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粟ヶ岳

9月16日 今日は移動日。朝早くの電車乗り継ぎ、1日6便の清水トンネル便に乗る。今日はSLが走るらしく、
車窓にはマニアのカメラと三脚が並んでいる。

高崎からの車中、1ボックスに行き先同じの3人が座る。一人は越後湯沢の温泉行きの老婦人、一人は学生、直江津
方向に行くとか。それに私。学生には上越線の魅力をしっかり教えてあげた。

燕三条駅集合のため、越後湯沢から新幹線に乗り換え。 KT氏と合流。近くのコンビニで明日の餌調達。
それにしても駅前には何も無し。北側に向かうと、ショッピングセンター サティがある。さすが新潟、魚が安い。
でも買ったのは焼きたてのパン。駅までの道すがら胃の中へ。Nさんと合流。

14:20の送迎バスで今日の宿 嵐渓荘に向かう。左手前方に見える粟ヶ岳はまだガスはかかってない。

到着後、吊り橋を渡り、宿へ。まずは風呂。風呂後の散策。ビールが旨い。裏を見ると秋田・十和田湖産ではあったが。
 
うたい文句「ブナの樹から採取した天然酵母使用。」「株式会社わらび座」製。

この宿にしかない「輪切りの鮎をフライにしたつまみ」これが実に絶品。1050円だが、特に内臓の部分がほろ苦くビールに
合う。内臓を残しつつ作るのが難しく、内臓が少ないとお客様からの苦情が多い・・・・と自慢された。

夕食も格別。



翌日、送迎を渋っていた宿の車で登山口の駐車場まで送ってもらう。残念ながら山頂はガスが舞っている。

6:55出発。途中でスパッツを着ける。
川沿いの水平道を進み、水垢離跡に着く。ここから急登が始まる。途中には樹齢300年のブナ(7:26通過)があったりする
が、蜘蛛の巣も。7:50 4合目着。粟岩の有ったところで一休み。振り返ると下界の眺めが良い。

         樹齢300年のブナ                      4合目の証

が、雨が本格的に降り始め、それぞれ思い思いの雨対策を始める。傘のみの人、傘と合羽の下のみのやつ、帽子と合羽の
上のみの輩、合羽上下の重装備の私。

いざ出発、で事故発生。なんと担いだショックでザックのひもが切れてしまった。(実際は長さ調整用のプラスチックの部品が
折れたのだが)やむなく縛って出発する。

少し登った所の脇に水場。あまり旨くない。傾斜が緩くなり5合目の粟薬師着。ちょっとした広場に薬師堂と避難小屋がある。
 見晴らし場 8:11                          粟薬師堂 8:26


ここから稜線沿いに進む。まだ標高差700m近くある。雨を集めたブナの幹に水の流れができていてまだら模様。手で水を
せき止めるとすぐにあふれ出す。たいした集水力だ。

写真左:左端のブナの木:したたり落ちる水の流れが黒く見える。8:41  写真右:8:50  

6合目の水場で事件発生。なんとO氏の首に蛭が一匹。本人曰くこの山は蛭が多いと言う話を聞いて来たのだと言うが、ま
ずは最初の犠牲者。

粘土質の山道は滑りやすく急になった道を慎重に登る。ついた休み場、向こうの稜線上に小屋が見える。9:15−30

山頂はガスで見えない↑。 ときどきうっすらとは見えるのだが。  9:23 ひたすら稜線を進むの図↑。


雨は上がったが、晴れていたら快適であろう見晴らしの良い道をさらに進む。ガスがすこしずつ上がって行くのが楽しみ。
途中、牛の背の岩場をぬける。
写真左:8合目付近(牛の背手前)10:12 写真中:牛の背12:14 写真右:上部から振り返る(中央に牛の背の岩場)10:26


9合目を10:29通過。道は90度左に曲がり、約100mの標高差を一気に登り切ると山頂に着。10:43 360度見晴らし良し。

360度ぐるーと一回り。  ↑ クリックすると拡大

北西方向には弥彦山、角田山が雲の上に見え、そのさらに奥にはうっすらと佐渡島の山まで見える。


東方向には11年前(1995年10月)に行った御神楽山も。当時はまだ珍しい携帯電話で、山頂から麓の宿に予約したもの
の、日が暮れて暗くなった林道をひたすら歩いた話で盛り上がる。 

 中央左 が御神楽山。  ふと足元の真新しい三角点を見ると、二等の文字が左から順に「二等」と並んでいる。

11:19 名残惜しいが美人の湯に向けて砥沢尾根を下山する。 
道はやや草が被っているが迷う所無し。途中の山小屋に向け快調に下り、今日初めての登山者1名とすれ違う。

 ↓ 下る尾根筋から砥沢のヒュッテが見える。 その拡大図 ↓。思いの外綺麗に整備されていて、毛布もいくつかある。12:04
 

そこから10分下ると水場がある。 尾根筋から離れること70mとあるが、道が悪く、3分ぐらいかかってしまった。結構冷た
くて旨く、仲間も「不味い」とは言わなかったので旨いのであろう。大文字草がアクセントかな。12:30
 

さて、そこから下りがまた急。

途中ガスが舞い始め、12:43に鎖場、12:52には梯子で足はがたがた。粘土質の道は慎重に進まざるを得ず、時間が
かかってしまう。

13:10−20着いた大ドウ平で小休止。山頂方向や周囲にガスが舞い、一時期幻想的となる。 

少し進むと前方には蜘蛛の巣が待ちかまえていたりして・・・・・。
ここでバーボンで気付け。幾分足が軽くなった気分だが、実際はコースタイム10分の下りで13分、15分かかった。

14:12 やっとの事で貯水池に着く 

服はびしょびしょ。着いた沢で顔を洗い、汗を流す。ここから車道を15分ほどくだるとキャンプ場につく。バス停があり、見る
と14:45発がある。待つことしばし、44分頃小型バスが着く。ホッとして乗り込むが、今度はNさんの悲鳴。なんと首から蛭
が転がり落ちる。十分吸ったので自然落下・・・。結局、2名が献血した山行となった。

着いた美人の湯からみた粟ヶ岳。段々晴れてくる。入浴後のビールとラーメンと酒。それにごろ寝。いい気分。


ここで、O氏と別れ、17:50の送迎バスで加茂に出る。駅前のスーパーで新潟産白桃を買い、18:49発の各駅停車(アン
パンマン列車の1箱付き)6両の先頭に陣取り、長岡で新幹線に乗り換え、22:30帰宅。



 

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