熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2023年01月19日(木)
 工房着:午前9時55分  作業開始:午前10時10分−作業終了:午後3時55分
 工房の気温:5度

 昨日の検診、残念ながら完全に塞栓は出来ていない状態でした。しかし、10月に見たときと比べて血の流れている部分(白い部分)は小さくなっているのは確かでした。


2021年01月19日撮影


2022年10月26日撮影                     2023年01月18日撮影

 CTの画像を比べると明らかに白い部分(血流)が小さくなっています。2021年の写真は動静脈奇形が判明したときの画像です。あれから2年経ったわけですね・・・。

 慶應義塾大学病院の放射線科の『I先生』の話では、静脈側に出ている部分がハッキリしないと言うことでした。その為、「もう一度検査入院して貰って詳しく血流の状況を確認して、最終的な手術をしたい」 と言うことでした。
 でも、そうなると2回も導尿しなければ成らないですから、熊公としてはもうこれ以上は手術したくないと話しました。『I先生』は同席したワイフに「手術をする気になるまで説得しながら様子見しましょう・・・」 と、手術を勧めるように働きかけて欲しいという感じに話していました。
 破裂するリスクは低くなったもののゼロでは無いと言うことです。でも、そういうことであればいつ脳梗塞など起こってもおかしくないわけだから、熊公としてはこの状態で付き合っていくつもりで居ます。
 『合格!! と言って貰いたかったですが、『補欠合格』 という感じです。チョット残念です。気持ちよく病院を後にしたかったです。

 さて、今日は『伊賀流十字手裏剣』 4枚の成形作業です。焼き入れを4枚まとめて行う事にして、鎚目を付けるところあたりまで行えればと思って工房へ行きました。出来るだけ明日の作業を楽にするため、散歩に出ないですぐに作業開始しました。

 冷間鍛造して、面を整えたあと罫書きをしてコンターで切り出します。そしてコバの成形です。今日は新しく導入した自在バイスの使い勝手を見る事にしました。

  
PROXXONのバイス           All Carbon Steeleというバイス           武藤工業 FVA-40

 PROXXONのバイスはやはり確り固定出来ました。木の台で高さも丁度良く使い易い感じでした。会社不明の『All Carbon Steele』を謳い文句にしているバイスは思って居たより良く固定出来ました。しかし、かなり雲台を締め付けてやらないと動く場合がありました。そして、古いバイスから部品取りして再生した武藤工業のFVA−40はヤッパリ安定したグリップ力が有りました。工房に自在バイス3つあっても仕方ないので、会社不明のバイスは自宅に持ち帰り、自宅用にすることにしました。
 今後、自在バイスを購入することを考えている方はPROXXONのバイスを検討されると良いと思います。吸盤式よりはクランプ固定式を選ばれると良いかと思います。

 コバを整えたところで昼食を摂り、その後は面を浚って罫描き線を消し、鎚目付けをしました。鎚目付けのあとはもう一度コバを整えて、刃付けのため赤のマジックペンで罫書きをして、中央の穴を開けました。今日はここまで、銘切りだけ行って作業終了にしました。3時半になっていました。ここまでで5時間でした。


刃付け、焼入れを待つ手裏剣

 明日は刃付け作業、その後ロットナンバーを刻印して焼き入れ、黒染めです。3時間かかる予定です。明日は散歩に行ってから作業しようと思って居ます。
2023年01月20日(金)
 工房着:午前9時55分  作業開始:午前11時15分−作業終了:午後4時00分
 工房の気温:6度

 今日は『伊賀流十字手裏剣』 4枚の刃付けと焼き入れ作業です。この作業は3時間とみています。そこで今日は散歩に出ました。今日は『大寒』でしたがポカポカ日和で工房に戻ってくる頃はジンワリと汗をかく状態でした。
 工房に戻って早い昼食を摂り、刃付け作業に取り掛かりました。まずはディスクグラインダーで荒削りして、それを手ヤスリで仕上げていきます。今日はPROXXONのバイスを使って作業しました。付属のゴムのカバーは変形する感じで使いにくかったので、革をカバーにしてバイスに挟みました。確り固定出来て良い感じでした。

 
  良い感じに使えます・・・                  『焼き入れ台』を使っての焼き入れ

 
   今回も良い感じに焼入れ出来ました           作品No.1551〜1554 『伊賀流十字手裏剣』

 焼き入れはいつものように『焼き入れ台』を使って行いました。刃先だけ良い感じに焼き入れ温度に持っていくことが出来ました。

 これで『伊蔵』さんに依頼されている第T期分の物を造り終えることが出来ました。月曜日に発送出来るようにしようと思います。依頼品はV期に分けて届けます。


『伊蔵』さんに送る第1期分

 作業は2時間45分くらいで終了しました。2時過ぎから白菜などの収穫をしました。白菜 1つ・ブロッコリー(スティックセニョール)2株分・芽キャベツ 1株・ホウレン草 1袋分・長ネギ10本 収穫して、液肥を蒔いてやりました。その後記録を付け帰路に着きました。

