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山伏


11月23日

朝、集合時間より2本早めの電車にて新横浜に向かう。手持ちのオレンジカードを利用して、新横浜で買い換え。おかげで?現金支出は1320円。
構内でコーヒーを買い、比較的焦り目で前から2両目に飛び乗る。KTさんがいたが、近くに座れずちょっと離れた所に座る。コーヒーとコンビニおにぎりと「青春18切符」の本で時間つぶし。どの駅で降りたかな? などと考え、赤マークを着けつつ・・・。
定刻8:55を遅れること9時過ぎ着。KTさんと合流し、駅レンタカーに向かう。やがて、Nさん、Oさんもやってくる。

ナビを新阿部峠にセットして9:50頃出発。今日はKTさん所望の八紘嶺で足慣らしの予定。道は順調、天気も良さそうだがなんか雪雲らしきものも。途中の梅ヶ島温泉でナビが終わってしまう。まだ、5km以上あるのに。ナビ上では11:00着であったが、さらに15分よけいにかかってしまった。いちおう、セットは間違っていないのだったが・・・。
車中では、手前の「八紘嶺登山口からだと往復25分も短い」との話も出てくるしまつ。

ともあれ、峠着。結構寒い。入念に支度する。駐車場からすぐにいきなり急な登り。足元には霜柱が長い。

  写真上右:KTさん提供            写真下左:Nさん提供
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せっかく登ったのに今度は下り。しばらく下って、先ほど通過した登山口からの道と合流する。ここからは、その昔、七面山から縦走したときに通過したはずだが、まったく記憶がない。

登り返した富士見台。富士山が見えるんダイ!!そこで4人4様の富士を。
写真上左:KTさん、    同上右:Nさん提供、      写真中:Oさん提供、      写真下:筆者 
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ここから結構急な登り、ロープ付き。ジグザグ道をひたすらひたすら。寒いために、上に引っかけた上着が脱げない。
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足元には笹につもった雪の跡も。水平道になると、北方に、切り立った断崖の山が木陰に遠く見える。どうも北岳の様。
                                        写真右:Oさん提供
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そうこうしている内、ガスが舞いだす。登る車中で、山にかかっているのは雪雲か?何て言ったのが運の尽き・・・。見晴らしが良くなったところから振り返ると・・・・一面白。。よくよく見れば粉雪。寒いはず。
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そこから7分、3等3角点の八紘嶺山頂に着く。皆防寒対策はしっかりなので心配はないのだが。
                                       写真右:Nさん提供
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山頂から大谷嶺に向けて少し下ってみるが、見晴らしの良いところはガスで白一色。晴れていれば南側の眺めは良さそうな所。北側は何処まで行っても木の梢がじゃまをする。ともあれ、寒さに負け、4−5分で早々と退散。

帰りの道も、「こんな所通った???」の話題しかり。・・・・・・・・・登ったんだよね。
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写真左上:水平道                            写真右上:じぐざぐ道  
写真左下:分岐を過ぎ鞍部への下り                 写真右下:最後の下り(右手に駐車場)。

眼下の駐車場には、レンタカーがはじっこにぽつんと見えていた。14:40帰着

そこから10分下ったところにある鯉が滝。由来を読むとちょっと?・・・?マークが飛ぶ。これでは馬場ちゃんが浮かばれない気がするし・・・。滝は道路で上下に分断されているし・・・。まあいいか。
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でさらに下る。途中、阿倍の大滝の見晴台、道路のど真ん中に停車してもらい、いちおう急いで写真を撮る。一番ピントのあった写真がこれ。                写真中の看板:Oさん提供
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梅ヶ島温泉を過ぎ、結構グラディエーションの強い紅葉の写真を撮りつつ今夜の宿に向かう。朝来るときに見かけた運動公園の前で停車し、撮影会に望む。夕方なので、フラッシュを焚くとけっこういい感じに写る。電線がとってもじゃま!!!!。 
 写真左:Oさん提供
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加工すると・・・・・・・。クリックで900*675に拡大 ↓    まあそこそこに。
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そこから2分。今夜の宿、梅ヶ島:孫佐島に着。道沿いのドライブイン。暖まる風呂に入り夕食。
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宿の食事:猪鍋、イワナの開きの天ぷら、同塩焼き、やまめの丸唐揚げ、やまめのさしみ、鹿のさしみ(黒っぽいの)、まぐろのさしみ(赤っぽいの)、KTさんお気に入りの板わさ(かまぼこにワサビの粕漬けを挟んだもの)、梅酒。みなさんけっこう気に入っていたようです。

