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綱附森(つなつけもり)

2012年11月27日 
11月27日 昨日の雨が上がり、いい感じの空模様。
万が一を考えコルセットを巻いていつものミニバイクで出発。野越え山越えではなく、丘を越え蜜柑じり(=畑)を抜け、曲がりくねった道を進み、280mの峠を越えてアンパンマンミュージアムのある美良布(びらふ)に着く。
国道195号線を山奥に進み、250mの峠をおりてやっと大栃につく。ここまで1時間。大栃橋のたもとにある奥物部ふれあいプラザで香美市のガイドマップを入手し缶コーヒーで手と体を温める。
紅葉は今一だがあちこちに有る。道向こうには物産館も有るようで、帰りになにか買ってゆこう。

一息ついたので出発。ここから県道49号線を進む。途中の分岐点で道を間違え、西熊渓谷への道に進んでしまい、川を越えてUターンしたところで間違いに気づく。地図を眺めれば確かに間違っていた。

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写真左:8:50 大栃、長瀬ダム上の大栃橋
写真中:8:51 大栃橋近くふれあいプラザからの眺め
写真右:9:13 道を間違えた先の五王堂(ごおうどう)の発電用水路

途中まで引き返し、傍らにいた方に道を尋ねるとショートカットする道を教えてくれた。約1kmほど短縮。再び県道49号線に乗り、道を詰め、笹観音堂につく。標高約600mのここから1240mの矢筈峠まで、10個のヘアピンを抜けて約10kmのジグザグの登り。 10:30峠下(=徳島県)の駐車場着。2台が駐車している。ガイドを見て、もう500mほど巻き道のダートを進むとゲートがあり、その手前左側に綱附森登山口の案内がある。ここにも2台先客。

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写真左:10:01 矢筈峠への途中から笹観音堂方向を俯瞰
写真中:10:20 矢筈峠下の駐車場
写真右:10:24 綱附森駐車場から登山口 熊のマーク付き

身支度を整えて出発。昨日の雨はここいらでは雪。うっすらと積もっている。結構急目の道を登り、振り返ると矢筈山が大きく見える。100mほど登るとピークになり、下りになる。2つ目のピークで、進行方向が南東から北へと向きが変わるころから、樹間に目的地が見える。
少し下った所の樹林帯は風が強くゴーゴーと鳴り響く。2つほど低いピークを越えて笹原を登ると見晴らしの良い1421mのピークに着いた。右前方には目的地が見え、手前のピークの斜面は白く花が咲いたように見えている。
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写真左:10:42 最初の高見から矢筈山を振り返る
写真中:11:03 樹間に見え始めた目的地
写真右:11:09 1421mピークからの目的地

近づけばそれは樹氷。
鞍部に降りたつと林道に下る細道を右に分け、樹氷の森を緩やかのちやや急目に登って行く。
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写真左右:11:26 鞍部に進む途中からの樹氷の森

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写真左中:11:42〜43 鞍部から登り初めの風景。途中からの樹氷帯を潜る。
写真右:11:48 樹林帯を抜け緩やかになった地点からの目的地。この先にも樹氷帯が有る。

ここから山頂までは緩くなったり急になったりする道を3度進むはず。いくつかのピークを越え、本日最初で最後の登山者に会う。聞けば香川からきたが、徳島県側の祖谷谷(いやだに)から来る道は崩れていて通行NGとかで、わざわざ土佐山田経由なのだそう。まあ、高速を使えば高松−高知間は1時間半の距離ではあるが。
立ち話の後山頂に向かう。10分後、最後の急登を過ぎると膝〜腰丈の笹に覆われた山頂につく。
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写真左:12:27 天狗塚〜躄(イザリ)峠のピーク〜ガスを被った三嶺を背景に
写真右:12:27 2等三角點

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写真左:12:30 西熊山1816m〜三嶺1893m
写真中:12:30 三嶺の右手側の剣岳への稜線 中央ピークはカヤハゲ、その右側に白い頭の白髪分岐のピークが見える
写真右:12:30 白髪分岐のピークと白髪山(物部)。ずっと右は石立山

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写真左:12:30山頂からの天狗塚                        写真右:12:30 躄(イザリ)峠のピーク

