入門その頃のバス

バス用語辞典

バス用語辞典 か行

がいこくじん・せんよう・かんこう・ばす【外国人専用観光バス】
1957年に大手貸切事業者を中心に共通仕様で導入された貸切バス。通常の貸切車両より乗車定員を抑えて大柄な外国人の居住性に配慮し、天窓を装備、外装カラーも共通デザインとした。
国の外貨獲得施策に基づき、財団法人国際観光協会などが関与したもの。(日本バス協会2008バス事業百年史)
かいぜん・きじゅん【改善基準】
バス、タクシー、トラックなどの運転者の労働条件の改善を図るため、1989年に労働省が告示した基準。「自動車運転者の労働時間等の改善の基準」の略。
1日の拘束時間は13時間以内(条件付きで16時間まで延長可)、4週を平均した1週当たりの拘束時間は65時間以内(条件付きで71.5時間まで延長可)などの基準が示されている。
かいてん・ばしょ【回転場所】
回転場所 路線バスの終点付近でバスが方向転換するための場所。
ワンマンバスには誘導員が乗務していないため、後退を伴う切り返しではなく、前進のまま方向転換を行うために用意された。
一般車の進入や駐車があると、バスが方向転換できないため、多くの回転場所には一般車に向けての注意喚起看板が立てられている。
回転場所には、起終点の停留所を伴う場合と、停留所とは別の場所が確保される場合とがある。
がいどうぇい・ばす[guideway bus]
ガイドウェイバス ガイドウェイを用いて走行するバスのこと。専用軌道にはガイドレールが左右に設けられ、車両側に設置された案内装置により、アクセルとブレーキの操作だけで車両を走行させることができる。通常のバス車両に近い低コストの車両を使用し、専用軌道では定時性、高速走行性を確保できるというメリットがある。
日本では1985年に建設省(当時)を主体に開発がスタートし、1989年のアジア太平洋博覧会の会場で西日本鉄道が運行、2001年に名古屋ガイドウェイバスによる通称「ゆとりーとライン」が運行を開始している。
「ゆとりーとライン」では、都心寄りを専用軌道区間とし、郊外部分を一般道走行とし、双方の利点を生かした路線展開としている。専用軌道区間は軌道法を適用、一般道区間は道路運送法を適用し、運転者は大型自動車2種免許と無軌条電車(トロリーバス)運転免許の双方を必要とする。(2001バスラマ65)
がいひ・おうりょくしき・しゃたい【外皮応力式車体】
フレームを用いずに、車体に直接エンジン、動力伝達装置、車輪懸架機構を取り付けた車体。
→モノコックボディ
がいほう・ていりゅうじょ【外方停留所】
区界停留所 ≪通称≫区界停留所、指定停留所以外の停留所で、普通停留所と呼ばれる。営業キロの設定はない。
画像の運賃表では路線図の白丸の停留所が外方停留所で、三角表には表記されない。乗車区間の外側の区界停留所の運賃が適用される。
(例:A〜D間で乗車する場合、DはEの運賃で計算=200円となる。D〜G間で乗車する場合、DはCの運賃で計算=180円となる)
≪関連用語≫→区界停留所
≪関連用語≫→指定停留所
かきゅうき【過給機】
内燃機関で、吸入空気をあらかじめ圧縮して機関に供給する装置。
スーパー・チャージャー。
かしきり・だいたい・ばす【貸切代替バス】
路線バスが廃止された代替として、自治体が貸切バスを借り上げて運行する方式のバス。道路運送法24条の2(現在の21条)に基づいて運行されていた。この呼び方は初期に使われていたもの。
→廃止代替バス
かしきり・ばす【貸切バス】
個別の契約により有償輸送を行うバスのことで、道路運送法による「一般貸切旅客自動車運送事業」のこと。
団体旅行、冠婚葬祭などの際に使われるほか、旅行会社が借り上げることにより企画旅行商品としてのバスツアーに用いられることも多い。一般的に「観光バス」と呼ばれることもある。
→一般貸切旅客自動車運送事業
→観光バス
かそう【架装】
出荷されたシャーシに、車体を設置すること。
がそりん・えんじん[gasoline engine]
ガソリンを燃料にしたエンジン。一般に高出力、高回転の割に軽く、作動はスムーズで静か。乗用車などの小型車はガソリンエンジンを用いることが多い。
ガソリンを気化して空気と混ぜて混合器を作る気化器(キャブレター)と、混合器を燃焼膨張させるための点火装置(イグニッション・システム)を必要とする。
