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2012年10月20日
前日に決まった滝子山ハイキング。夕刻にメールを見て適当に準備。1983年2月19日にKTさんと登って以来だから29年前になる。
明日の天気は良さそうだが、いちおう傘とスパッツ、地図、薬箱を放り込み、防寒用にと上着と手袋をテーブルに置き、水&食糧はコンビニ調達としてさっさと寝る。
翌朝6:50過ぎ出発。途中で手袋を忘れたのに気が付くが後の祭り。駅コンビニで食糧調達。
駅前でTさんと合流。高尾にて予定通りの始発電車に乗り込むが、今度はホームにストックを置き忘れたことに気付き、取りに戻る羽目に。車内でOさんと合流し、8:01発
なぜかTさんのサイクロン式掃除機の話。どうも、買った掃除機にフィルターが着いているのがおかしいとのこと。またぞろ授業で習った計算式が頭をよぎってしまう。その昔、中央線の梁川あたりの木工場に直径1−2mぐらいのサイクロンセパレータがあったな。式は最後尾に。
ネットで調べればフィルターが着いている理由は大体のことが判るのだが。
9:00前、笹子着 前方にNさんを見つける。
9:16調子を整えて出発。駅構内に置いてあった大月の観光案内(というより山のガイドみたい)を持ち去る。これがあとで役に立つ。
9:18、すぐに笹子餅の工場前に着く。ついでに近い感じで5個入り410円を買う。
9:23、20号線が笹子川を渡る手前に笹一酒造の工場と酒遊館。飛び込み可の工場見学ができ、館内には色々土産がありそう。
9:34、案内標識を見て左折し、ガード下を抜けて集落にはいる。
写真左:信号を無視する2人、向こうの白っぽい屋根は笹子餅製造販売所、工場は道の反対側
写真中:笹一酒造工場。写真には写ってないが工場左手の裏に酒遊館がある。
写真右:20号線の傍にある左折道標(右下に表示)とその道。前方の中央線のガードをくぐって進む。
道ばたや庭にはホトトギス、ダリアなどやヒメリンゴ、柿、いちいの実など秋の雰囲気満点の道。稲村神社手前で左折して神社北側を進むと滝子山が見えてくる。
写真背景:集落から見た滝子山 下左から順:ホトトギス、黄・ピンク・橙のダリア、一つ飛んでイチイの実&不明
9:47、高速道路を乗り越え、道なりに山中に入って行く。10:15舗装林道を外れ、左手の砂利道を進む。
10:30、その林道から山道に入る。20−30mほど下り、沢に出る。沢沿いかと思いきや結構な登りとなり、高見の道を進む。どうも曲がっている沢を短くショートカットするための道の様である。
写真左:9:47高速道路上の橋にかかるツタ 真中:10:30登山道入口 写真右:10:50遙か下に谷を見る山道
やがて沢に沿った登りとなり、11:00橋を渡って今度は右岸の急めの登りを進んで行く。11:10頃一休み。歩き具合と今後のルートを検証。
大月の観光案内図によると、ここから登り2時間+下り3時間+余裕1時間として初狩着17時。今までのペースでは駅まで着くのに日が暮れてしまいそう。・・・・・と言うわけで西側にある大鹿山に目標変更。登り0:50+下り2:05で甲斐大和着。
次の分岐点を左にとり、高巻きの道を進む。杉林からブナ林に変わり、高巻き道上の大鹿山分岐に11:34着。
写真左:11:00橋を渡る 写真中:11:01 なんとか滝 写真右:11:34大鹿山・滝子山の分岐点
一休み後、そこそこ道らしい大鹿山へのルートを進む。ただ、余り踏まれておらずふかふかした道で、少し登った処に倒木11:50。くぐるには低すぎ、乗っこすには高いと悩ましい高さ。結局1人くぐり、3人は乗っこす。折れた幹の8割は枯れて腐っており、ほとんど皮一枚。鹿に食われた感じで、この間の台風で倒れたるのは必然だったかと思いつつ・・・・。
道は右折してほぼ水平に変わり、足元には栗の毬。靴とストックで実をほじくり出しつつ進む。
12:00頃、道は今度は左手に折れて唐松林を進む。早速というかやっぱりというかハナイグチ(山梨・長野県民はジゴボウ)が道ばたにぽつぽつ。早速採取。味噌汁に入れよう。
