◆◆◆Kitty the Kool !◆◆◆
● 製品データ | |||
タイトル | Kitty the Kool ! カブキでたのしくおどってね!! | ||
発売日 | 1998年11月26日 | メーカー | イマジニア |
定価 | 4,800円 | ジャンル | リズムアクション |
廉価版 | なし | ||
関連商品 | なし | ||
● 評価 | |
外見衝撃度 | みんなのアイドル(でも無表情)、キティちゃんが晴れ姿で登場。 ご当地ハローキティの影響か、キティちゃんのコスプレにも抵抗なし。 |
★ | |
超越世界観 | キティちゃんと歌舞伎。この組合せはどこから出てきたんでしょう。 |
★★★★ | |
声優度 | 有名というか、お局声優さんが勢ぞろい。夢の競演というか、 年忘れ日本の歌的ゴージャス感が、これでもかと味わえます。 |
★★★ | |
演出度 | OPムービーはいいです。でもメインシーンがダメダメ。書割の前で パタパタするだけで、視点変更も何もない。ファミコンレベル。 |
★★ | |
時間報奨 | ミスするとその直後に難易度が上がるという、極悪&意味不明仕様。 |
★ | |
牽引力 | OPムービー以外大したことないです。ラストのスタッフクレジットで、 え、これで終わり?と誰もが思うことでしょう。 |
★ | |
ゲーム性 | ないです。拍子に合わせてボタンを押すだけ。 |
− | |
快楽性 | ゲームを通して全てのボタンを使うことになるけど、それが面白さと 無縁な点はすごい。あと、マニュアルの遊び方の説明が理解不能。 |
★ | |
芸術点 | 一応、歌舞伎を題材にした、ということで★2つあげます。 |
★★ | |
所有価値 | 小さな女の子を家に連れ込む計画がある人は、持っておいても いいかもしれません。 |
★ | |
総合評価 | ここまでゲームになっていないゲームは久々です。 |
32点 |
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● コメント | |||
イントロ | |||
新人役者のキティちゃんの夢は、花形役者になって”カブキザ”の舞台で踊ること。花形役者になるためには、厳しい稽古にもくじけず、頑張らなければなりません。厳しくも、やさしいばつ丸師匠の教えのもと、”カブキザ”の舞台を目指して、まずは楽屋稽古からスタートします!! はてさて、キティちゃんの夢はかなうのでしょうか!?(以上、マニュアルより) そういうわけで、キティちゃんが花形役者になるまでのサクセスストーリーをリズムゲーで表現したのがこのゲームです。登場人物は、主役のキティちゃん、師匠のばつ丸の他に、ポチャッコ(役者の相棒)、おさるのもん吉(舞台の浄瑠璃担当)、ぽんぽこ・ぽこぽん(黒子)、パンダバ(舞台監督)といったキティちゃんファミリーが多数出演します。 |
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レビュー | |||
ステージは全部で4つ。楽屋稽古→前座→主役→カブキザ公演という流れです。次のステージへ行くには、テンポをはずすとお客さんから投げられる座布団のストックが尽きることなく演目を終了すればいいのですが、3ステージから4ステージへ行くときだけ、この条件に加えて「極」(ベストのタイミングでボタンを押したときに表示される)を3つ以上取る必要があります。 ちなみに、残り座布団数はストックされるので、初めのステージで稼いでおくと後のステージが多少楽になります。 次に操作方法ですが、これがまずマニュアル読んでも理解不能。 「4つのボタンを組み合わせて押し、歌舞伎の舞台を進行させます」「指アイコンの先が、タイミングゾーンを示すようにタイミングよくボタンを押すと、正しいテンポになります」・・・えーと、組合せってどうやって組合せるの? 画面にどのボタンを押せって指示が出ないんですが。テンポってどのテンポ? 画面下で指がちょこちょこ動いてるけど、もしかしてこれのこと? で、いろいろ試行錯誤してみた結果、音楽の拍に合わせて、4つのボタンのどれでもいいから押すと「テンポが合った」ことになり、ゲーム的にいいみたいです。さらに、1つのボタンだけを押すのではなく、4つのボタンをいろいろ使ったほうが、高得点&ゲージが広がるというメリットがあることもわかりました。でもこれ絶対、日本語の使い方間違ってます。「組合わせ」って言うのは決まった順序をつなげることであって、順序は問わないからいろいろな種類というのは「組合わせ」じゃないでしょう。あと「テンポ」というのは曲の速さのことであって、指アイコンの動きをテンポとは言いません。 要は、「一定のリズムでボタンを押すゲーム」(と書けば説明充分なのに>マニュアル)なのですが、恐ろしいことに、リズムが狂うとそれに合わせて音楽もずれます。だから音楽に合わせてボタンを押していると、ズレに拍車がかかってあっという間にゲームオーバー。つまり、プレイヤーは音楽に合わせて踊るキティちゃんを操作するのではなく、舞台音楽の指揮者として音楽のテンポを操作するゲームなのでした。確かにマニュアルのどこにも「キティちゃんを操作して」等の説明はないのですが、「キティちゃんを操作しないキティちゃんのゲーム」のどこに存在意義があるのか、私にはわかりません。 ですからプレイ中は、画面下でちょこちょこ動く指アイコンを必死に凝視し、音楽に「惑わされないように」一定のリズムでボタンを叩き続けることになります。もちろん、画面上で踊るキティちゃんなんか見てられません。当然、こんな単純作業はやってても楽しくないです。 総評: ちなみに、流れる曲の出来自体は悪くないです。ポップンミュージックの楽曲と比べても遜色ありません。しかし4曲しかないってのも、リズムゲーとしてかなり人舐めてます。まぁ、苦痛が少なくて済んだというのが正直な気持ちですが。 |
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攻略ガイド | |||
攻略法はズバリ、集中力を欠かさずに正確なリズムでボタンを押し続けることだけですが、それだけでは何のアドバイスにもならないのでもうちょっと補足。 まず、4つのボタンは両手で交互に押すようにするといいです。例えば2面では十字キーの4つが使うボタンですが、これを左手だけで押そうとせずに、コントローラを机において両手の人差し指と中指全部で押す。親指だけで押すと指の移動でリズムが狂いますから。 あとは画面下のゲージを凝視して、ひたすら正確に押す。リズムが狂ってBGMのテンポが変わっても、それに影響されずに元のペースでひたすら押す。せっかくだからBGMを消すといいかも。あとは根性です。それと、難易度設定などという抜け道もないことだけは付け加えておきます。 なお、4ステージクリアしたセーブデータをロードすると、ノーミスでクリアするキティちゃんのムービーを再生できます。ですからプレイ中は画面のキティちゃんは一切無視。一度クリアしてから、じっくり再生して楽しみましょう。 |
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出演声優 | |||
林原めぐみ、瀧本富士子、かないみか、渡辺久美子、田中真弓、水原リン | |||
関連ソフト | |||
ドッグ オブ ベイ(PS2/マーベラスエンターティメント) |
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