HALF AND HALF JOURNAL

 

 


                                                         

無意味な破片 

 

HHJ

                                         

 

                           

                   

恐怖と不安が行動を麻痺させることと戦えなかったための犠牲。日本人

    の戦いは自分の《伝染病》を告白することでなければならない。

                     Updated 2003.4.26

半分半分放送局長―〈みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会〉が22日参拝に行ったそうじゃないか?

特派員―ええ、共同通信の報道ですが、参加したのは自民党の橋本龍太郎元首相や山崎拓幹事長、平沼赳夫経済産業相ら、それから民主・自由・保守新、無所属の衆参国会議員74人と代理人108人。

ナモネ氏―春季例大祭に合わせて、ということだが、国際情勢を視野に入れると、苦しいときの神頼みだな。

放送局長―気持悪いことが好きなんだよ、彼らは。人にそういう感覚を植え付けようと狙ってるんだよ。つまり、メッセージなんだよな、あれは。

特派員―ぼくはハラキリを想い出しましたよ。そうしたら、24日コリン・パウエル国務長官が北京で行なわれた中国・北朝鮮・アメリカ合衆国の多国間協議について、引っかかることを言う。〈当事国(les parties)は彼らの首都に戻り、聞いたことを評価して、テーブルに置かれた提案を分析してから、次にどこへ行かなければならないかを決める。〉中国は戻る必要がないんだから。

ナモネ氏―北朝鮮はどこへ行こうとするのか、ねえ?

放送局長―当事国というのは、おもしろいね、君。英語だと、パーティーズ、だろうな?

特派員―そうでしょうね。ただアメリカのジャーナリストはその話、拾ってませんが。

放送局長―今、北朝鮮と日本の政治その他のリーダーらが各地に建築しなければいけないものは、〈Honor its words〉これはイラクに対してブッシュ大統領が言ったことだが、直訳すれば、言葉に名誉を、ということだ1。分かりますね?

特派員―ええ、言葉をティッシュ・ペーパーにしてはいけない、ということですね。

                

1 NBC

 

 

 

 

 

 


          Updated 2003.4.4

ナモネ氏―北朝鮮のキム・ジョンイル(Kim Jong Il)総書記が40日以上も公式の場に姿を見せていないということだが?

特派員―ええ、TBSiによると、小泉純一郎首相は〈日本の首相が40日間動静が分からなかったら大騒ぎだよね。独裁国家と民主国家の違いでしょう〉と記者団に答えていますよ。でも、フランスやアメリカのWebはそれに関心を示していませんね。代わりに42日フランスのラジオがサダム・フセイン大統領について、彼が〈生きているか死んでいるか〉分からないと言うので、France.infoAFP(フランス通信社)で確認してみると、フセイン大統領の演説が代読されたということです。ホワイトハウスでも、大統領の不在は興味深い問題を提起する、と語っていますね。

半分半分放送局長―New York Timesによれば、2週間前の攻撃でフセイン大統領が生き残ったかについて確かな結論に達していないということだよ。

アロマ―心理学的戦争と考えていいのかなあ?

放送局長―非常に重要なことだよ。チョコレートの宣伝よりも、ずっと。

ナモネ氏―ううん。そうか。偶然の一致。アメリカ・ロシア・中国が組んで朝鮮半島の独裁者を誘拐した、というシナリオじゃないのか?

特派員―自民党の謀略機関の犯行だと思いますね。反逆を恐れざるをえない状況になったために、始末したのではないかな?

アロマ―演技が本気になったら、大変だわね。

ナモネ氏―何と言っても、朝鮮半島の人間だからな。国を犠牲にするような馬鹿な賭け事は嫌がるはずだ。日中戦争時代の謀略を連想してしまうなあ。これはロシアと中国による救出作戦じゃないのか?