 帰宅してから掛かり付け医の『Mo先生』の所に一昨日の慶應義塾大学病院での診断の結果を報告に行きました。CTの画像を見ながら、血流が少なくなってきていること確認して、この後手術をして完全に塞栓するのと、手術時の導尿による膀胱への負担のことを考えていくと、塞栓手術はここまでで良いのかも知れないと、言われました。熊公の考えと同じで嬉しい!! (o^_^o)
 慶應義塾大学病院の『I先生』は完全に塞栓する事を考えているようですが、熊公としても導尿による膀胱に掛かる負担を考えるとここでお終いにしても良いのではと思って居ます。昨年10月の診断時よりも少しですが血流量は減っていたわけですし、このままにしておけば更に減ってくれるのでは無いかと思っています。気持ちよく快気祝いをしたいところですが、ちょっとモヤモヤするところが有るのが残念です。 (-_\)
2023年01月23日(月)
 工房着:午前9時50分  作業開始:午前10時15分−作業終了:午後4時30分
 工房の気温:3度

 今朝は雪がちらついて寒中を感じる寒さでした。明日からはもっと寒くなるということです。今年は雪が積もるようなことあるのでしょうか・・・。

 今朝は行き掛けに『伊蔵』さんのT期分の忍具を発送しました。そして、今日からはU期分の製作に取り掛かります。その中に『撒き菱』 20個の依頼が有ります。今回は撒き菱製作の手順や素材取りを見直すことにしました。どうも、寝ながらも鍛冶作業のことを考えて居るようで、夢の中で今朝方ひらめきがありました。治す薬の無い『鍛冶屋病』ですね・・・。 (/o\)

 夢のお告げでは・・・。まず、いつもは丸鋼棒を使っていましたが、それを角棒にする。そして、素材造りの際に一手間加えるというものでした。 p(^-^)q
 角棒はどのサイズが良いか確認する為、7mm・8mm・9mmで試作してみることにしました。その結果、7mmだと作業が窮屈になる事が分かりました。9mmだと余裕がありすぎ、大きめに仕上がることが分かりました。そこで8mm角の角棒を使用する事に居ました。

 素材造りの際の一手間は、棘の根元部分に鋼材の余裕が出来るようにするという作業です。言葉では言い表しにくいのですが、捻られた状態にしたものの棘を左右に押し広げる側の元部分に広がりを作るように打ち上げるというものです。

   写真の左側が捻りをつけた状態です。

 右側は上側から打つことで矢印部分を広げるよう
にした訳です。こうすることで棘を作る際に元の部分
に余裕が出来ることになります。

 実際にこの状態から『撒き菱』を鍛造したところ、元
の部分の加工時にこの余裕が役立ちました。

 夢のお告げ ありがとう!! ( ^3^)/
 いつもワクワクしていられることに感謝!!

 7mm角の物で試作した物は途中で没にしました。8mm角・9mm角の鋼材で作った物は試作品にしました。確り作る事が出来るのが分かったところで、『伊蔵』さんに依頼を受けている20個分の素材造りをしました。これが結構時間が掛かりました。

 
     撒き菱の素材                      作品No.1555・1556 『撒き菱』

 素材は23個製作しました。その内1つは行へ不明になりました・・・。明日は『撒き菱』造りです。今日の感じだと一つ作るのに素材造りから40分というところ、素材は出来ていますから30分というところでしょうか・・・。まずは5つ作る事を目標にします。

 熊公の車は4WDで、スタッドレスタイヤにしてありますから普通の雪であれば普通に運転出来ますが、関東の車は冬装備していない車がほとんどですから、明日以降、仮に10cmも積もっていたり、積もることが考えられる状態だったらお休みにしようと思って居ます。
2023年01月24日(火)
 工房着:午前9時40分  作業開始:午前10時00分−作業終了:午後3時30分
 工房の気温:3度

 今朝も家の方では小雨が降っていましたが、工房の方は曇りでした。曇りで雨も落ちてきそうな感じだったので散歩に出ずに作業に取り掛かりました。そうしたらだんだん明るくなってきて、雨は降る感じではなくなりました。
 今日から『撒き菱』20個の製作です。5個ずつ4日で作ろうかと思って居ましたが、7・7・6と3日で仕上げることにしました。

 
  素材の切り込みの様子                    作品No.1557〜1563 『撒き菱』

 素材取りの感じはやはり中央部分に余裕が持てて良い感じでした。昨日製作した物は棘の長さが30mmと20mmでした。今日はその間の25mmにして仕上げました。上の写真上の2つは昨日作った撒き菱です。斜め上方から撮影しているので棘長30mmの大きい方と今日作った物が同じ大きさに見えてしまっています。
 棘の長さ25mmだと高さとしてはおよそ35mmに成ります。棘長30mmの場合は高さはおよそ40mmに成りますからチョット大きすぎですね・・・。

 鍛造に30分、棘を尖らせるのに10分ほど掛かり、黒染め作業が有りますから、7つ仕上げるのに5時間程掛かりました。

 撒き菱の鍛造は棘を打ち出す際に保持するのに苦労します。ドリルチャックみたいな物を考えればもう少し作業が楽になるかも知れないです。これは今後の研究課題です。今日はチョット閃いたことがあります。保持する道具を作ろうかと思います。

 明日は葬儀に出席するので工房はお休みにします。義弟のお母さんが亡くなりました。癌だったのですが最期は苦しまれることは無かったようです。これは幸いでした。ただ、新型コロナの為に面会など簡単にはできなかったようでチョット残念でした。

 今晩からかなり強い寒気団が南下してくるようです。東京にも雪が積もる可能性があるとか・・・。交通麻痺が起こらないこと祈るばかりです。

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