SELECTION 

   Appi river

 

 

 

              

最初の橋

車が意外に多く通る。

First bridge

Unexpectedly many cars pass through.

 

 

 

 

ブナの巨木

この辺りはブナの二次林である。

Huge beech tree

There is secondary forest of beech around here.

 

 

 

 

火山の歴史

赤褐色と黒が印象的だ。黒い石は重い。

History of volcano

Red blown and black are impressive.Black stone is heavy.

 

         

RIVER PORT HOUR   2   

 

 

 

 


 

 


      

                   

 

アスナ沢の水源

中の牧場の奥、最初の橋で水源に出会う。

撮影; 2007823

Source in Assuna river

On the first bridge in the inner part of Naka ranch,I met the source.

Filming; August 23  2007

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

                

 

 

 

 

 

 

 

安比川 : 岩手県八幡平の安比岳から馬渕川に流れて、太平洋に注ぐ。長さ55km

 

Appi river : It streams from Mt.Appi in Hachimantai,Iwate prefecture ,into the Mabuchi river and flows into the Pacific.55.0km in length.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アスナ沢

馬渕川合流地点 Its junction with the Mabuchi river

 

 

 

 


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安比高原

 

 

 

 


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DVD MOVIE Achevè! 完成☆

 

終点 [Terminal Point]

 

     Time 04;14

 

2000年夏に函館ロケで制作した。どこかの住民と違って、函館市民と外国人はとてもとても協力的だったね。最終市外電車の中から進行方向を映した函館駅前からの長いシーンがアルビノーニのアダージョとぴったり合う。ただそれだけのムーヴィだが・・・

 音楽の著作権に触れるので、個人的なプレゼントで希望者に贈ります。

[コピー・ディスクはCD-RPC以外ではたぶん再生できません。]

 

 

 


安比高原と前森山

 

 

 

 

 

中の牧場(まきば)

 

 

 

中の牧場を流れるアスナ沢

 

 

 

             

 

Updated 2007.9.4   撮影レポート

安比高原の迷想

 

矢神川の撮影を予定どおり終えて、田山発1212分の列車で安比高原駅に向かった。藤倉トンネルを抜けると、まもなく平地を流れる川が視界に入る。打田内沢と書いて、〈うたないさわ〉と読ませるらしい。大里で歌内沢という歴史の深さを感じさせる川を発見したばかりだから、この二つ折りのネーミングはすぐ認識した。つまり、ミラー・イメージである。おかしなことだが、その川の割合広い流れは列車の進行方向と反対に米代川に向かうように見えた。他の川なのか、と思って地図で確認すると、やはり安比川に注ぐ川で、その地域には他に川は流れていない。

 避暑地らしい駅から出て、15年ぶりにスキー場を眺めた。

夏の高原ムードを味わえるかな?

サイクリングすると、ペンションなどのきれいな建物が原っぱに詰まっていた。安比牧場には人の姿が散在していた。冬のシーズンの準備作業に忙しい青年に安比川の源流までの情報を聞くと、親切に教えてくれた。予想では傾斜のゆるい坂道を軽く走っていけるはずだったが、長い登りが続いた。長袖のシャツを脱いで、息を切らしながらペダルをこいだ。

3時、安比高原と青空が目に映った。何度も滑り降りた前森山のゲレンデ。最後に滑った西森山の斜面。すぐそばに来ているのが不思議な気分にした。ブナの駅と名づけられたロッジでパンフレットをもらい、まっすぐ砂利道を歩いてアスナ沢の最初の橋で撮影をはじめる。二次林というのは、人が伐採したあとに生えた森林のことで、そう言われなければ、原生林と区別がつかない。ハイカーには始原の風格を感じさせる森林だ。八幡平火山地帯のイメージどおり川底は赤褐色と黒い色に染まっている。黒い石は鉄を含んで重い。安比岳の北ではクリーンエネルギーの地熱発電の開発調査が行なわれているという。

                          ***

安比という名は、1980年代半ば安比スキー場ができてから一躍親しいものになった。Appiの発音がHappyに似ているからだろう、と思った。期待に答えるような優秀なゲレンデだ。

 