バスの場合は、1950年代からガソリンエンジンは減少を始め、1960年代にはほぼなくなっている。小型バスについては、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンとの両方のモデルを用意する傾向にあった。
かたしき【型式】
車台やエンジンに付けられた記号で、ローマ字と数字から成る。車検証の型式欄に記載される。
乗用車・商用車とも一般ユーザー向けに販売するための愛称(商品名)があり、型式が表に出ることは少ないが、バスの場合は愛称(商品名)がない場合もあり、型式で呼ばれる傾向があった。
(例:いすゞBU10、三菱MR410
なお、正しい読み方はけいしきだと思われる。
かりゅうしつ・しき・えんじん【渦流室式エンジン】
ピストンの上昇により圧縮された空気で、別の渦流室内に強い渦を起こさせ、そこへ燃料を噴射し、その中で燃焼させる方式のエンジン。性質は予燃焼室式エンジンに近く、高回転が可能。
かんこう・ばす【観光バス】
観光旅行などに使われるバスのこと。一般的に「貸切バス」を指してこう呼ぶことが多い。また、「乗合バス」に含まれる「定期観光バス」についてもこう呼ばれることがある。
戦前には「遊覧バス」などと呼ばれていたものを、1950年に帝産オートの社長がこう名付けた。(三好好三2006社名から読む時代相)
かんこう・ろせん【観光路線】
主に観光に利用される路線。
≪対義語≫生活路線
かんこう・わりまし・うんちん【観光割増運賃】
登山、スキー、スケートなど観光客を輸送する路線バスの運賃に適用できる特殊割増。
ただし、生活者が利用する際に割増が適用されないように、定期乗車券、回数乗車券などでは割増を適用しないなどの措置が行われることがある。
かんり・の・じゅいたく【管理の受委託】
道路運送法第35条に基づき、一般旅客自動車運送事業者が、他の一般旅客自動車運送事業者に対し、管理を委託すること。国土交通大臣の許可が必要。委託する管理の内容は、運転業務、運行管理業務、整備管理業務。
①乗合バス委託型管理の受委託・・・乗合事業者が乗合事業者に管理を委託するタイプ。委託者が保有する事業用自動車を運行の用に供する。主に一般路線バス事業について行われ、事業を継続して運営するため、コストの削減を目的とする。公営バスが民間のバス事業者に事業を委託するケースが多い。運賃、時刻等は委託者が責任を持つ。
②貸切バス委託型管理の受委託・・・乗合事業者が貸切事業者に管理を委託するタイプ。受託者が保有する事業用自動車を運行の用に供する。主に高速路線バス事業について行われ、時期による波動や続行便などの需給の変動に対応する場合や、高コストの事業者が低コストの事業者に委託する場合などが見られる。

きかん・ばす【基幹バス】
名古屋市で1982年より運行を開始した都市新バスシステムの名称。道路中央部にバス専用車線とバス停を設置し、専用優先信号で信号停車をなくすなどのシステムが特徴。名古屋市交通局と名古屋鉄道がバスを運行。愛称「ミッキー」として運行された。(1988バスジャパンNo.7)
きじゅん・ちんりつ【基準賃率】
乗合バス運賃算出の基礎となる数値で、1km当たりの運賃。事業者ごとに国から認可を受けており、その賃率にはばらつきがある。
基本的には、基準賃率×営業キロによって区間運賃が算出されるが、初乗り運賃、距離低減制、上限運賃と実施運賃の差、区界停留所とそれ以外の停留所、など多くの変動要素がある。
きせい・ばす【帰省バス】
帰省バス 帰省に使うバスのことだが、一般的に、都会から地方への帰省のために運行される会員募集形式の借り上げバスを指す。多くの場合、発地か着地に拠点を持つバス事業者(またはその系列の旅行会社)が主催し、自社の貸切バスによって運行していた。運行時期は、8月のお盆期間や年末年始で、期間の前半は都会から地方へ、期間の後半は地方から都会への片道ずつの運行となる場合が多い。
1980年代から夜行高速バスがブームになり、これまで帰省バスを運行していた区間に夜行高速バス(乗合)が増加すると、会員募集形式の帰省バスは数を減らす結果となった。
(画像:京浜急行電鉄パンフ、1989年)
ぎゃくばん・うんこう【逆番運行】
貸切バスの梯団運行を行う際、1号車を最後尾として運行すること。狭隘路などで対向車から何台のバスが来るかが最初に分かるというメリットがある。主に近畿圏で行われている。
≪対義語≫→正番運行
キャブ・オーバー・エンジン・バス[cab over the engine bus]
キャブオーバーバス 運転席(cabin)がエンジンの上にあるバスのこと。COEと略される場合もある。
