<<北光>> 黒の甲斐路

黒色の甲斐路と思っていいでしょう。甲斐路(かいじ)の枝変わり種、糖度は、15〜18度、味覚は甲斐路と似ていて酸味が少なく、さわやかな旨味と、上品な甘さを持っています。
果皮が薄いので裂果しやすく、手が掛かる品種です。果肉のみずみずしさと、皮の歯ごたえが心地よくそのままたべることができます。


<<甲斐路>>(赤嶺)かいじ

山梨の代表的葡萄・貯蔵性抜群・味良し、贈り物に最適。(9月中旬)
保存性抜群、脱粒せず、贈り物に最適、正月まで保存可。味は早生甲斐路や赤嶺と同じだが、熟期までの期間が長いだけにやや成熟した感.
赤色ヨーロッパ品種になります。粒はやや先が尖ったような卵型でやや大粒で明るい鮮紅色をしています。果肉は崩解性で、ヨーロッパ品種としてはやや軟らかく多汁です。糖度は18度〜23度と高く、上品なマスカットの香りも持ち合わせています。近頃スーパーなどでもよく見かけるようになり、消費者の人気はかなり高いようです。

果皮は薄いが剥きにくいので、そのまま食べたほうがいいでしょう。


<<巨峰>>  種あり 種無し ジベレリン

大粒で11〜15g。味は濃厚で極めて良く、酸味は適度で上品な香りがあります。 岡山県を中心に出荷されています。

果皮は硬く、剥いたほうがいいでしょう。粒の先端に薄く十字の切り込みをいれ、花びらのように剥いてかざりつけたりします

<<ピオーネ>>

巨峰にカノンホールマスカットという品種を交配したものです。
果粒は巨峰よりやや大きく、爽快な香気(マスカット)をもち、風味が大変いいです。最近は種無し栽培が盛んで、巨峰と並ぶ人気があります。
果皮は硬く、剥いたほうがいいでしょう。粒の先端に薄く十字の切り込みをいれ、花びらのように剥いてかざりつけたりします


<<ファイナル ブラック>> 甲州 赤 白

国産の白ワイン「甲州ワイン」の品種としてもりようされています。適度な酸味があり、渋みもそこそこ備えたさっぱりとした味をしています。

<<甲 州>>(東洋系欧州種)

山梨県原産・栽培暦800年・山梨県主要品種通にはたまらない味
白ワインの原料としても最高品種食感は甘みとともに適当の酸味が魅力、葡萄の原点を感ずる。


<<マスカット ベーリーA>> 赤

糖度が21度前後と高く、バランスのよい酸味もあり味が濃いです。ポリフェノールやアントシアン色素を豊富にふくんでいます。(欧米雑種)

山梨県の川上善兵衛氏が1927年に交配した生色・醸造兼用の日本の主要品種(赤ワイン原料) 成熟すると甘み、酸味のバランス良く消費者の人気高い。生食、赤ワインの原料としても有名。ポリフェノール含有大。
果皮は硬く食べる際には皮を剥いたほうがいいでしょう。

<<ピッテロ・ビアンコ>>  白

レディーフィンガー (淑女の指) とも呼ばれるピッテロビアンコ。
ピッテロビアンコの外観はこのとおりユニークな形をしています、。別名 レディーフィンガー とも呼ばれます
皮ごと食べられます。薄い皮でしかも種なしですからさっと水洗いしていただきます。

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ブドウの果実形質において、糖、有機酸およびアミノ酸は食味を構成する重要成分で品種間差異が認められる.

1.糖組成のタイプは、還元糖を主体とする還元糖型と還元糖に加えてショ糖を蓄積するショ糖型の2種類に大別され、大部分の品種が還元糖型であるのに対し、「バッファロー」や「スチューベン」等の一部の北アメリカ品種がショ糖型である(表1)。

表1 糖組成の品種間差異(平成18〜19年)   

  タイプ 代表的な品種

還元糖型        巨峰、ピオーネ、デラウェア、
(α比0.87〜1.08)   翠峰、マスカットベリーA、 、
             宝満、陽峰、博多ホワイト、  
             キャンベルアーリ、ネオマスカット、
             甲斐路、ロザリオビアンコ、
             マスカットオブアレキサンドリア、
             赤嶺、ルビーオクヤマ、      
             キングデラ、紅瑞宝、紅富士   
             オリンピア、ナイアガラ       

ショ糖型        バッファロー、スチューベン、
(α比0.48〜0.71) ポートランド、レッドポート レッドポート


 注) 1. α比=ブドウ糖/(果糖+ショ糖)で、   
     0.8以上は還元糖型、0.8未満はショ糖型 
     で分類する。

2.アミノ酸組成のタイプは甘味アミノ酸の含有率によって2種類に大別され、「ネオマスカット」、「甲斐路」、「ロザリオビアンコ」等のヨーロッパ系品種は低甘味アミノ酸型であるのに対し、「巨峰」、「ピオーネ」、「翠峰」等のアメリカ系品種は高甘味アミノ酸型である(表2)。

表2 アミノ酸組成の品種間差異(平成18〜19年)

タイプ 代表的な品種

低甘味アミノ酸型 ネオマスカット、甲斐路、ロザリオビアンコ、
(γ比≦1.00)   博多ホワイト、マスカットオブアレキサンドリア、
赤嶺、ルビーオクヤマ、キングデラ
 
   高甘味アミノ酸型  巨峰、ピオーネ、デラウェア、翠峰、
    (γ比≧1.01)     マスカットベリーA、宝満、陽峰、
                キャンベルアーリ、紅瑞宝、紅富士、
                オリンピア、ナイアガラ、バッファロー

                スチューベン、ポートランド、


注) 1. γ比=甘味アミノ酸/(酸味アミノ酸+苦味
   アミノ酸)で、1.00以下は低甘味アミノ酸型、
   1.01以上は高甘味アミノ酸型で分類する。

   2. 甘味アミノ酸(スレオニン、セリン、アラニン);
     酸味アミノ酸(アスパラギン酸、グルタミン酸);
     苦味アミノ酸(バリン、メチオニン、イソロイシン、ロイシン、アルギニン)
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烏骨鶏(うこっけい)

烏骨(カラスの骨)という名が示す通り、皮膚、内臓、骨に到るまで黒色である。羽毛は白と黒がある。成鳥でもヒヨコ同様に綿毛になっている。一般的なニワトリのみならず、鳥類全般から見ても特異な外見的特徴から、中国では霊鳥として扱われ、不老不死の食材となった歴史がある。