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2013年02月16日
今回も前日の雨上がりの翌日を狙っての県境歩き。今日は終日快晴の予報。前回と違って富士が期待できそう。
御殿場発8:10のバスに間に合うべく出発。乗換駅の新松田駅前の麺屋で肉ソバを食べて体力強化。松田駅ホームでの赤富士は拝めなかったが、2週間前より40分は遅いので無理と言えば無理な話。
2013/02/16
前日の天気予報を見て出発。朝から晩まで期待できそう。
御殿場発のバスに間に合うべく出発。小田急の車窓からはなぜか東〜南に雲があり、丹沢もガスが舞っている。ちょっと気が滅入る。
新松田で前回同様肉ソバの朝食。松田駅ホームから見える富士にも左面に雲がまとっている。御殿場に近づくにつれて雲量は増えてきて、最後には雲の中に入り込んでしまった。富士の眺めは期待薄・・・・・。
富士以外は晴れていたので、予定通り8:10発のバスに乗り込む。
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写真左:7:19松田駅ホーム 写真中:7:47駿河小山駅付近 写真右:7:56御殿場駅到着前
篭坂峠で1名下車。三国山に向かうのだろう。
8:53旭日丘バスターミナルで3人組と共に下車。聞けば山伏峠から南下とのこと。「山の中で合いましょう」と別れ、8:57三国峠に向けて進む。
振り返ると富士の右半分は晴れ。国道脇の歩道は昨日までの降雪のせいか、雪にすっかり覆われていて実に歩きにくい。やむなく、車道のタイヤ跡の上を進む。対向車が来るたびに除雪で積み上げられた雪の土手上に避難すること十数回。
もっとも、歩いたおかげで、「日本の渚百選 山中湖 夕焼けの渚」の展望台、遊覧船乗り場、路上などから、湖と富士がいい感じで眺められる。富士の南東側は雲が舞っているがそれ以外は取れていた。御殿場で見た富士が雲の中だったのは北西風の成せる技だったと判明。
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写真左:9:11渚の展望台 写真中右:展望台からの眺め
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写真:9:11「日本の渚百選 山中湖 夕焼けの渚」の展望台からの南アルプスの眺め
展望台で撮影中、例の3人組が乗ったタクシーが通過する。遊覧船乗り場では、船の影に白鳥がたむろ。人が近くに来ても動じない。風よけ中?
やがて9:40バス停(三国山ハイキングコース入口)に着く。目の前の広場ではブルドーザが雪かきしている。
ここは駐車場だったようで、16時頃に通過した時には100台近くが駐車していたが、朝は当然の事ながら0台。
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写真左:9:17遊覧船乗り場から 写真中:9:18船の影にたむろする白鳥 写真右:9:39駐車場の背景の富士
ここから、脇道を30m程登り、標識を見て一休み。スパッツを着け、電池交換して、9:52ハイキングコース道に入る。今日の先行者の足跡は一つ。
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写真左:国道沿いの広場で鹿の足跡 写真中:9:52ハイキングコース入口 写真右:9:54ハイキング道
登りが緩やかになると、ほぼ正面にあるお日様が、木枝に付いた雪・氷を彩ってくれる。おかげで楽しみ大。
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写真左:10:02ハイキング道の眺め 写真右:10:05雪・氷がきらきらと
10:11やがて車道に出る。前回同様登山地図に書かれた車道を歩いて行こうと思ったが、正面に凹んだ道らしきがみえたので、2万5千分の1地形図の道と判断し、躊躇しながらも入り込む。浅いところで15cm、深いところで膝下まで潜るが歩けないことは無さそう。途中林道跡に出てから少々迷ったが、林道跡を左手に大巻きして、雪の凹みに沿って直答するとやがて10:25パノラマ台に着いた。
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写真左:10:11車道そばの標識。 写真中:10:13車道の向こうに見える凹み 写真右:10:17足跡(林道跡から)
日射しも暖かく、合羽の上を脱ぐ。パノラマ台の名の通り、眺めも良く遠く南アルプスが眺められる。画面右の尖った山は塩見岳とふんだが、そうするとその南の山々がどうにも同定できず・・・・・。
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写真:10:25パノラマ台からの眺め
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写真:10:29パノラマ台からの眺め(南アルプス)
10:33ここから再び車道を進む。途中途中には見晴台がありそれぞれ楽しめる。
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写真:10:46 富士・山中湖・南アの眺め
10:55ようやく三国峠着。ここから県境の道となる。すでにもう2時間経過。この峠から山伏峠までは、99%雪上の道を進むことになろうとは・・・・・。でも、稲子湯の代わりになったかな。
