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白髪山(物部)

2012年12月01日 
昨日の雨が上がり、いい感じの空模様。 ところが、土佐山田当たりまで来ると北西方向に虹がかかっている。アンパンマンミュージアム当たりまで着くと前方の山にガスが舞っている。今日は晴れるはずなのに・・・・・。
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写真左:土佐山田町神母の木(いげのき)近くの虹風景8:30      写真右:香北町韮生(にろう)の風景8:50

すっかり諦めモード。せっかく来たのだから先日買い損ねた「しょいの実」を求めて大栃まで足を伸ばす。 峠のトンネルを越えてダム湖に着くと天気は様変わり。雲も少なく、山にガスもない。
9:00、前回同様缶コーヒーで体を温め、一息ついたので出発。今日はほとんど道なりに進む。
途中にある平井地区の吊り橋が面白い。
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写真左:シモダイ集落の釣り橋9:25    橋中央付近をミニバンが走行中

市営のバス終点「影」標高約440mを通過。ここから徐々に高度が上がって行く。11個のヘアピンを抜けて910mの三嶺ヒカリ石登山口の駐車場に10:10着く。
ここでトイレ休憩。三嶺まで標高差約1000m。この登山口から6本の登山ルートがあり、登りがいを求めてここから登る人が多い。既に8台ほど駐車中。
46年前には学校のワンゲル部で、37年前にはKTさん&Oさんの3人で三嶺に登っているが、その時はここを通っておらず、ほぼ西熊沢沿いを進んで堂床のヒュッテ経由で沢を直登しているが、この沢コースは台風の影響で荒れていて通行注意のようである。

今日は更に6個のヘアピンを通って1450m地点の白髪山直下の駐車場まで進み、10:30誰もいない駐車場着。
足元は白一色の世界。最も積雪数センチ。もっとも、帰りにはすっかり融けてしまっていた。ここから見上げる白髪山は上部が笹の原。眺めがよさそう。
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写真左:ヒカリ石登山口駐車場      写真中:峰越 白髪山駐車場からの白髪山   写真右:登山道入口

ここから山頂まで標高差わずか320m。入口の看板には熊注意。四国には現存数10数頭、しかもこの三嶺〜剣の周辺にしかいないようで、絶滅危惧種指定だそうである。

案内看板には、白髪から韮生越(三嶺−剣の縦走ルート上にある)ピークまで2km、そこから三嶺寄りの1720mのピーク(カヤハゲ)まで2.5kmとある。
とりあえず、足の痺れを考慮して白髪分岐のピークまでかな。従兄弟もここからの三嶺の眺めは格別と言っていたし。 で、10:37出発。
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写真左:案内看板10:35                                写真右:登山道 途中の山道10:52

途中まで明るい樹林帯だが、そのうち笹原の眺めの良い山道がつづく。
比較的楽目に登り、稜線には11:15。山頂は11:16。いままで風下だったが、山頂は西風が直接吹きつける。
三等ながら端正な三角点。周りはすっかり晴れ。
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写真左:11:03登山途中からの石立山  写真中:11:14稜線まであと少し    写真右:11:16白髪山山頂&三角點

ここでしばし撮影に。
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写真:11:19白髪山山頂のパノラマ:雲の下で黒っぽい三嶺、日の射す手前のカヤハゲ、中央の木の左に白髪山分岐のピーク、遠く剣山と二郎笈、最右は白髪山山頂の標識  

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写真:西方向の綱附森〜天狗塚〜イザリ峠のピーク〜西熊山〜山嶺〜白髪山分岐のピーク のパノラマ

約20分ほど楽しみ、昼飯の柿をほおばる。やっぱり器量は悪いが味は最高。

11:38出発。白髪山分岐のピークに向かう。距離は2Kmだが道中色々。最初は結構な下りが続く。
天然ヒノキの林とその木をぐるっと囲むプラスチックの鹿除け網。鹿らしい足跡、規模は小さいながら二重山稜の尾根、春はたのしめそうなツツジの森・・・。足の痺れは4日前ほどではなくややあるかな程度。
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写真左:11:59天然杉の林:鹿除けカバー付き 写真中:ネズミ?の足跡(カヤハゲにて) 写真右:鹿足跡