放送局長―まあ、ともあれ、独裁者本人の言葉は相変わらず聞こえてこないな。小泉純一郎は北朝鮮との関係改善交渉を挫折させた責任を取るべきだ。自民党の国際的腹話術にはまったくうんざりさせられるよ

特派員―道理で正体不明の急性肺炎(SRAS)は、復讐心が強いですね。

                 

 

 

 

 

 


          Updated 2003.4.4

編集長―《黙示録1945》は原爆開発のストーリーをリアルに再現してるね1。アメリカや日本ではなく、フランスのTVとカナダの映画会社が1987年に共同制作した動機は、客観的に歴史的な必然性を描くということにあるかもしれない。感情的になりがちだから、これは重要なことだ。

半分半分放送局長―弁護も非難もしない。なかなかできないことだ。

ナモネ氏―あの映画を今話題にするのは、怖いなあ。編集長が持ち出した目的は、聞かなくても分かってる。原爆はドイツを降伏させるためにドイツからの亡命科学者たちを中心に開発されたが、途中でドイツが降伏して日本に向ける結果になった。

特派員―原爆投下について話し合う会議がペンタゴンで開かれますね。

ナモネ氏―黙って聞け!私が愕然としたのは、そこで、陸軍の代表が原爆投下に賛成してこう言ったことだ。〈降伏よりも自殺を選ぶ民族だぞ。徹底抗戦するはずだ。〉

編集長―それで決まったわけじゃないが、強烈な科白ですね。彼は先にこう言ってる。〈フィリッピン血の海。沖縄は地獄だ。〉想い出せるでしょうが、沖縄戦では島民が多数自殺して、アメリカ軍のフィルムに残っている。日本の教育を忠実に実行したのが、本土から差別されていた沖縄人だったわけです。それがアメリカに深刻な変化を与えなかったとは思えないな。つまり、本土に上陸侵攻したら、アメリカ人と日本人の双方にどれだけ犠牲者が出るか、どんな悲惨な展開になるか、予想できない、ということですよ。

特派員―〈Kamikaze〉は昔から英語とフランス語の辞書に載ってる。20014月雑誌Le Point(ル・ポワン)の記事でその亡霊に出会ったときは、ショックでした。フランス人は何の遠慮もなく使ってる。

放送局長―日本的な精神の不可解さに対する恐怖、これは確かにあったはずだな。話は逸れるけど、原爆投下を決定した大統領ハリー・トルーマン(Harry S.Truman)の名前がイラク攻撃に参加した空母の一つに付いてる。あれは、どんな動機からだろう?

編集長―おれが言うのか?仕方がない。たぶん、トルーマンが真の人間だったことを想い出させるためだ。誰が忘れているか、知らないがね。

                

1        原題:RACE FOR THE BOMB

制作:TF1,Astral Film

    ディレクター:ALLAN EASTMAN,JEAN-FRANÇOIS ASSUS

 

 

 

 

 

 


                          Updated 2003.3.30

半分半分放送局長―パール・ハーバーの悲劇に関する議論で、編集長はハワイのレーダーが日本軍の飛行機を発見できなかったと受け取られる発言をした。日本とアメリカで制作されたパール・ハーバー関連の映画を全部見ると、レーダーが飛行機を捕らえてるシーンが出てきたので、真相を探ってみたよ。

特派員―《真珠湾の裏切り》著者はジェイムズ・ラスブリッジャー(James Rusbridger)とエリック・ネイブ(Eric Nave)1991年発行1。パール・ハーバー問題のテキストに使った《真珠湾:最後の真実》の前年に発行されてますね2。 

放送局長―これはかなり信頼できる本だ。ネイブはイギリスの情報機関で働き第2次大戦前に日本海軍の暗号JN25を解読したオーストラリア人、ラスブリッジャーはノンフィクション作家だが、冷戦時代にイギリスのスパイをしていた。公文書を根気強く集めて書いている。矛盾点はあるが、今は脇に置いて。これによると、チャーチル(Winston Churchill)首相は日本の連合艦隊がエトロフ島に集結した事実を知っている。東京からの指令は〈機動部隊は単冠 (ヒトカップ) 湾を11月26日朝出撃、12月3日午後に集結点に進出し、速やかに燃料補給を完了すべし。〉しかし、ヨーロッパの戦争にアメリカを引きずり込むためにルーズベルト(Franklin D.Roosevelt)大統領には知らせなかった。行く先は真珠湾・シンガポール・マニラ・ジャワのどれか、明らかではなかった。連合艦隊は単純に太平洋を東に進んだ。そして、第1波攻撃隊は12月7日午前7時2分にオアフ島カフク岬のレーダーで発見された。ジョゼフ・L・ロッカードとジョージ・E・エリオットの二人の一等兵はスクリーンに斑点が映るのを見て、RCA(電信会社)の機械が故障したと思った。しかし、そうでなかった。150機以上の飛行機が北からハワイに向かって飛んでいるのだ。情報センターに通知すると、カーミット・タイラー中尉は、勤務して一日しか経っていないが、その朝B17爆撃機12機が本土から飛んでくる予定なのを想い出した。

編集長―未熟な者をあの危機的な状況で配置するっていうのは、変だな。

放送局長―まあ、そうだが、残念なことにロッカードは機影の数を報告しなかった。それで、タイラー中尉はレーダー観測員がB17を捕らえたのだろうと思い込んで、心配しないで基地をたため、と命令した。

ナモネ氏―映画で見ると、このレーダーは車で移動している。オアフ島では飛行機は北から着陸するんだろうか?

