赤い手桶
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赤い手桶
赤い手桶が倒れたままになって居り。
誰かおしたか誰もわからず。
これでは水も汲めやせぬ。
夏の高い陽みいちゃんの乾いた喉はうるほせず。
誰かおしたか風がおしたと
風もないのにそう言うて
みいちゃん水汲み直に口つけ音たて水呑み。
その味。
よくひ手桶は割れて居り。
二度目は風のせいにせず。
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