約30分ほど進むと緩い登りになり、右手には剣山(左)と二郎笈(右)が見えてくる。剣山の右には剣神社と見残し駅の当たりがかすかに見える。その昔、剣を越えて、山の裏側にある国民宿舎に向かって車道歩きしたっけ。
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写真左:12:07剣山北方下の剣神社          写真右:剣山(左)と二郎笈(右)  

やがて、三嶺−剣の縦走ルート上の標識が見え、12:18白髪山分岐着。
三嶺まで4.5kmとあり、30秒でピーク着。大きな三嶺が見える。その手前には木のないカヤハゲのピークが見え、30分ぐらいでゆけそう。
ここは、1977年5月6日だから35年前の10:30にKTさんOさんと3人で通過したと記録があるのだが、全く記憶がない。
覚えているのは、更に剣よりの高瀬ピークの近くにあった水場に沢山のヤスデがいて飲めなかったことぐらい。
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写真左:12:16白髪山分岐の標識       写真右:12:19白髪山分岐のピークからの三嶺 従兄弟のお薦めview

カヤハゲへの道は、雪と氷の急傾斜であり、慎重に下るが2度ほど滑る。そうなると腰足にじわじわ痛みと痺れがやってくる。

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写真左:12:28途中からのカヤハゲ             写真右:12:26途中の枯れ木の山

鞍部から折り返し登って行くと枯れ木の森が現れ、そこから眺めるカヤハゲもいい感じ。森を抜けるとスギゴケの原が現れ、歩きやすくなり、韮生越えの分岐点につく。ここから林道途中にあったヒカリ石登山口に下るルートが別れるが、鞍部ではなくて山腹にあるのがなんとも??ではある。
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写真左:12:37韮生越の分岐近く     写真中:12:38韮生越の分岐標識   写真右:12:41足元のスギゴケの登山道

道はやや傾斜をきつくし、スギゴケの道をゆっくり進んでようやくカヤハゲのピークに12:50着く。眼前に大きな山体が被さる。
雪上には足跡が2人分。山頂左手にはフェンス。案内によるとコメツツジの食害保護用。ただし、引っこ抜いてゆくのもいるようである。このピークからもヒカリ石登山口への下り道があった。
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写真左:12:50カヤハゲ山頂の風景   写真中:12:50フェンス設置のお詫び状      写真右:12:50道の案内

のんびりしていると三嶺方向から1名がやってきた。愛媛県から来たそうで、少々話を聞くと、2人連れが登っていったとのこと。先ほどの足跡の理由が解明。さっきの韮生越えから下るのだそうな。
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写真:12:53カヤハゲからの三嶺。 ワンゲル時代、昼食の水汲みにこの笹の山腹を20分ぐらい下ったっけ・・・・どこだったかな?

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写真左:12:54お亀岩ヒュッテの遠望     写真右:12:54西熊山手前のコル付近の獣道遠望・・・登山道は稜線しかないのだが・・・・。

時間も無くなってきたので13:05先に出発。
下りは楽ながら登りは雪で少々閉口。足が滑って実に歩きにくい。それでも白髪分岐のピークには13:36通過。眼下の避難小屋を目指して下る。ここにもフェンスと鹿の足跡が先導してくれる。13:46着
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写真左:13:36白髪分岐ピークからの避難小屋 写真中:13:46小屋の全体   写真右:小屋内部とこの時の気温