特派員―風向きによるでしょうね? 映画では、畑仕事の日系人も兵士も頭上を飛ぶ日本の飛行機をぼんやり眺めてる。何が起きているのか全然分かってないということはありうるのか、と不思議な気持で見ましたよ。

                  

1 真珠湾の裏切り : BETRAYAL AT PEARL HARBOR

2 真珠湾:最後の真実 : Pearl Harbor : Final Judgement by Henry C.Clausen and Bruce Lee   1992年発行  

 

暗躍したナチスのスパイについて

▼ 広告看板が話しかける

 

 

 

 

 

 


      Updated  2003.3.19

特派員―17日のAFP(Agence France- Presse)Newyork TimesWebによると、アメリカとイギリスとスペインはイラク攻撃の容認(青信号)を求める決議案を取り下げた。フランスが拒否権を行使する意志を弱めないので。ホワイトハウスの報道官は、〈軍事的な戦いを避けるためには、サダム・フセインは国を出るべきだ〉と断言。48時間を越えれば、攻撃開始です。一方、この独裁者は同じ日にTVでかつて大量破壊兵器を保有していたことを初めて認めた。1980年から88年まで。

半分半分放送局長―いよいよ大戦争だな。

ナモネ氏―平和を守ることだ!

編集長―フランスの決意の固さに驚くね。シラク大統領は、国連原子力査察委員が〈何もすることがない〉と言わないかぎり、フランスはイラクに対する武力行使に反対すると断言したが、フセインの協力的な姿勢はアメリカの軍事力を恐れたからに他ならない。フランスとロシアは、全面的な査察協力のために何か現実的なアイディアを出したか?

特派員―安全保障理事会で1441決議に賛成しただけですね。これは湾岸戦争後にイラクに受け入れさせた国連決議687688など、簡単に言えば人権保護や大量破壊兵器の監視・査察ですが、守られていないので、サダム・フセインに実行を迫ったものです。問題の査察は199812月以来拒否されていましたね。ブッシュ大統領はきのうそれを想起させて、暗にフランスを非難した。

アロマ―ずるい〈僭主 tyrant〉よ

編集長―バグダッドは秋田県庁か大館市役所、いや、霞ヶ関だよ。

 

半分半分放送局長―大量破壊兵器を持っていた理由はイランとシオニスト(祖国復帰運動主義のユダヤ人) の脅威と戦うためだというが、これは考えさせるね。イスラエルの国は依然として存在するんだから。

ナモネ氏―しかし、ねえ、核と生物化学兵器を隠し持っているという証拠もないんだよ。疑惑があるだけだ。

特派員―フセインは、例えば炭素菌の行方については答えていません。

120人の〈カミカゼ〉候補者の行進が答ですね。

ナモネ氏―北朝鮮も炭素菌を製造しているという情報があったなあ。

放送局長―ずっと待ち続けているニュースは、悪の枢軸イラク・イラン・北朝鮮の関係について、それから、枢軸国と国際テロ組織の親玉アル・カイダとの関係なんだが、君、完全に闇の中だ。

特派員―その不可解なリンクについては、BBC(British Broadcasting Corporation)も疑ってますよ。

ナモネ氏―ううん、第2次大戦の枢軸国(ドイツ・日本・イタリア)やイラク攻撃反対枢軸国のフランス・ドイツ・ロシアには、明白な連係がある。この極端な対照は、どう考えればいいのかね?

編集長―それぞれ単独でアメリカに敵対行動を取ってる、ということでしょう。しかし、これは絶対に賢明な戦い方ではないね。

放送局長―狡猾なテロ組織は、構成メンバー相互の繋がりを絶つ。司令部との秘密通信が暴かれないかぎり、組織の安全保障さ。

  

 

 

 

 

 

 

 


  

 

   

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