2003年10月11日−12日 谷川岳 東方の3百名山:朝日岳に向かう。1日目は朝自宅から出発し、国境稜線の蓬峠へ、2日目に稜線伝いに目的地まで。 例の462段をぞろぞろと登ってゆく。さらに24段上がると改札口。あれ?駅員がいない。いつの間にか無人駅だ。 約15分後、準備を整え出発。駅前の道路を右折、下り線からの連絡通路をくぐり、上り線の線路を渡り、5分。湯桧曽川に掛かる橋を渡ると林道が始まる。川沿いの道付近の紅葉はまだまだ。遠く山腹はちょうどの様。 写真左:上り線清水隧道の出口。マチガ沢の手前で林道と別れ、カウンターを通り山道へ。所々川筋を歩く(写真右)。 結構人が入っているが途中どまりの方々。虹芝寮前には20人ぐらいがたむろ。まずは水を補給し、すぐ先の芝倉沢で一休み。沢なのに水が流れていない。かすかに聞こえる水音を頼りにうろつくとわずか80cm丸サイズの流れ。その上流も下流も大石の下。すくって飲むと・・・美味しくはない。 川沿いの水平道を暫し歩く。前方の山々の彩りが良くなってくる。 ショッキングピンクの実のあるところから上りにかかる。ブナの黄色と緑が混じって明るい上り道である。途中Kさんアケビを見つける。早速取って食べる。口も開き食べごろ。口に含むとやや固めの歯ごたえと癖のある甘み。ひとしきり口の中でぐちゃぐちゃかき混ぜ、甘い汁だけを飲み込み、種を吹き飛ばす。その後じんわりと来る苦味・・・・・。Oさん、Mさん始めての様子。盛んに苦いを連発。二度とたべなさそうだ。 さらに登ること1時間、旧道に着く。少し上の避難小屋(定員6名)は比較的綺麗。 七つ小屋山から清水峠の方向:中央に旧道が見える。 ここいらは紅葉の真っ盛り。後続の仲間を撮って、画像を確認中、曲がり木に厭と言うほど頭をぶつけてしまった。振り返れば、明日登る朝日岳(1945m)が雄大に見える。山頂は写真左から1/3ぐらいに見える双丸。右の三角は笠ヶ岳(1852m)。 登るにつれ、眼下には紅葉が、向かいの尾根には風になびく笹の流れが。急登も有るし、沢も3つほど渡る。さらには雲が厚くなり、結構風が強くなる。やっと着いた蓬ヒュッテ。何ともかわいらしい作りである。定員は20名だが、今日は30名近く?大混雑で有る。ここでは予約順に寝る場所を設定。後から予約したMさん、Oさんは、一緒に到着したのにかなり外れた場所になる。これもやり方ではあるが、山小屋の楽しみのないやり方でもあり・・・・・。 蓬ヒュッテ ↓ 石清水と1分先に沢(水場)↓ がある。 暇に任せ、北側の水場まで足を運ぶ。約10分ほど。振り返ると谷川岳方向に白いガスが掛かっている。明日の天候が気にかかる。北側の新潟は曇り空ながら遠くまで見渡せているのだが小屋まで戻るとガスの中。後で歯磨きに出かけたKTさん、綺麗な夕焼けを見たとのこと。 久しぶりの山小屋。18:00〜の一斉の食事。布団・毛布は無く、代わりに封筒型シュラフ(チャックは動かないよう固定)。18:30には横になったが、持参のシュラフはぺったんこで、芦のむしろの床が固く、夜中に床ずれしてしまった。隣が越境してくるし、暑いし、一定速度で吹き付ける風音もさわがしいし・・・・。 夜中23時頃には風が弱くなり、シャーという音がする。アーア。雨だ。 4:50〜また一斉の食事。寝床を片づけて食す。外にでると結構降っている。今日はこのまま下山かな?待つこと暫し。で、結局の貧乏人根性で予定通り進むことにした。 5:55 重装備で出発。1時間前より雨の量は少ない。が視界は50mぐらい。休むことなくぐちゃぐちゃの道を行く。着いた七つ小屋山では何も見えない。晴れていれば快適のはず(であろう)の笹道をひたすら歩く。 下り切った所におぼろに立派な三角型の小屋、暫し休憩。これが避難小屋?さにあらず送電線監視小屋。避難小屋はここから歩3分先。そこそこ立派で15人泊可とか。 いよいよ朝日の登りにかかる。雨も止み、所々稜線が見えてくる。