ボンネット型バスのシャーシを使い、車体を箱型にしたものが基本で、運転席横の車内にエンジンルームがある。ボンネット型バスに比べて定員が増やせるほか、外観上も新しく見えるというメリットがあり、終戦後に多く製造された。しかし、箱型バスの主流はリアエンジンバスに代わり、次第に製造されなくなった。
きょうどう・うんこう【共同運行】
一つの路線を複数の会社で運行する方式。特に高速バスで多く見られる。
予約、発券、営業などを共同で行うことで、利用者には事業者の違いを意識させない運用が可能。
きょくばん【局番】
局番 車両の番号のうち、交通局などが局内で使用するためにつけた管理番号。民間事業者の社番と区別してこう呼ばれることがある。
きりく・しゃ【軌陸車】
鉄道軌道と道路との両方を走行できる車両。主に鉄道の保線用に使用される。トラックをベースに軌道走行できる装置をつけたものが多い。かつてはマイクロバスをベースにしたものも存在した。
きんせい・がた・ばすてい【金星型バス停】
金星型バス停 電照式バス停の中で、上から見た断面が長方形のものの愛称。広いほうの2面にはバス停名称や時刻表、路線図などを表示し、狭いほうの2面には次のバス停名称などを表示するのが一般的な使用法。
なお、この愛称が広く一般化しているとは言い難い。
→電照式バス停

くうき・ばね【空気バネ】
エアー・サスペンション
くうれい【空冷】
エンジンの冷却方式のうち、空気による冷却方式。空冷式はシリンダーの周りにたくさんの冷却ファンを持っており、水冷に比べて構造が簡単でコストも低い。軽自動車や二輪車に多く用いられる。
≪関連用語≫→水冷
くかい・ていりゅうじょ【区界停留所】
区界停留所 営業キロを設定している停留所。
画像の運賃表では路線図の黒丸の停留所が区界停留所で、三角表に表記される。
≪関連用語≫→指定停留所
≪関連用語≫→外方停留所
ぐらいど・すらいど・どあ[glide slide door]
グライドスライドドア 回転軸が移動するドア。バスで採用される場合、2枚のドアが左右対称に開閉する。
開閉スペースが最小限で済むなどのメリットがある。
1970年に低床試作車のいすゞBU06型の前ドアで採用されたほか、1990年代のリフト付きバス、2000年代のノンステップバスなどで採用例がある。
ぐらいど・どあ[glide door]
グライドドア マイクロバスなどで車体側面のレールに沿って開く1枚ドア。閉じているときにはボディ側面とドアが同一面となる。グライド式ドア。
1983年発行のトヨタ自動車の公式カタログによると、マイクロバスではトヨタコースターが初採用したととのこと。(右画像は同カタログより)
くらぶ・がいど【クラブ・ガイド】
バスガイド派遣業者(ガイドクラブ)に所属するバスガイド。
貸切バスのバスガイドの育成には、時間とコストがかかるため、自社でガイドを持たずに派遣業者から受け入れる場合がある。また、貸切バスの稼働には時期による波動があるため、高稼働期に自社ガイドだけでは不足する分を派遣業者から受け入れる場合もある。
くろーずど・どあ・しすてむ【クローズド・ドア・システム】
クローズド・ドアまたはドア・クローズなどとも呼ばれる。路線系統の両端で、乗車専用、下車専用にすること。乗車専用の場合、降車できない、降車専用の場合、乗車できないことから、ドアが開かないという意味で作られた造語と思われる。

けいしき【形式】
一般的に、鉄道車両は「形式」、バスなど自動車は「型式」と表記される。
国鉄バス(JRバス)が車両称号のうちの上3桁を形式と呼ぶほか、1960年代に国鉄が高速バス用に開発したシャーシを高速バス専用形式と呼んでいた。
けいしき【型式】
車台やエンジンに付けられた記号。
通常かたしきと読まれることが多いが、これは「形式」との混同を防ぐための業界用語的な読み方が一般化したものと思われる。(注1)
けいしき・しゃしん【形式写真】
形式写真 車両そのものの記録写真のことを指すことば。主に鉄道車両を斜め前から撮影し、車両の全容が掴める写真のこと。これがバス趣味にも取り入れられて、バスのドア側斜め前からの車両写真もこう呼ばれる。
「公式写真」と言う言葉も同義語。
けいとう【系統】
免許上のバスの系統とは、路線バスの起点から経由地を経て終点までの行程を指す。起点、経由地、終点、及び停車場所のどれかが違えば、違う系統となる。
けいとう・ばんごう【系統番号】
