シャンパーニュ

フランス北東部、ドイツとの国境沿いがアルザス地方。その西側がローレーヌ地方とシャンパーニュ地方。
夏は暑く、冬の寒さはきびしい。中世からイタリアとフランドル、ドイツとスペインを結ぶ交易路の交差点として繁栄してきました。




最高級ワインドン・ペリニヨンがつくられている。17世紀にこの地にあったオーヴィレール修道院につかえていたワイン倉庫係であったペリニヨン修道士がシャンパンの原型を作り出した。その後修道院跡地を買い取ったクロード・モエがシャンパン会社のモエ・エ・シャンドンを立ち上げ品質の良いブドウを収穫した年にのみ生産する最高級シャンパンに ”ドン・ペリニヨン” の名をつけました。



   

  

  

モエ・エ・シャンドンのチョークの土質に造られた全長25kmにわたるカーヴ。 これで約1000本のボトルが眠っている。

<<< 発泡性ワインの製造方法。>>>

シャンパーニュ地方で開発された方式で、発泡作用を起こさせる過程がすべて我々が買うシャンパンの入ったボトルの中で全て行われる方法。

一次発酵でできあがった辛口ワインにしょ糖と酵母を加え瓶詰めする。すると瓶内に二次発酵がおこり、その際発生した炭酸ガスがワインに溶け込む。
この時できる澱(おり:死んだ酵母)は ルミアージュ (動瓶:瓶をピュピートルと呼ばれる穴の沢山空いた棚に逆さにおき、周期的に回転させ瓶口に澱を集める。)と デゴジュルマン (澱抜き:瓶口に集まった澱を凍結させ開栓したときの炭酸ガスの圧力で排出させる。 )の過程を経て澱抜きをする。

澱が除去された後 リクール・デクスペディション (門出のリキュール:ワインと砂糖シロップの混合液をボトル内に添加する。)を行う。
この添加が最終的にワインの甘さを決めるのです。


  

  

瓶を逆さに置くピュピートルと呼ばれる穴の沢山空いた棚。
瓶の口は王冠になっており瓶口の白っぽく見えるのが澱、今はこれを機械にセットして凍らせ王冠をはずして澱を捨てるそうです。

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