熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2023年02月01日(水)
 工房着:午前9時45分  作業開始:午前10時20分−作業終了:午後3時00分
 工房の気温:2度

 今朝は寒かったものの、お昼は暖かくなりました。床屋に行きたいと思い散歩に出ずにすぐに作業に取り掛かりました。手裏剣2枚の成形焼入れは大体4時間が目安です。2時半頃に終了出来ると踏んで作業を始めました。

 プロクソンの自在万力はなかなか良いです。武藤工業のFVA−40のように簡単に締め付け・開放は出来ませんが、満足いくものです。これを常用していくつもりです。また、作業灯の位置を変えたことで罫描き線が見やすくなりました。これも作業の効率を高めてくれていると思います。


作品No.1577・1578 『伊賀流十字手裏剣』

 黒染めをし終えたのは予定通り2時20分でした。記録を付けてすぐ帰路に着きました。途中でガソリンを給油、その他、必用なもの(熊公の燃料)など買い物して帰宅しました。床屋さんを覗くと先客がいて時間が掛かりそう・・・。そこで本日の散髪は諦めることにしました。

 明日も午前中の予約枠はいっぱいと言うことです。午後2時頃に行って散髪して貰うことにしました。明日はワイフが時間調整でお休みになったと言うことなので、熊公も急遽お休みにすることにしました。 f(^_^)
 明後日は手裏剣4枚の鍛造です。
2023年02月03日(金)
 工房着:午前9時50分  作業開始:午前11時15分−作業終了:午後4時45分
 工房の気温:5度

 今日は『節分』です。太陽の光も冬至の頃と比べると随分強くなりました。日の出は早くなり、日の入りは遅くなりました。お日様の光はワクワクするものが有りますね!!

 今日は久し振りに兄貴が工房へ遊びに来ました。曇天でしたが散歩に出かけました。途中で梅が咲き出したのを見て春を感じました。堤防上では富士山は中腹部分しか眺められませんでしたが、浅間山は全貌出来ました。雪は少ないです。地温が高いのか黒い部分がかなり広かったです。

 
   梅が咲き出しました                      堤防上でバックに浅間山・・・

 工房に戻り早いですが義姉が用意してくれた『焼きそば』を食べて、11時半頃から作業に取り掛かりました。今日の作業は『伊賀流十字手裏剣』 4枚の鍛造です。兄貴は作業を見学ですが、見て居るだけで楽しいでしょうか・・・? 実際に切り出しを鍛造するとか、鍛冶作業を経験してみれば良いのに・・・。

 
      素材の加工の様子                   X時から+字にするための加熱の様子

 自分では撮影出来ない部分を撮って居てくれました。鉄が鎚で打たれることで形を作っていく様子を興味深そうに見ていました。教育の世界では子供達を教え育てていくことを陶工が粘土を手で形造っていく事になぞらえて『陶冶(とうや)という言葉を使います。兄貴も校長を務めた教育者ですから、作業中に「これ『鍛冶(たんや)だよ!!」 と話しました。まさしく鉄を思う形に鎚打っていく訳です。『冶(や)』という言葉、熊公は好きです・・・。

 兄貴は4枚目を打ち広げる作業の途中(2時頃)に帰って行きました。お土産に白菜を一つ持って帰って貰いました。


作品No.1579〜1582 に成る予定

 4枚鍛造し終え、焼き鈍しを掛けたのが2時半近くでした。今日はこれでお終い、3時過ぎには帰れるかなと考えなから、火床を掃除して、ハンマーに注油、プロクソンのルーターを家に持ち帰るためにまとめているときに、ヒョッコリと『埼玉の村の鍛冶屋』さんが顔を出しました。そこで、先日夢で知らせが有った道具を作るために協力をして貰うことにしました。これまで金工旋盤が無いからどうしたものかと考えていました。『埼玉の村の鍛冶屋』さんは金工旋盤を持っていますから、今日はお借りすることにしました。といってもほとんどはやって貰っちゃいました・・・。 (^_^;

 
     旋盤での穿孔の様子                          穿孔した素材     

 対辺13mmの六角鋼棒にφ7mmの穴を65mm程穿孔しました。出来上がりは後のお楽しみ・・・。今後、時間が出来たときにその道具を製作します・・・。今日穿孔した素材を今度は木工旋盤使って加工することになります。また、溶接作業も入ってきます・・・。

 穿孔作業をして記録を付けて帰路に着きました。着替えをして帰る準備が出来たとき『埼玉の村の鍛冶屋』さんが帰ると顔を出しました。今日は彼の大切な時間を使ってしまいました。申し訳ないです・・・。

 来週月曜日は成形作業、火曜日は刃付けをして焼き入れです。4枚を3日で造るリズムは無理が無くて良い感じです。

 夕食は『恵方巻』でした。熊公には恵方は関係ないですが、今年は『南南東』ということです。『海鮮恵方巻』は美味でした。明日は『立春』いよいよ明日からは春です。
2023年02月06日(月)
 工房着:午前10時00分  作業開始:午前10時20分−作業終了:午後3時55分
 工房の気温:8度