東手にもピークがあり、ピーク近くには笹が踏まれて道らしきがみえるが、山頂の笹原には全く道がない。地図上には北方の三嶺への登山道があるはずだが、それらしき道を進むものの5mほどで笹が厚くなり、全く判らない。それでも、三嶺との最低鞍部が見える位置まで30mほど泳ぐ。晴れていれば行けそうな、天候不良の時は迷いそうな尾根が伸びている。三嶺から剣山に続く縦走路上には、白髪分岐ピークと白髪山(物部)が見え、その間に二郎笈(じろうぎゅう)がちらっと見える。
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写真左:12:32 山頂からの天狗塚方向へ続く尾根と、三嶺から白髪山への縦走路が一望に。 写真右:12:30 二郎笈拡大

山頂に戻ってしばし撮影。南〜西にもいくつも山があるが、矢筈山以外は梶が森(山頂に鉄塔がある)ぐらいしか判らない。 5月に登った奥工石山はいずこ??


しばしエネルギー補給。出がけに畑で採ってきた二郎柿を皮ごとかじる。手入れしていない(=無農薬の)木なので黒斑や染みが多く、いわゆる器量の悪い実であるが、糖度は抜群。毎年寒くなると烏の餌になるのが難点。

バイク乗車中から左足の痺れが始まっていて、歩きだすとややひどくなってはいたが、下りにはいると更に悪化。そっくり返し&背中のばしを繰り返しつつ下る。
20分ほどくだった途中で2頭の鹿が藪に逃げるのを見る。

朝に比べると、樹氷が融けて、白いのが少なくなってきた。

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写真:13:19 分岐点付近からのパノラマ

1421mのピークまで来ると、今日のコースが一望に。鞍部にはガスのあがった三嶺も頭を出していた。
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写真:13:35 1421mのピークからの眺め 天狗塚〜躄(イザリ)峠のピーク〜三嶺〜綱附森

今日の三嶺の表情4題
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写真:12:30〜13:36のあいだの三嶺の表情4題

しびれる足と腰をだましだまし下り、14:30ようやく登山口に帰着。峠から矢筈山までは往復1時間半ぐらいだが、帰りが暗くなるので諦めて帰ることにする。

腹を膨らませる柿をかじりつつ、ぶらぶらと筋肉ほぐし。駐車場の隅っこにあった別の山道を少し進むと「「鹿駆除用の罠有り注意」の看板があったりする。

14:50出発。峠からは、バイクのエンジンを切って下る。実に600m余の標高差・10kmをノンストップで下りきる。16時前に大栃帰着。更に20分進み、香北町の韮生(にろう)の里という道の駅で珈琲タイム。道の駅の裏側にはアンパンマンミュ−ジアムが見える。
紙パック入りの碁石茶(大豊町名産)を売っていたので飲んでみると、さすが乳酸発酵茶、少々酸っぱい。
隣の土佐山田町は昔から打ち刃物の産地。刃渡り7cm程の包丁(栗剥き用)を仕入れる。夜なべ仕事のニラ仕上げ用に重宝。
ただ、前日空港で仕入れた情報によると、刃渡り5.5cmの長さのナイフ類は、目的によっては2006年頃以降に改訂された「銃刀法」で保持してはいけないよう。
実際、2006年頃、この手の検挙が相次ぎ、町を歩いていた若者?が、ザックの中にスイス製登山ナイフ(あの十字マークの)が有ったために銃刀法違反で捕まった例を含め、十数件WEB上で例があるので注意注意。空港の案内によると、5.5cm以上のナイフは平成XX年度中(もう過去の年代で有効期限切れ)に警察に返却しないと行けないのだとか。まあ、保持目的によって罰せられるか無罪か判断が違うようで・・・。保持目的の判断基準は、駐車違反の時間(場合によって6時間以上〜1分以上)と同じなのかも。

20分ほど休んだので足腰がやや正常になってきた。朝の道ではなく大回りだがスピードの出せる国道を進む。土佐山田近くで龍河洞に進む道を敬遠し、川沿いの細い道を進み、真っ赤に焼ける夕空を眺めつつ約30分後帰着
499座目を終えた。

コースタイム 予定(=高知県の山 山渓)、実績(=休み含む)
矢筈峠綱附森駐車場−1421mピーク−林道分岐−綱附森−林道分岐−1421m−駐車場 
予定:         1:00      +0:30   +1:00 +0:50  +0:20  +0:50 =4:30
実績:         0:45      +0:20   +0:57 +0:52  +0:15  +0:55 =4:05うち休憩(0:30)



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