系統番号 バス事業者が路線バスの系統または路線につけた任意の番号。数字のほか、アルファベット、漢字、平仮名などが合わせて用いられる場合もある。
統一的な付番方法はなく、地域や会社ごとにまちまち。表示方法も統一されてはいないが、一般的には行き先表示に隣接して表示される。地域によっては、視認性を考慮して、正面窓下に大きく表示する場合もある。
けいとう・まく【系統幕】
系統幕 系統番号を表示する巻き取り式の布(後に材質はビニル製となる)のこと。特に行き先などを表示するものから独立しているものを指す。
≪関連用語≫→方向幕
げしゃ・ぜんと・むこう【下車前途無効】
途中下車をした場合、その乗車券でその先の再乗車はできず、無効になること。途中下車ができない乗車券の券面に書かれている。
げんてい・ばす【限定バス】
旅客の範囲を限定する乗合バス。空港利用者や見送り者、温泉観光地利用者などに事業免許を限定したもの。

こうえい・ばす【公営バス】
自治体が運営するバスのこと。主に都市部の自治体が交通局などを設けて運営するバスのことを指す。地方の過疎地においては、乗合事業者が廃止したバス路線を肩代わりして自治体が運営するバスをこう呼ぶことがある。
≪関連用語≫→自治体バス
こうがい・ばす【郊外バス】
市街地から郊外に向けて運行されるバスのことを指す通称。中距離バス。
≪対義語≫→市街バス
こうげん・ばす【高原バス】
高原バス 立山黒部アルペンルートで、立山開発鉄道が運行する路線バスの通称。
美女平から室堂までの間約23kmを結ぶ。最高地点の室堂は標高2,450mで、麓の美女平との標高差が1,500mあるという特殊な勾配路線。
春の開通時には雪の壁である「雪の大谷」を走る姿は有名。
こうしき・がわ【公式側】
公式側 主に鉄道車両で使われる用語で、車両の左側側面。形式図で運転台を左側に書いた場合に手前に来る側。
この鉄道用語がバス趣味にも流用され、右ハンドルの日本車の場合、客用扉のある側、つまり左側側面がこう呼ばれることがある。
こうしゃ・ひも【降車紐】
路線バスの降車を乗客が運転手に知らせるために引く紐。紐に引かれることでブザーが鳴る仕組み。アメリカで使われている。日本での使用例は少数。
こうしゃ・ぼたん【降車ボタン】
降車ボタン 路線バスの降車を乗客が運転手に知らせるためのボタン。日本で開発されたシステム。
車掌が乗務しているバスは、乗客が車掌に直接降車を伝え、車掌が運転手に停車を要請する方式であったが、ワンマンバスでは乗客が直接運転手に停車を要請する方法として、降車ボタンが客席近くに取り付けられるようになった。運転席の表示が点灯して、降車ボタンが押されたことを運転手に知らせることができる。
こうしょう【高床】
床を高くした車両。ハイデッカー
こうそく・つあー・ばす【高速ツアーバス】
高速道路を走る会員募集形式のバスのこと。旅行業法に基づき主催者が会員(利用者)を募集し、主催者が借り上げた貸切バスによって会員を輸送する。2000年代に入り増加し、安価な料金設定と柔軟な運行形態、Web等による予約体制の充実度合いなどから支持を受けた。従来は単に「ツアーバス」と呼ばれていたが「高速乗合バス」との区別のためにこの呼び方が生まれた。
2013年に法改正により「高速乗合バス」に一本化された。
こうそく・のりあい・ばす【高速乗合バス】
高速道路を走る乗合バスのこと。道路運送法第4条に基づく。
2000年代に入り、高速ツアーバスが増加し、乗合事業での高速バスとの区別が曖昧になったことでこの呼び方が生まれた。
こうそく・ばす【高速バス】
高速バス 高速道路を走る乗合バスのこと。道路運送法施行規則(昭和26年)第3条の3第1号により、「専ら一つの市町村の区域を越え、かつ、その長さが概ね50km以上の路線において、停車する停留所を限定して運行する」という定義が当てはめられる場合が多い。
2000年代に入り、高速ツアーバスが増加し、乗合事業での高速バスとの区別が曖昧になったことで「高速乗合バス」という呼び方も生まれている。
こうたい・うんてんしゃ【交替運転者】
一つの行程を二人以上で運転する貸切バスや高速バスの場合の、運転士の交替要員のこと。
「交替運転者の配置基準」(国土交通省)で、距離や運転時間に応じて交替運転者を配置することが定められている。
こうつう・せんたー【交通センター】
別府交通センター 自動車ターミナルの呼び方の一つ。バス以外の要素が含まれることを表現している場合が多い。