小屋の中は綺麗に掃除されており、緊急用?のシュラフとシートが置かれていた。寒暖計は2℃。柿を食べつつ一休みして明るいうちに帰宅するべく13:56出発。
もと来た道をすこしもどり、字が全く読めなくなっている10cm*5cmぐらいの小さな標識に従って、細いながらも明瞭な道を下る。これが痛いミス。
5−6分ほど下ると沢に行き当たる。が、そこからの目印が全くない。左手に道らしきがあるが10mも下るとまったく無くなる。一度引き返し、右に進むと別の沢に突き当たり、そこから先も全く不明瞭。
道が無くても200mも下れば林道に突き当たるのであるが、下方向は結構険しそうな沢筋。ガイドブックには「稜線から大きくトラバースしてその後急降下する」とあったので、尾根筋に出るべく獣道に沿って右方向にトラバースするが、5分も進むと傾斜が急になって進めなくなってきた。
諦めて、一度稜線まで出ることとし、笹をつかみつつ急斜面を今度は上に進む。10分弱登るとフェンスに突き当たり、グルーと右手に回って上下を繰り返して行くとやっと稜線の笹原が見え初め、下り初めの小さな標識のあるところに戻って来れた。この間約40分弱のロス
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写真左:13:56避難小屋と、剣山(左)、二郎笈(右) 高知県の山に掲載されている眺め。ただし屋根が赤→焦茶に
写真中:13:57分岐点(正確には水場への小さな標識) 写真右:14:03水場の終点の図

林道経由で帰るのを諦めて、確実な稜線経由を選択。
登り始めるとほんの20m進んだところに分岐点を見つける14:34。しかも「ふるさと林道」と書いた50〜60cm*15cmの大きな標識が笹の上に寝っころがっている。小屋に下る際に見落としたもの。
ここは行けるかなと試しで進んでみる。道には赤テープも随所にあり、少しづつ下りながら大きくトラバースしている。やっと、あの小さな標識は水場への案内だったと気づく。

10分ほどトラバースすると下り傾斜が強くなり、尾根筋が明瞭になると更に急降下。沢から水を運ぶパイプが2本現れ、登山道沿いに平行し始めた。眼下に林道が見え始めてすぐの15:00やっと林道に着く。
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写真左:14:37トラバース道      写真中:14:55急降下途中の風景      写真右:14:59林道間近の風景

ここから峠まで2km弱、約100mの登り。林道沿いにも導水パイプが平行。ただ、途中で穴が空いていて、有る意味噴水状態。ここだけ氷の世界になっている。峠を回り、15:26ようやく駐車場に帰着。隅にある水場のパイプからは水が流れていなかった。
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写真左:15:00白髪避難小屋登り口 道の反対側には「白髪分岐」の看板がある。 
写真中:15:12水道パイプの破損個所 写真右:15:26峰越駐車場と水のでない水場風景


やや痺れはあるものの今日は比較的程度は軽い。
今日もバイクのエンジンを切って下る。まずは400m余の標高差を下る。ブレーキを掛けないと45km/hまでスピードが出る。
途中、ヒカリ石登山口の駐車場でカヤハゲのピークであった方と再会し、少々話し込む。ここから影のバス停まで500m差もエンジン不要で進めた。

16時30分頃、ようやく大栃帰着。目的の「しょいの実=しょい(方言でしょうゆのこと)の実(絞りかす)」は売り切れて無し。やむなく「しい(椎)の実」を買って土産とする。
朝来た道を忠実に引き返し、暗くなった17:30分過ぎようやく帰着。500座目を終えた。

コースタイム 予定(=高知県の山 山渓)、実績(=休み含む)
白髪峰越駐車場−白髪山−白髪分岐−カヤハゲ−白髪分岐−白髪避難小屋−避難小屋登山口−峰越駐車場 
  予定:   0:50 +0:40   +0:30  +0:40   +0:05     +0:40      +0:30=3:55
  実績:   0:39 +1:03   +0:31  +0:46   +0:10     +1:14      +0:26=4:49
                                          うち休憩(0:40)と道間違い(0:37)含む


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