2004年07月09日 (Fri)  大沢家は日本のみならず、海外にも広く事業を展開する資産家である。 人々の生活を支える『食』・『住』を中心にあらゆるレストラン・ホテル・リゾ−ト開発などを行っている。 さて、社長である父親の急死により、代わって社長を務める長男の冬一朗、気ままな大学院生の次男、秋人、そして、 三男の真面目な高校生、夏史の前に、ある女が現れる。 突然、大沢家に押しかけてきた派手な女性。そしてその傍らには小学生くらいの男の子。女は、この少年は大沢前社長との間に出来た子だと言う。呆気に取られ、信じられない様子の三人。
そして、女は働きに出るために子供を預かって欲しいと言い出した。とても働きに出るためとは思えない様子の女。外には男が車で待っている。おおよそ新しい男との生活に子供が邪魔になったのだろう。 預かってくれなければ、この子を施設に入れ、大沢家は外で作った子を施設に入れる非道い家だとマスコミに垂れ込むと脅した。
今、大沢家は会社の新事業として、オートクチュールのブランドを立ち上げたはかりであった。今まで『食』と『住』の分野にしか着手していなかったが、初めて『衣』の分野に手を広げたのだった。しかも、やっと軌道に乗ったばかりだ。今、問題が起これば、それこそ今までのものが全て水の泡となる。 仕方なく、その少年を預かることを承諾する冬一朗。兄の決断に猛反対する秋人と夏史。しかしながら、会社を守るため、冬一朗は二人の兄弟に有無を言わせず、引き取った。
さて、ここ大沢家で引き取られ、生活をするようになる 少年、春希。 会社のため仕方なくといった状況に、冷たい態度の兄たち。
そんな中で暮らしていく春希はどうなっていくのか…。
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