写真は翌朝の風景。露天風のアルカリ泉風呂+眼下は安倍川の川音+紅葉の眺め。
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翌24日、7:50頃、西日影沢の駐車場に着く。すでに7−8台が駐車中。谷の奥に山伏が見えそうだが確認できない。身支度を整え、8:05出発。林道を少し歩き、火の用心の旗の所からすぐに右手の山道に入る。 
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ワサビ畑があちこちにあり、モノレールの軌道が平行する林道を登る。ただ、ワサビ畑も登る途中から廃業状態。野生化している。ここにも過疎の現状なのかな。     写真左右:Oさん提供、廃業中の山葵田の傍を登る。
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自然の為す情景。   写真左:Oさん提供の霜柱、 写真右:KTさん提供の紅葉。
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8:50ようやくついた大岩。互いの写真を取り合うが、すぐそばにワサビ小屋があり偵察。すると、さらに奥にも大きな小屋と畑があるよう。足元には小さな野生化したワサビ多数。
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さらに上のジグザグ道を進む。沢をいくつか渡り、結構な急登を進む。
最後の水場9:10 ここにもワサビ畑跡。すっかり自然化している。小休止後、もう一登り。日差しの暖かな道を10:37蓬峠に着く。前方の樹間に崖崩れ防止の工事が真っ盛り。
右手側に小高いピーク。そそのかされて登る。そこは岩の上に木の生えた6畳ぐらいの広間。下をみると、みんなが思い思い休んでいるのが見える。
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さらに岩の上にあるかすかな踏み跡を進むと、畳4畳ぐらいの全面に苔むした岩もあり、こじんまりした庭園風の眺め。ただ、少し下った鞍部近くで道がなくなり、やむなく引き返す。
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蓬峠9:50発、歩きやすい道をひたすら登る。たまに急にはなるが、歩きやすい。
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最後の急登の上り詰めるとやや水平道が続き、10:55山伏小屋の分岐に着く。その小屋方向からやって来た2人連れ(裏側の林道を詰めると歩40分でここまでとか)と話している内、「昨日逢いませんでした?」 と。新安倍峠への下り(我々は登り)で4人組とすれちがったとのこと。いつものピンクのナップサックを取り出すと「ああ、このナップサック覚えてます」の話。 
                                              写真右:KTさん提供
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そこから10分、開けた山伏の山頂に着く11:03。富士の眺めがいい感じ。見晴らしの良いのは、誰かが無断で伐採したのだそうで、地元では犯人探しをしているそうな。 写真左:KTさん提供 右:Oさん提供
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適度な枯れ枝も。
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山頂手前付近、今は枯れていて判らないが柳ランの群生があるようで、立入禁止の柵とフェンスがある。いただけないがやむをえないか。                    写真全て:Oさん提供
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 南アルプスのながめも結構良し。  ↓ クリックで拡大1230*380
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左より、上河内岳、なだらかな稜線の聖岳、手前の青薙岳、雪の目立つ赤石岳、荒川岳、悪沢岳、布引岳、笊が岳。
北岳のピークが笊が岳の肩にかすかに見える。30分以上のんびり。やや寒くなったので先を急ぐ。11:40

下り坂は結構氷っている。けっこうな下り。かとおもうと登り。そのうち笹原。変な笹原があったので、道を外れがさごそと捜索。何かの工事をした跡のようだが、ピーク越えても同じ笹原の眺めが続く。蓬沢を詰めた源頭なのかも・・・。
緩い登りくだりが続き、なんの変哲もない道すがら、いきなり額中央に激痛が・・・・。見れば、直径3cmはあるワイヤロープが登山道を横切っている。前3人はぶつからずにくぐり抜けたようだが・・・・・。一皮むけた額、1週間後、未だに傷になっている。

そこからしばし。上下が始まり、下る途中に北岳の視界が開ける。昨日見た急峻な山容。手前の間ノ岳が白くて良い。
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                                         写真右:Oさん提供

もうすぐ新窪乗越につく手前で道を外れ、崖際に立ち寄る。大谷沢を斜めに俯瞰する。既に新窪乗越に着いたKTさんが手を振っているのが見える。
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結構明るい谷だが、いつも崩落しているので有名。新窪乗越で一休みして、13:00出発。拡大すると下る人が小さく人見える。
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新窪乗越から下って行くと、U字谷の乗越がだんだん小さくなって行く。わずか1時間の変化ではある。
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左から順に、 13:07、       13:20、             13:34、            13:57。

途中13:23頃、対岸の岩場にO氏がカモシカを見つける。5分ほど眺める。移動風景を合成。 
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そういえば、下山中2回右手の岸から落石あり。ほかにも獣がいたのかも。

ざれた岩場がようやくすぼまり、沢状になった道を下ると、ガレの下から水音がする。遊び半分、「ここ掘れワンワン」すると7−8cmで水が出てきた。もっとも、約40−50M下ると、沢に水が現れてきたが・・・。

「扇の要」と言われる堰堤を過ぎ、樹林帯に砂礫が流れ込んだのか、砂礫場に木が生えたのかどちらとも判らない風景を眺めつつ進むと、工事現場の看板群や大谷崩(おおやくずれ)の解説看板に出くわす。
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今年(平成19年)で300歳なんだとか。正確には300歳と26日前の地震でできたとのこと。その2ヶ月後に富士山の宝永火口が噴火した原因?


ともあれ14:20駐車場着。ここから車のおいてある駐車場まで歩1時間20分かかるが、Nさんが途中で知り合った方に駐車場まで送って貰えるとのこと。残り3人してゆっくりと舗装された林道歩きとする。半分以上の道のりを歩くこと40分、迎えの車着。そのまま黄金の湯に向かう。15:15着

アルカリ泉の湯なのでぬるみ強し。長時間はいると芯までぽっかポッカ。ビールとそばで腹ごしらえし17:00帰途につく。
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仲間内で夜の宴会予定であったが帰宅が20時以降になりそうなのでやむなく中止。帰りも静岡市内のガソリンスタンドがわからず右往左往。車の割込の厳しさは関西風。ようやく静岡駅18:30着。

18:57の新幹線にて帰途につく。当然、ビールとつまみとで小宴会。


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