安比は、本来安比川とその水源である安比岳の名前だった。語源は、アイヌ語のトーンから想像されるように、アイヌ語の〈peaceful land 安住の地〉と安比高原駅の入口に立っている案内板の説明にある。他の解釈は、岩手日報の記者七宮A三の《津軽秋田安東一族》によれば、アイヌ語の〈火〉である1。安比川の北にそびえる比山が火の山に起源を持つことから見れば、安比は安火と書いてもいいはずだった。安比高原と安比川には火山地帯の様相が残っている。しかし、比という漢字は兄川の比山橋で考察したようにミラー・イメージで、本来は銅製錬と鏡の製造を象徴する文字である。

 

安比川流域にどんな歴史があるか、気になるが、これは東北の奥地らしく影の世界である。影にはあるニュアンスを感じてもらわないといけない。先の本を参考にすれば、前9年の役で奥州の覇権を賭けて源頼義と戦った岩手奥六郡の統治者安倍頼時一族は安比川周辺を本拠地にしていた。安倍の姓は安比に由来するという。ダブル・イメージの構図に当てはめると

 

        安比(アッピ)

安日(アビ)

 

                             

      

      安倍(アベ、アヘ)

 

安比で安日王を想い出さないのは、エラーと言う他はない。〈アヒ〉と発音すれば、共通性は明らかだ。これは、〈仮面について~26 よい踊りを盗む [7] 〉に説明がある。

 

     安日(アビ、アヒ)

アエ(ae)

                              

 

     安比(アッピ、アヒ)

 

安日王とは何者か?先の本を参考にして簡略なメモを取ってみる。

明治の華族令制定のとき、三春藩主秋田映季(あきすえ)が三種類の系図のうち秋田系図を提出した。これは徳川が天下を取ったあと幽閉された秋田安東実季(さねすえ)が書いた。先祖は頼時の子安倍貞任(さだとう)、遠祖は長髄(ながすね)彦の兄安日(あび)であるという。

 

日本書紀によれば、長髄(ながすね)彦は大阪河内日下(くさか)の土着豪族で、エミシと言われる。ナガスネヒコの妹三炊屋媛(ミタキヤヒメ?)と天から降りた神ニギハヤヒが結婚して、その子可美真手(ウマシマデ)は物部氏の始祖となる。ナガスネヒコはニギハヤヒに仕えて、神武天皇が征服に来ると、激しく抵抗するが、ニギハヤヒに謀殺される。

 

安日という名は、鎌倉時代の妙本寺本の曽我物語に初めて出る。天の神と人の神の時代が絶えたあと、秋津島は安日という鬼王が7000年統治していた。神武天皇が戦いに勝って安日王を外の浜に追放した。外の浜とは津軽地方の十三湖と周辺をさすらしい。

秋田系図によれば、兄の安日はナガスネヒコが死んだあと津軽に逃げた。

 

津軽は現在より広い地域と考えられる。秋田系図によれば、安日から4代目の致東が奥州日下(ひのもと)将軍、15世紀の室町時代には康季が日下将軍の号を持つ。

日本書紀の景行天皇の時代には、北上の語源とされる日高見の国があった。範囲は常陸(ひたち)から北上川流域、さらに9世紀には北上川源流地域へと北の方に後退させられる。この北上川源流地域は、9世紀初め坂上田村麻呂の征服で七時雨(ななしぐれ)山以北の糠部(ぬかのぶ)と津軽地方が〈日の本〉と呼ばれる。エミシの英雄アテルイは秋田系図に高丸の名で残る。

 

曽我(ソガ)は同音の蘇我との歴史的連関を仮定すると、変わった視野が開ける。神話的な時代の分類は、不思議なことにギリシア神話にある金・銀・青銅・鉄という人間の時代と重なり、安日王は青銅時代の支配者だったということになる。これは、人類に火を使うことを教えたプロメテウスを連想させる。

 日本語にはその伝説が影響したかのように思える言葉がある。安否(あんぴ)をたずねる。つまり、人が安全か、無事でいるかどうか、問い合わせるという意味だが、その言葉が安日の起源だったと考えることもできる。アッピとハッピーの類似は偶然でなく、同じ水源から流れた可能性も出てくるだろう。アッピには〈peaceful land平和な大地〉という意味もある。他に、阿鼻(あび)叫喚という慣用語を連想する人もいるだろう。

 

 

1 新人物往来社 1989年発行

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

安比牧場

 

安比牧場となりのカフェテリア。ソフトクリーム320円。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミラー・イメージについて

▼ 東京駅暗殺事件~10

 

 

 

ダブル・イメージについて

▼ 仮面について

 

 

 

 

 

 

 

▼ 仮面について~26

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Atelier Half and Half