雪上に残る動物の足跡を確認しつつ登る。
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写真左:10:55三国峠の登山口入口 写真中:10:19登っている途中 写真右:11:01登っている途中 足跡は左から兎、狸?、鹿
11:29鉄砲木の頭(明神山)着。当然の事ながら、パノラマ台よりも更に視野が広がり、北側の北岳(と思う)も見えるが、わき上がってきた雲にじゃまされて、はっきりせず。西風が強く、セーターを通り抜けて行くので、ちょいと寒い。
4人連れがコンロで暖ったか麺用の湯沸かし中。この近くの住人らしいが、西方の南アの山々をたずねてみると何ともあやふや。尖った山の名を聞くと千丈では?と返事に、「塩見岳らしいのだが」と振ってみると、逆に「何年もの疑問が解けた」と返されてしまう。
帰宅後同定作業。なんと、塩見と思っていたのは北岳。南に進めば間、農鳥、広河内、笹山、塩見、小河内、荒沢、赤石と続いていた。北側には千丈、鳳凰、甲斐駒らしき白い山が雲の向こうに見えているが、切れ目部分に雲がかかりはっきりせず。
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写真:10:39鉄砲木の頭(明神山)からの南ア北部の眺め
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写真:10:40鉄砲木の頭(明神山)からの南ア南部の眺め
11:41出発。角の取れた三角点や山頂近くにあったテントを眺め、西丹沢を木枝越しに眺める。
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写真左:11:26鉄砲木の頭(明神山)の祠 写真中:11:42山頂のテントと三角点
写真右:11:43下り始め:西丹沢(畦が丸、屏風岩と丹沢湖)を見ゆ。
ウォーキングフーズのおにぎりを食べつつ、やわらかな雪を踏みしめつつ下る。周りは樹林帯で眺めはいまいちだが、幅広く明るい快適な道。途中、県境標識からはずれた踏み跡をパスして県境沿いのコースをずぼずぼと下る。
12:27、道が北東方向から北に曲がった付近で団体に合う。25人が居並ぶ道脇の新雪を踏みしめつつ通り抜ける。そこから下り傾斜がきつくなり、踏跡が歩きにくい所は新雪上を下り、やがて12:34切り通し峠に着く。「鹿の駆除のために銃器および足くくり罠を使っているので注意」の紙切れがくくりつけられている。
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写真左:11:59鉄砲木の頭からの下り道 明るい広い山道
写真中:12:14道無き道の下りを振り返る 写真右:12:33切通し峠
峠を出発して5−6分後、旭日丘で逢った3人づれとすれ違う。ひとしきり会話。明神山から下山する模様。
高指山に向けひたすら登る。平野への下り道を12:48、12:56に分かつ。登頂途中、「アブラチャン(油瀝青)純林」なる看板が現れる。
その昔、この実を灯油(燈油)の油に使ったと書かれているが、江戸時代の庶民の魚(鰯)油(=燃やすと魚臭い)と違って香りが良いクスノキ科なので、高級品だったのだろう。歴史を紐解くと1660年頃の文献に出てくるみたい。
登るにつれ西側の樹木が少なくなり、やがてカヤトの原の高指山に着く13:08。東側は残念ながら木がじゃまして余り見えず。富士と山中湖がほぼ同じ方向に見えている。
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写真左:12:52アブラチャン(油瀝青)純林(四角い看板は13:32)
写真中:13:10高指山山頂 2等三角点 写真右:13:09富士と山中湖がほぼ同方向
南ア方向は手前の山がじゃまをして、悪沢岳〜赤石岳ぐらいしか見えなくなったが、逆に聖岳がちょこっと現れたりする。
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写真:13:09高指山から南アの眺め。雲の中から聖岳らしいピークが見える
詰め込めるだけの餌をぬるくなった茶で流し込む。今日は歩き始めから腰に違和感があったが、ほとんど腰掛けることなく歩いた来たのでさすがに重くなった。雪の積もったベンチに腰掛けて冷たい思いしつつも、背筋を伸ばす。菰釣山7.5kmの看板をみつつ。
13:25発。バラシマ峠に菰釣山7.1kmの看板。周囲にはふたたびアブラチャンの林。道の左右に生えており、相模の国と甲斐の国とで実の取り合いがあったのだろうか。そんなことを考えながら歩いていると13:41富士岬平に着く。ここからも富士が眺められるが、山中湖は1/3〜1/4ぐらいの大きさになった。眼下には別荘地が中腹まで登ってきている。
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写真左〜中:13:41−42富士岬平からの眺め:三国山〜大洞山〜山中湖〜富士山〜石割山舌の別荘群
写真右:13:42富士岬平山頂&標識
山伏峠(トンネル)まで40分の標識があるが、登山地図上は大棚の頭までが1:00+峠まで20分の1:20なのだが、どっちがただしいのだろう?実績は正味1:01。
