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「学位授与式」

  3月24日に大学院修了式が行われ、学位が授与されました。入学してから3年半かかりました。 きっかけはいろいろありますが、一番大きかったのは母の介護をやっていたことです。 介護をやっていなかったらこのようなチャレンジの機会は訪れなかったでしょう。そういう意味では 母に感謝です。
  前日の23日には、実際の会場で学位授与式リハーサルが行われました。博士の方も時間があればご参加下さい、 と教務課から通知が来ましたので興味半分で参加しました。各科の修士学生の総代の受け取り方や答辞のリハーサルに続いて 博士の学位記授与のリハーサルが行われ、緊張感が高まって来ました。
  当日は10時50分に会場である講堂に集合でした。私は早めに9時半頃、正門から入ったのですが、正門では整理員がいて 「ご父兄および参観者の方はこちらです。」と控え室の方に誘導されそうになりました。それを振り切ってまずは研究室へ顔 を出した後、荷物を置いて会場に向かいました。会場では未だ学部の卒業式が行われており、大学院生はホールへの入り口の前で 整列して並んでいました。私もその列の最後に並んでいると私の後ろに父兄らしい方も何人か並び始めました。すると係りの方が飛んで来て 「ご父兄の方はこちらです」と言って2階の方に誘導していました。
  式は11時30分頃から開始しました。講堂は大学院学生および参観者でほぼ満席でした。まず、修士の学位記は各科毎に総代が代表して壇上に上がり、受け取りました。 次いで博士が一人ずつ呼ばれて受け取りに行きました。博士は37人いたと思います。私は最後から5番目でしたが、久しぶりに緊張しました。 両親が見ていたら喜んだだろうな、という思いが脳裏をよぎりました。その後、学長告辞、修了生代表答辞が行われ、式は滞りなく修了しました。
  講堂の出口で同じ研究室の修士の修了生5人と合流し、講堂前で記念写真を撮りました。女子学生二人はご両親と来ており、着物でした。 若い学生にとってはまさに人生の門出であり、晴れがましい日でしょう。
  その後、私は記念写真を申し込んでおいたので生協の撮影場所に行きました。私の番になってもなかなか撮影を始めないので聞きますと「お子さまは未だ来ないのですか?」と聞かれました。 また父兄に間違われたのです。「私が卒業生です。」と言うと「失礼いたしました。」と言って撮影を開始しました。この写真は、ガウンを着て帽子を被った姿で撮ってくれるのです。 外国の卒業式ではよく見かける姿なので私もこの姿で写真を撮ることを夢見ていたのです。
  その後、研究室に戻り、修士卒業生と合流して、指導教授や修士1年生と一緒に写真を撮ったりして雰囲気を楽しみました。夜は研究室の皆さんが近くの居酒屋さんで開いてくれた「追いコン」 に参加して盛り上がりました。2次会には若い人と一緒にカラオケに行き、楽しみました。
  これで3年半にわたりました私のドクターチャレンジの記録は完結です。  


2009.3.24撮影>

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(2009年5月3日)
(c)2002 Koichi Bando