ガス間に池糖も見えてくる。相変わらずのぬかるみが現れるが、尾根沿いになるにつれガスが晴れ、道も急登ながら歩きやすい。見上げると一面紅葉。頭上にはジャンクションピークがはっきり。朝日はこの向こうだ。 ひたすら登る。考えてみれば昨日今日1時間半歩いて休みを取っている。ちょっと動きすぎ?清水峠から2時間ちょっと、やっとピークに着く。ぬかるみの稜線をぬけると高層湿原の木道。眼下には大きな池が3つ黄色に彩られている。幅1m強の木道はやや滑りやすいがガスの舞う道には迷う事無しの安心材料。 10:01ちょっとした岩盤の山 朝日岳に着く。ガスは晴れつつあるが視界があまり効かない。 朝日岳 山頂 2等三角点 ここで暫し休憩。山頂南側の祠付近で風をよけつつ昼飯。そうこうしているうち、谷川岳方向のガスが晴れてくる。 祠と笠ヶ岳。 体力を付け、笠ヶ岳に向かう。この稜線で自然現象に出会う。上の写真で稜線の右側は谷川岳(湯桧曽川)側であるが、ひんやりとからっと。左側のガス中に入ると急に湿って蒸し暑い空気。 稜線の道なりに右側・左側に抜けるたび、自然の温度サイクル(湿度サイクル?)。結構疲れる。それでも北側は遠望 はきかないものの足元の紅葉は言うこと無し。 笠ヶ岳に近づくにつれ、谷川岳の稜線が現れ始めた。 雲の海に浮かぶ島である。 着いた笠ヶ岳には10人ぐらいがのんびり。向かいの谷川岳の眺めが良い。のんびりしていたいが、帰りの電車に間に合わせるため先を急ぐ。急な笹道を下り、紅葉を潜ると白毛門山に着く。見晴らしの良い小岩だが、虫が多い。 ちょっと下がったピークで後続を待つ。時々ガスが舞い、スカイラインと良い関係を見せてくれる。 ↓左:白毛門 最右:朝日岳 ↓途中の岩場で。 見晴らしが良い 谷川岳ロープウェイの山麓、山頂駅が眼下に広がる。あーあ あそこまで下るのか。紅葉真っ盛りの道をひたすら下る。見上げればクライマーむけの結構な岩場がある。松ノ木沢の頭で小休止。荷物を降ろした所が悪かった。羽アリが一杯。 下っている途中で首の後を噛まれてしまった。これが痛いのなんのって。 急な道をひたすら下る。 下る。 下る。 降りる。 いつまでたってもくだる。 途中 紅葉の比較写真。左が私、右がKT氏。条件は同じ15cm*11.25cm ファイルサイズ約70KB前後に圧縮。 元ネタは 左側: 30万画素のカメラで101KB(640*480ドット 22.6*16.9cm) と 右側:400万画素のカメラで460KB(1280*960ピクセル 45.1*33.9cm)。 笠ヶ岳から下ること3時間40分 ようやく沢。長かった。へろへろの足で水際に。時すでに上り列車の発車時間15:32の7分前。でもあと15分はかかるな。 途中の宿に風呂とビールを求め、暫し休息。タオル着き1000円の熱めの風呂で汗を流し、生ビール2杯でほろ酔い気分。MYさん風呂でまた貧血症状。ビールはSTOPと言ったのに聴かない、効かない・・。 千鳥足前の足を引きずり、土合に向かう。上り電車が無く、下り電車に乗るべくあの486段の階段を下る。なぜあの階段は作られたのか談義をしつつ、越後湯沢に出て新幹線の乗客になる。駅でビールと弁当を求め、帰路につく。 コースタイム:2003.10.11〜12 土合9:55 10:20-マチガ沢出合い10:55-虹芝寮11:25-芝倉沢11:30〜12:00-旧林道13:25〜13:45- 稜線14:47-蓬ヒュッテ4:55 蓬ヒュッテ5:55-七ツ小屋山6:37-清水峠7:25〜38-稜線途中9:15〜25-ジャンクションピーク9:45 -朝日岳10:01〜10:30-笠ヶ岳11:41〜11:51-白毛門山12:30〜12:45-松の木沢の頭13:30〜35 -東黒沢15:25〜40-旅館15:45〜16:50-土合駅17:20〜33-ホーム17:50〜55 HOME−−>山行一覧に戻る |