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和賀岳

2003/7/26 宮城地震の日、朝食中にM5.2。現地は大揺れでも、ここ大曲では、立っている人は気づかな
いくらいの小さい揺れ。
 
宿の車で登山口まで送ってもらう。 林道を走ること小一時間。 ようやく着く。少し林道を詰め、登山口へ。 

                         まずは入口右の甘露水で水補給。

比較的冷たいが味はまあまあ。約20分ほど登った道の途中に湧く水場の方が美味しい。で、ここの水は帰りに水筒
に入れ持ち帰った。

この山は天然のブナの森。 タクシーの運ちゃんの話によるとこの山の尾根向こうには秋田最大のブナの木があるの
だとか。 
ただ、この上りにも良いブナがいっぱいある。標識を巻き込むほどのこぶのある木も。

視界は効かないが木々の緑がここちよい。
KTさん撮影 
地図上はジグザグの急登に読めるが、急ではなく比較的登りやすい。

沢に突き当たり、避難小屋跡を右に眺めて30分、稜線につく。ここから木の間に視界が開け、足元には花が咲く。
時折雨がぱらつくが大したことはない。振り向けば仙北平野が青く広がる。ところが・・・・・・・。

     

 薬師岳の肩まで出ると急に風が出てきた。東に面する尾根筋は強風が舞う。全員合羽に身を包み、薬師岳に向か
う。結構風が強い。
足元は笹と、花のオンパレード。向こうに見えるは和賀岳・・・・の一つ手前のピーク。
   道です。

終日、和賀岳の姿は拝めず。さらに1時間後、上の写真のピークを過ぎての一こま。 強風で歩けない。最大時は
体が飛ばされ、道の片側に乗り上げてしまうほど。逆に吹き止み時には谷側の土手によろけてしまう。

風の強さ(平均風速)の目安として
20m/s程度:体を傾けないと立っていられない。
25m/s程度:立っていることができない。
40m/s程度:体を45度以上傾けないと倒れる。  とあるが、
体感的には(瞬間風速は1.5〜3倍ぐらいというから)25m/s程度か(32〜75m/s ?)

   強風の稜線。  

最後の登りは、風の影ゆえ、楽ちんだったが、ガスに突入。視界30mほど。登り始めて約4時間、ようやくつく。 
  

目当ての一等三角点の石標を写真に収めたり、小さな石碑をながめたり。近くの案内標識板にぶら下げてある登頂
記念を眺めたり。

   表:和賀岳登頂記念
   裏:平成14年度卒業生名簿全9名? 

山頂の花畑

もっと居たいのだが白一色で何も見えない。ちょっと寒くなったので引き返す。

強風帯を抜け、手前のピークまで戻る。ようやく風が凪ぎ、腹ごしらえ。クマ笹の間には車ユリが咲く。

西には仙北平野、遠く日本海らしきものも見える。 
               南東には梅雨前線の雲が映える。

途中の小杉山にあった3等三角点。笹に埋もれ、捜すのに五分ばかし笹こぎをしてしまった。


小杉山からは風も少なく、雨も上がり、合羽を脱いで写真を撮りつつ帰路に着く。薬師岳には下草刈りの三人連れに
合う。ここまで刈り上がって来たようだ。案の定歩きやすい道になっている。 感謝感謝である。
 
そこから先は避難小屋先の沢までノンストップ。一休みの後さらに休みなしで登山口へ。タクシー待ちの場所まで進
む。15:35駐車場着。本日の山行がようやく終了する。

早めにやってきたタクシーにて、本日の宿:柵の湯 に向かう。
 

以下、山道の花々を。

ウツボグサ        シシウドの仲間        同左 つぼみ      ヨツバヒヨドリ



ハクサンフウロ       クルマユリ       ハクサンシャジン       トウゲブキ



  ウメバチソウ        ミツガシワ        うつぎの仲間     やまあじさい

 Mさん撮影:ガクアジサイとトウゲブキ


翌日 払田の柵近くの海抜65.0mの神社から和賀岳を見る。中央やや右の黒っぽい雲の真下の出っ張り。
(黒い雲の左手先に一番高く見えるのは手前の薬師岳)


コースタイム:2003.07.26
     登山口駐車場8:00−登山口(甘露水)8:15ブナ平8:34−薬師沢9:00−稜線9:35
     薬師岳肩
10:10-20−小杉岳10:52−手前のピーク11:15−和賀岳11:53-12:03
   手前のピーク12:30-12:45−小杉岳13:08−薬師岳13:50-14:00−薬師沢14:30-14:40
   −登山口(甘露水)15:19−登山口駐車場15:35
     

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