 今朝は工房まで2km位の所で渋滞に遭いました。15分近くロスしました。電線の工事で交互通行になっていました。抜け道考えた方が良いかな?
 今日の作業は『伊賀流十字手裏剣』 4枚の成形作業です。鎚目を付け、刃付けのための罫書きをするところまで、およそ5時間の作業です。その為今日は散歩には出ないで作業を始めました。

 藁灰から手裏剣を取り出し、冷間鍛造して、歪みを取り、ベルトサンダーで面を綺麗にします。面が綺麗になったところで罫書きして切り出し、その後はコバを仕上げていきます。コバが仕上がったところでセンターに呼び穴を開けて、100番のベルトで面を仕上げ、鎚目付けです。鎚目を付け終わったらもう一度コバを整え、刃付けのための罫書きをして、センターの呼び穴をφ7mmのドリルで穴を開け、その後は7mm角の穴になるようにヤスリ掛けをします。今日の作業はここまでです。ここまでで5時間でした。ひたすら削っている感じの一日でした。
 センターの四角の穴、櫃抜きの要領で開けると簡単なのですが、歪みが出てしまうのでヤスリで仕上げることにしています。


刃付け作業を待つ手裏剣

 明日はまず刃付け作業です。ディスクグラインダーで荒削りして、ヤスリで仕上げていきます。1枚につき16ヶ所削ることになりますから、4枚で64ヶ所削ることになります。明日もひたすら削っている感じです。
 刃付けが終わったら銘とロットナンバーを打って焼き入れ、黒染めです。4枚の刃付け、焼き入れ作業は大体3時間くらいと予想しています。工房の帰りに寄りたいところがあるので、明日も散歩には出ないで作業することになりそうです。
2023年02月07日(火)
 工房着:午前9時50分  作業開始:午前10時10分−作業終了:午後2時05分
 工房の気温:10度

 朝、カーナビの情報を見ると昨日渋滞したところまだ工事をしているようでした。そこで今日は久し振りに指扇駅前を通って工房へ行きました。ただ、駅前の踏切で結構待たされました。上り電車がホームに入るとかなりの時間待たされます。5分は損したかな・・・。

 さて、今日は工房の帰り道寄りたいところがあるので散歩に出ずにすぐに作業に取り掛かりました。今日は刃付け作業、銘打ち、ロットナンバー刻印。そして、焼き入れ、黒染めです。昨日刃付けの罫書きは済んでいますからすぐにディスクグラインダーで荒削りして、刃付け作業に取り掛かりました。久し振りに古い物から部品取りして再生した武藤工業の自在バイス『FVA−40』を使ってヤスリ掛けしました。ヤッパリ使い易いです・・・。なんで生産中止にしちゃったんでしょうか・・・。

 
FVA−40を使っての刃付け作業                  焼き入れ台を使った焼き入れ  

 刃付け作業の途中でお客さんがありました。何と金属回収の人で中国の方でした。「壊れて使えない機械は無いですか?」 と、中国の方独特のイントネーションで聞かれました。聞かれ「機械は無いけど鉄の切れ端はいっぱい有る」 と伝えたら、「それでも良いね!!」  と言うことで、そろそろどうしたものかと思っていたコンターで切り出した際の端材ペール缶山盛り1杯、鍛造作業中に出る切れ端や使えなくなったコンターの刃、これまたペール缶一杯分、穴が開いて外にほったらかしてあるペール缶・・・みんな持って行ってくれることになりました。
 コンターで切り出した端材は『卸し金』にしてみようかと思って居ましたが、現在の作業のことを考えると依頼品製作で手一杯ですから持っていって貰いました。その他、椅子の脚、モーターが焼き切れて使えなくなった高速切断機も持っていって貰いました。随分スッキリとしました。

 工房の有る場所はかなり奥まった所ですから、どうしてここに来たのか聞いたところ、「道に迷ったら鉄(金属)のありそうな感じしたから来たよ・・・」 と、話していました。近くに自動車修理の工場があるし、自動車の部品取りをする為に廃車を置いている人も居るから、そなん所に目を付けてきたのかも知れないです。

 コンターで切り出した端材はほぼ工房開設以来のものですから、19年分です。引き取ってくれた中国の方には10年くらい立ったらまた来てと伝えました。「10年たったらまた来るね・・・」 と、帰って行きました。

 焼き入れはいつものように焼き入れ台を使って行いました。良い感じに焼入れ出来ました。

 
焼き入れの様子 上手い具合に先のみ焼入れ出来ました      作品No.1579〜1582 『伊賀流十字手裏剣』   

 黒染め完了が1時10分過ぎでした。予想通り3時間の作業でした。火床を掃除して、白菜を収穫して記録を付けて帰路に着きました。

 途中2ヶ所で用を足し、帰宅して掛かり付け医の所に薬を貰いに行きました。2時過ぎに帰路に着いたのにアップ作業スタートは5時近くになっていました・・・。

 明日は手裏剣4枚の鍛造です。3時間くらいの作業だから、散歩に行ってから作業しようと思って居ます。

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