂倉岳−1:00−矢場の頭−1:40−分岐−0:25−土樽駅=4:25
実績(休憩2:10含む) 肩の小屋−0:08−トマノ耳−1:20−一ノ倉−0:31−茂倉岳−1:56−矢場の頭−2:54−分岐−0:29−土樽駅=7:40



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