12:24着いた曲がり沢峠12:24、本日の最高点だが、日当たりが少々悪くて寒く、大鹿山山頂で休むことにして先を急ぐ。
写真左:緩やかな登り11:44 写真中:もっと緩やかな登り11:58 写真右:曲がり沢峠前12:23
ここから下り道。道中栗拾いしつつ進む。鞍部につくと景徳院への道を右に分ける。やや登りの道を過ぎると急に下りになる。大月の観光案内にはこのあたりで稜線の道と巻き道があったのを思い出し、なにかおかしいので前を行くOさんと相談し、はるか先を行くNさん&Tさんらに戻ってくるよう声かける。先ほどの最高点まで戻り、そこから7−8mほど道無き道を高みに進むと何となく道らしい稜線に着く。
後から着いたOさんに「偵察してくる」旨を伝え、先に進むが道は下り・・・・いいのかな?ともう20秒ほど進むと1mほど高いところがあり、そこに標識が見えた。「こっちだよ」と声かけし、まずは一番乗り12:45。
写真左中:12:48山頂にて立派な看板と小さい古看板 写真右:12:52三等三角点
ついた山頂は見晴らし・・・・悪し。畳2枚もない山頂。紅葉もあまり無し。そこには、通常と反対を向いた(北向きの)珍しく綺麗な3等三角點(点)。古いのにも関わらず綺麗と言うことは如何に人が来ない山なのか・・・・。
ともあれ、変更後とはいえ目的地。みな適当に腰を掛け、しっかりエネルギー補給。補給後は1人近くの栗拾いと趣味の世界。結構一杯栗の木があるが、時期的にもう遅いようで、開ききった毬は落ちているが肝心の実が無い。拾うと言うより開いていない毬をこじ開けてとる始末。
おおよそ1時間休み、重い腰を上げる。
すぐに70mほど急な道を下り、靴底の溝に木の根が引っかかり、左膝をひねってしまう。これが後で効いてくる。
下る途中に風で落とされたであろう栗の実があちこちあったので、歩きつつ拾う。急に止まるものだから、後続のNさんから苦情が出る。
下りきって今度は登り。その道中、「つぼ」のある真っ白いきのこの幼菌があった。柄の直径2−3cmほどで柄の模様ははっきりせず。Tさん共々写真に納める。似たようなきのこがないか探しつつ進むとそこから7−8m先の尾根の裏側に傘が薄ネズミ色にくすんでいるが似たような成菌があり、引っこ抜いて傘の裏側と柄を見る。
柄のささくれ、傘の下には「つば」、根元には「つぼ」。やっぱりというかなんというか、3大毒きのこと言われるドクツルタケ。 帰宅後、幼菌の写真をよく見ると柄に一列ささくれが見える。拡大すれば何とか見える。
写真左:14:01 写真中:14:02 写真右:14:03
これがそうかと思いつつ皆の後を追いかける。
大月の観光案内にはこのあたりにも稜線の道と巻き道があったが、稜線の道はよく判らず、いつのまにか巻き道に進んでいる。
ついた大鹿峠、景徳院への看板はあるものの、肝心の道がない。あるのは通行禁止のタイガーロープ。しかも灰色一色まで色あせており、相当前からと思われる。ロープの向こうは崖崩れした谷。
偵察に稜線沿いに20mほど登るが分岐は見えず、一旦峠に戻る。
そこでNさんが文明の利器ギャラクシーで地図確認。すると、ピークから分岐がある。急登を7−8分約50m弱を登り、ピーク上の東電の鉄塔下にある分岐点に着く。このピークも稜線沿いに来れば10mぐらいの登りで済んだのに。
2万5千分の1の地図にはピークからルートが別れている。数年前の旧2万5千分の1には送電線も書かれていて現在地が判りやすかったが、新地図では電力会社の協力が得られなくて送電線を削除。テロ対策と聴くが、戦時中は東京の軍事施設を隠すために例えば日比谷を空き地(荒れ地のマークを記入)に描いた地図が公に配布されていたが、正にこの発想なのかも。
帰宅後資料を見ると、1977年〜1981年の間にKTさん、MYさん、Nさんと4人で大菩薩峠から小金沢連稜を縦走していて、この大鹿峠から下山し初鹿野(現:甲斐大和)駅まで歩いている。ということは、崩れた道を通ったはずだが・・・・・。写真も記録も全くなく、いつだったかな??? だれか判る?
