3 Minutes NetWorking
No.1

3Minutes NetWorking

第1回ネットワークの歩み

■ ネットワークの必要性

インター博士

ネットワークの有効性とは!?

ネット助手

わ、いきなりなんですか。

インター博士

なんでネットワーク、ネットワークと騒ぐんだ、いってみろ。

ネット助手

えっ、そりゃ~。あれですよ。ほら。
世界中にっ!ってとこですかね。

インター博士

なるほど、世界中に、か。それのどこが有効なんだね?

ネット助手

いや、だって、世界中に、ですよ。世界中にっ!

インター博士

いやもうそれはいいから。
具体的に語ってみなさい。

ネット助手

え~っと、だから。
世界中がネットワークで繋がることによって、こう同時性というか即時性というか。

インター博士

TVではいかんのかね?

ネット助手

だってほら、インタラクティブで、リムーバブルで、フラクタルでコンパーチブルで・・・。

インター博士

どやかましい。
知ってるカタカナ言葉を並べれば良いってもんじゃない。意味わかって使え。

ネット助手

う~。

インター博士

まぁ、貧弱な坊やであるネット君に聞いたのが間違いだったかもしれん。

ネット助手

貧弱な坊やって、ブルワーカーの誌上広告にでてくる少年ですか、僕は。

インター博士

ならばブルワーカー並に、まったく簡単に説明しよう。

ネット助手

・・・。お願いします。

■ ネットワークの利点

インター博士

原始のネットワークは、スニーカーネットと呼ばれるシロモノだった。

ネット助手

すにーかーねっと?
後ろから静か~に忍びよったりするネットですか?

インター博士

うむ。それはメタルギア・ソリッドのやりすぎだな、君。
この場合のスニーカーは、「こそこそする者」ではなく、あの履くスニーカーだ。

ネット助手

スニーカーのネットワーク??

インター博士

つまり、データをスニーカーが運ぶネットワークだ。

ネット助手

そりゃまた、役に立つスニーカーですね。

インター博士

ほほぅ。脳がファンシーだな君は。
スニーカーがデータを運べるわけがないだろう。 スニーカーが運ぶというのは、それを履いている人が運ぶという意味だよ。

ネット助手

うぅ。
っていうことは、フロッピーかなんかで持ち運ぶってことですか?

インター博士

そうだ。
ケーブルの代わりをスニーカーを履いた人が行うので、スニーカーネットと呼ばれている。

[Figure01-01:Sneakernet]

ネット助手

それはネットワークとは呼べないような。

インター博士

ケーブルの代わりを人間が行うというだけで、もちろんネットワークだ。しかし、もちろんいろいろ面倒くさいネットワークだったのだよ。 例えば、プリンタを使いたい場合。自分のパソコンについていればいいのだが・・・。

ネット助手

なければ、プリンタが接続されているパソコンまで、データをFDに入れてテケテケ歩いていく必要があるわけですね。
面倒ですねぇ。

インター博士

そうだ。しかも、1人だけならいいが多くの人が使う場合、順番待ちになってしまう。
だからといって、プリンタを多く用意するのは金銭的な負担が大きいし、無駄も多い。

ネット助手

印刷する時しか使わないわけですもんねぇ。

インター博士

そうだな。他にも、とあるデータを複数の人々が使う場合、それぞれのパソコンにそのデータがあることになってしまい、どれが正しいデータかの判別がしづらい。

ネット助手

ふ~ん。問題だらけですねぇ。

インター博士

つまり、一言で言ってしまうと、リソース(資源)の無駄が多いんだな。
なので、効率が悪いし、費用対効果も低い。

ネット助手

ははぁ。
なるほどつまり逆説的に言うと、その無駄を解決するところがネットワークの利点ですね。

インター博士

そうだ。
珍しく冴えてるな、ネット君。

ネット助手

珍しくを強調しないでくださいよ。

インター博士

なら、稀に

ネット助手

稀ッスか。

■ ネットワークの進化

インター博士

ともかく、このリソースの無駄を解決するネットワークが、LANだ。
スニーカーネットから、このLANにネットワークは進歩したのだよ。

ネット助手

らん?
ネットワークではよく聞く言葉ですね。

インター博士

うむ。現代のネットワークの、もちろんインターネットを含むが、その基盤となるシステムだ。
部屋1つ、ビル1つのネットワークを指す。

ネット助手

で、どのように解決するんです?

インター博士

要はリソースが重複するのを防ぐのだよ。
そのLAN内の皆がリソースを共有し合うと言ってもいい。

ネット助手

ははぁ。つまりこういうことですか?
1台のプリンタをみんなで使えるようにしたり、1つのデータをみんなが使うようにしたり。

インター博士

そうだ。いいぞ、ネット君。
そうなってくると、今度はもっと広い範囲でリソースの共有をしたくなるよな。とあるLANと、離れたところにあるLANを結ぼうとしたくなる。

ネット助手

そうっすねぇ。
例えばウチの大学と、離れたところにある大学のデータが相互に使えれば、研究もはかどるかもしれませんね。

インター博士

そうだろうそうだろう。そのようにLANとLANを結んでの広い範囲でのネットワークを、WANという。
スニーカーネットから、LANへ、そしてWANへ、という形かな。

ネット助手

わん?

インター博士

うむ、ワンと読む。
次回は、このLANとWANの話をするぞ。

ネット助手

了解ッス。
3分間ネットワーキングでした~♪

世界中に
前にIBMのTVCMであったフレーズ。
「お客はどこにいるんだね?」
インタラクティブで…
インタラクティブ:双方向性
リムーバブル:交換可能
フラクタル:部分が全体と同じようになる図形
コンパーチブル:互換性
スニーカーネット
[sneakernet]
フロッピー
[floppydisk] 略称:FD
もっとも一般的な持ち運び可能の記憶媒体。
安価であるが、記憶容量が1.4MBなのでいまどきの大容量データが入らず、廃れつつある。
リソース(資源)
[resouce]
この場合、ネットワークで使用される大体のものを示す。
プリンタやパソコンなどの物理的なもの、データやCPU使用時間など論理的なもの、どちらも含む概念。
LAN
[Local Area Network]
地域的に限定された範囲のネットワーク。詳細は先で。
WAN
[Wide Area Network]
広範囲のネットワーク。地域、国、世界を結ぶ。
「wide」であり、「world」ではないことに注意。
ネット助手ネット君の今日のポイント
  • ネットワークの利点はリソースの共有にある。
  • 人が運ぶスニーカーネットから、LANへ、そしてWANへとネットワークは進歩した。

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管理人:aji-ssz(at)selene.is.dream.jp