意 見 陳 述 書
私は、事業団が現在建設を強行している公共関与の処分場「エコフロンティアかさま」の北側の矩面を隔てたわずか数十メートルの地に在住しています主婦ですが、この処分場の話が出て以来数多くの疑問や不安が払拭されないまま工事が強行され、現在に至っていることに事業団や県、そして市に対し、大きな不信感と憤りを覚えずにはいられません!特に今私が主婦として、毎日の生活の中で切実に悩み、悲しみ、苦しんでいることがあります。それは、隣近所との交友関係が断たれ、人間関係がメチャメチャになっているということです。
現在も大多数の地元の人たちは反対であるのに、市の幹部による対策協議会の立ち上げにより、一部の住民(公務員関係が多数含まれる)が賛成推進派なり、しかもその一部の住民の陳情により工事が着工したということ、また、四者協定も結ばれていない中、地域振興策と称してあてられた地域振興資金の使い道をめぐって多くの建設業者が福田に地に入り、まったく地元の人たちとの相談もないままいつの間にか工事が進められてしまったり、各家の合併浄化槽の設置を暗に強要し、これを設置すると賛成推進者にカウントするなど、これでは人間不信、行政不信になってもなんら不思議ではないと思います。このよう状態が今から後ずつと続くのかと思うと、家庭の一主婦としては筆舌に尽くせない不安があります。もちろんいうまでもなくそれは、すべて事業団や県、市が招いたことです。
不安はそれだけではありません。今まで私にとって心のよりどころであった美しい「ふじみ湖」も今は姿を消され、その量重な湧き水によって生息していた多くのハッチョウトンボなどの昆虫や、シランなどの植物、そして処分場のすぐ側を流れる涸沼川の多くの魚類や大量に発生する夏の蛍などもたいへん気がかりです。また、私の家の畑が、処分場の前面の開口部にあるということ、ここ数年野菜作りに目覚め楽しくなりつつあったのに、安全で新鮮な野菜作りができなくなると思うと悲しくて、悲しくて仕方ありません。さらにごみ焼却炉の排出ガスや、事故・火災など'が発生したときにはどのような対処をするのだろうかと思うと心配はつきません。
事業団、県、市の住民に対してのこれまでの説明では、「最新の技術で作るのだから安全」の一点張りで、住民を納得させるだけの説明をするどころか、反対住民に対しては、排除をするとか、圧力をかけるといつた人権侵害に当たる行為もしています。そもそもこの処分場建設には、計画当初から幾多の疑惑も付きまとっていることは多くの人の知るところです。さらに今、この処分場の重要な部分の建設に関わっているJFEが重大な杜会問題を引き起こした企業の中に含まれていることもご承知の通りです。JFEはつい最近の千葉県の処分場でも長い間、データの改ざんで報道されたばかりです。このように重大な反杜会的行為を犯しながらしかも、日本を代表する地位にある企業が、この処分場の工事と平行して何食わぬ顔をして私たちを歎いてきたこと、そして公共が関与しながらそのことに関し、本件の工事ではまったく触れていことは、住民として、国民として、まったく理解できないし、許すことはできません!つまり、彼らの言う安心、安全はデータの改ざんや問題の隠蔽、さらには談合など反杜会的行為の上に成り立っていると理解せざるを得ないからです。
裁判官の皆さん、以上のような状況の中で、もしこの工事が許されてしまったら私たちの住む福田に明るい未来はありません。笠間市や、茨城県もある意味で同様だと思います。住民にとって正義が行えるになる地方自治のためにも、本処分場建設に即中止の判断をされますよう多くの住民;、市民、県民を代表して切にお願いいたします。私たちのそして私たちの子孫の幸せを奪わないでください。
平成  17年 7月 5日     木村 節子
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