鉄塔下で一息ついて出発。急な下りが少なく、緩やかな下りが続き歩きやすいが、それでも左腰の後ろ側がちくちくし始める。左足を庇って歩いたせいかも。時々休みつつ下る。その道中、懐かしいセンブリに遭遇する。
後続者に抜かれ、ゆっくりと下り、やがて神社に着く。その先にアケビの実(正しくは「むべ」)がなっていたので1個せしめるが半分腐敗。味も苦苦。
鹿除けのフェンスをくぐり、民家の庭を通り抜けやっと道に出る。景徳院に寄り道する。
写真左:14:21ピークの大鹿峠下山口看板 写真中:14:53 センブリの花 写真右:15:29 景徳院
こんな処、来たこと無いとか来たはずだとか・・記憶がないとか・・・ここで手を洗ったとかいいつつ散策。
05年11月にフルメンバーできているのだが・・・・。
写真左:左の木像 写真中:文化財の山門 中央はTさん 写真右:右の木像
階段下りは腰にはちょっと辛くなってきた。ようやくバス停に着くが既に出た後。次は30分後なので駅まで道沿いに進む。
遅れていたバスに追い抜かれたりするが、ここは通ったいや歩いてないなどの話が弾む。国道にはいるとようやく通った事を思いだす。
駅近く、先行するNさんが駅の上にある国道橋を渡り、南側に到達しつつあったが、近道になる北側の桜並木を進む。Tさん、桜を見てようやく以前ここを歩いたことを思い出す。
駅入口の椅子に荷物を預け、足休めで慣らし歩行。席を譲って上げたらしいお年寄りカップルからお礼にと甲州ブドウを1房2房・・・最後は4房いただく。一房当たり4〜500円?4人分で2千円??。とても甘くて美味しいが食べきれない。
一応、山で拾い集めた山栗一握りを返礼として物物交換。
次の便に乗るべく、階段を半分降りたところで、椅子にかけたストックを置き忘れたのに気づき、登り返す羽目に。
乗った列車は比較的空いており、ロングシートに並んで座る。腰の痛みが出てきて、姿勢を正して深く腰掛けないと重い痛みが来る。
約1時間じっとしていてようやく薄れたころ乗り換えて八王子着。いつもの金太郎で気勢を上げ山行を終える。
翌朝はきのこのみそ汁&小粒ながら甘い山グリを楽しむ。
写真左:ハナイグチのみそ汁 ナメコ汁の濃いの。 写真右:子供の頃のおやつ
コースタイム 予定(=大月町観光案内)、実績(=休み含む)
笹子−林道分岐−分岐−大曲峠−大鹿山−景徳院−甲斐大和
予定:1:10+1:00+0:30+0:20+1:30+0:35 =5:05
実績:1:14+0:50+1:04+0:24+2:41+0:46 =6:59 うち休憩(1:38)
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サイクロン方式の集塵機で捕集するのに最適な粒子サイズは通常10ミクロン〜200ミクロンぐらいの大きさで、
高級機は5ミクロン以上から可。
補捉できる粒子の計算式は以下の通り
流入する空気速度が速いほど、サイクロンの内筒の半径(e)が小さいほど、サイクロンの長さが長いほど小さくなる。
通常サイクロンの長さは外筒内径(D)の4倍(外筒円柱部長さ(=2D)+外筒円錐部長さ(=2D))
Dmin:サイクロンで分離しうる最小粒子径
Dmin=SQRT(9μB/πNvi(ρs-ρf))
Dmax:サイクロンで逸出する最大粒子径:(実質的な意味は上のDminに同じ)
Dmax=SQRT(18μ/π(ρs-ρf)vi)*e/2.26SQRT(H)
μ :空気(粒子を含む)の見かけ粘度
B :サイクロン外筒の内側をN回転する(=移動する)間に重力によって空気に含まれる粒子が沈み込む高さ
N :サイクロン外筒の内側で空気が上昇に転ずるまでに回転する回転数 通常N=5ぐらいに設定して設計
vi :サイクロンに入る空気(粒子を含む)の速度 通常vi=15-20m/sに設定して設計
ρs :ステファンーボルツマン係数:
ρf :空気(粒子を含む)の見かけ密度
e :内筒の半径=通常は外筒内径(D)の1/2と固定
H :内筒下端から外筒の円錐部下端までの高さ(=3D+5/8D)
上記出典:基礎化学工学:亀井三郎編、和泉書房版 昭和42年第6版
サイクロン(セパレータ)の構造図はwikipediaに記述
5μm以下の粒子を捕捉するにはヘパ(HEPA:HighEfficiencyParticleAbusolute)フィルター(0.3μm以上の粒子捕捉効率99.97%以上)などが必要となる。
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