13:45発。笹が出てきた。13:53菰釣山6.4km標識通過。標識を撮影中に前方5mの木に鳥が止まる。お腹はゴマ塩模様。顔は、・・・・・・。あっという間に飛び去り、顔は捉えることができず。留まっている木が20cmぐらいだから30cmぐらいの鳥とすると鷹の仲間の「ツミ」かも・・・・と期待したが、専門家から「腹の色具合からヒヨドリ」とのこと。
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写真左:13:54全景「しっぽ〜お尻」の長さ=「頭〜お尻」の長さぐらいある。 写真右:13:55拡大(しっぽが半分切れている)
この辺りから道は上がったり下ったりし、笹が目立つようになってくる。14:03朽ちたベンチが現し、菰釣山6.1km標識通過。10分も進むと痩せ尾根の上を進む様になる。がくんと下り、ロープが設えられた急登を登り、ひさしぶりに雪のない細道を登り、やがて尾根幅が広がり、14:29菰釣山5.1km標識通過。上り坂が少し続き、14:31大棚の頭着。
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写真左:14:11細道の下り 写真中:14:14下って登って・・・・。 写真右:14:31大棚の頭分岐点
菰釣方向から歩いてきた人が一休み中。聞けば西丹沢からここまで6時間(コースタイムは8:50)。バスが遅れたのと雪が深くてスピードがでなかったとのこと。でも、コースタイムを大幅に短縮する健脚者。
平野発15:25のバスに乗りたいとのことで急いで降りていった。見渡すと、右手に送電線の鉄塔が見え、南側が開けていそうだったので、往復5分ほど寄り道する。
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写真:14:37 2週間前の山並みの眺め。薄目の尾根は箱根外輪山。その中央左に箱根山と金時山が重なり、その手前の濃いめの尾根が県境尾根。金時山の下に湯船山が重なる。
分岐点に引き返し14:42出発。比較的歩きやすい雪質だが、ここまで来るとさすがに腰にくる。14:51山伏峠通過。ここから山腹を巻きつつ道は下り、14:58やっと国道に着く。
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写真左:14:44山伏峠途中からの富士 写真中:14:51山伏峠と標識
写真右:14:57トンネル手前の道(=旧山伏トンネル入口?)
トンネルを抜けて南側で一息。そこにバス停があるものの、冬期は1日2便、しかも午前中のみ。平野までここから約4kmひたすら歩くのみ。
腰全面がもやもやと違和感。膝関節がなんとも重い。山腹まで広がる別荘地をながめ、逆行の富士をながめ、ただただ歩く。そうして15:40 やっと、平野のバス停に着く。
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写真左:14:58山伏トンネル道志側入口 写真中:15:25富士岬平と別荘地 写真右:15:35平野手前からの富士
大棚の頭で逢った方はここにはいなかった。15:25発に乗れたのかも。
運良く9分後に土日運転の観光地経由バスがあり、定期路線バスの運転手が無線で乗客有りと連絡してくれる。親切な運転手さんに感謝&敬意を表して乗りこむ。さすがに腰が楽になる。ただ、車中で旭日丘での乗り継ぎを確認すると2週間前と同じ16:33発。つまり、16:15発の定期路線バスでも間に合うのであった。
旭日丘に15:57着。36分の待ち時間を利用し、ターミナル1Fの休憩所でコーヒーを飲み、スパッツを抜いで片づけ、ビールと薫製チーズを仕入れて防寒具を羽織る。
5−6分前から待合所に並ぶ。ふと富士を見ればその肩に日が降り掛けている。ダイヤモンド富士とはならないが、なんかたのしめそう。もっとも太陽の光が強く絵にならない。
バスの定刻の33分頃、肩に没するが、良い写真は撮れず終い。2分すぎてもバスはこない。絞りを2/3〜1絞り絞って、明るく輝く雲にピントを合わせてからフレームをずらすと・・・・・いい感じで取れた。3枚撮ったところでバスが到着。あわてて乗客になる。
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写真左:16:36富士の夕刻 写真右:17:28御殿場の夕刻(黒い影は駅舎の屋根)
車窓からも所々富士が眺められるが、写真はタイミングがつかめず。金時山の急峻なながめに感心しつつも、御殿場に着く頃には太陽はすっかり南に移動し、愛鷹山の当たりまで動いてしまう。
駅前の立ち食いでキツネソバを食うが麺がノドを通らず。もそもそと胃袋に詰める。焼津産のナルトの味は良かったのだが・・・・・。
跨上駅のコンコースから、富士にまとっていた雲が赤くそまる。あいにく駅前は背の高いビルが林立。コンコースの窓ぐらいしか眺めるところがなかったがとりあえず1枚(黒い影は駅舎の屋根)。
23分後の電車で松田経由で20時前に帰宅と相成った。
コースタイムと歩行距離は、登山地図、 実績には休憩含む
旭日丘−パノラマ台−三国峠−明神山−高指山−富士岬平−大棚の頭−山伏峠−平野バス停
コースタイム:1:30 +0:20+0:30+ 1:20 +0:20 +1:00 +0.20 +1:10=6:30
実績 :1:33 +0:25+0:29+ 1:33 +0:33 +0:50 +0.20 +0:50=6:45
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