博多駅交通センター、熊本交通センター、別府交通センターなどがあったが、名称変更などで、2018年時点では別府交通センターのみが存在する。別府交通センターは、フェリーなどの船舶も発着している。
なお、地域によっては、運転免許試験場を交通センターと呼ぶ場合がある。(例:山梨県総合交通センター)もちろん、この場合はバスとは直接関係ない。
(写真は別府交通センター)
こうでんかん・そうち【光電管装置】
ワンマンバスの中ドアまたは後ドアのステップ部に設置される安全装置。ステップ上に乗客が立っている間に扉が閉まるのを防止することを目的とする。
こうねんしき【高年式】
年式が若い車両のこと。製造された年号の数字が高いことから、こう呼ぶことが一般化された模様。
≪対義語≫低年式
→年式
ごうべん・がいしゃ・ほうしき【合弁会社方式】
合弁会社 複数の沿線事業者が出資して一つのバス事業者をつくり、高速バスを運行する方式。
1960年代に行政からの奨励もあり多数が誕生した。東北急行バス、東名急行バス、日本急行バスなどの例がある。しかし、出資者が多いため責任が分散するなどで経営が安定せず、多くが解散したり資本の一元化が図られたりしている。
1980年代には同一地域内での競願の調整を回避するため、南九州高速バス、四国高速バス、瀬戸大橋高速バスなどが設立されている。
(画像:日本急行バスリーフレット)
こう・まーく【工マーク】
工マーク 工の字を模ったマークで、国鉄を表す。国鉄用地の境界杭などに見られるが、バスとの関連では、国鉄駅などの構内営業の許可を示すプレートに書かれていた。文字色は赤。国鉄駅の構内に発着場所がある場合、構内営業の許可が必要で、その許可を受けたバス、タクシーの車体にはこのプレートが取り付けられた。
1870(明治3)年に発足した工部省の頭文字をとったものだが、1987年に国鉄が民営化されるまで使われていた。
(画像はイメージ)
こうろ【行路】
乗務員または車両の始業から終業までの1日の業務。複数の行程(ダイヤ)の集合体。仕業、ダイヤと呼ばれることもある。
−ひょう【−表】 一つ、または複数の行路を一覧できる表。
一つの行路を表にしたものは、運行表、スタフなどとも呼ばれることがある。
コーション・プレート[caution plate]
コーションプレート エンジンルーム内などに表示されている注意表示板のこと。
よく、型式、年式、機関型式などを記載した板(銘板)のことを「コーション・プレート」と呼ぶことがあるが、これは本来の意味からすると間違い。
もっとも、コーションプレートと銘板は、近くに並んで貼られている場合も多い。
(画像は1960年式ジープのコーション・プレート。右上に見えるのは銘板)
コーチ[coach]
英語(米語)でバスを表す単語。語源は乗合馬車。
日本ではバスの車体のことをコーチと呼ぶ。
コーチ・ビルダー[coach bilder]
バスの車体を製造するメーカー。金沢産業や呉羽自動車工業は、かつて「金産コーチ」「呉羽コーチ」などと通称されていた。
こがた・ばす【小型バス】
①一般的にバスの大きさを基準に、大型バス・中型バス・小型バスと分類した場合の小型バスとは、全長7m以下、車幅2.3m未満のものを指す。
②上記の大きさに加え、乗車定員では29〜11人のものを小型バスと分類する場合が多い。1970年までは普通免許で運転できたサイズ。ナンバープレートは中板(33cm×16.5cm)になる。「マイクロバス」とほぼ同義語。
③≪貸切バス運賃制度上の小型車≫全長7m以下でかつ旅客席数29人以下のバス。
こくてつ・ばす【国鉄バス】
国鉄バス 日本国有鉄道が運行していたバスのこと。1949(昭和24)年に公共企業体である日本国有鉄道が成立して以降、こう呼ばれるようになった。1987(昭和62)年に国鉄の分割民営化に伴い、JRに移行した。
→省営バス→JRバス
こくてつ・ばす・せんよう・けいしき【国鉄バス専用形式】
国鉄が名神高速バス、東名高速バスを運行するに当たり、無過給で300PSを越える出力や、時速100km/hでの安定した走行性能、途中バスストップからの合流に耐えうる加速力などを条件に、バスメーカー各社に開発を依頼した車両の中で、最終的に国鉄バスにしか納入されなかった車両のことをさす通称。
三菱MS504Q、日産ディーゼルRA60Sなどがこれに当たる。
ことぶき・ごうしゃ【寿号車】
貸切バスで4号車につけられる別称。団体によっては4号車が4=死を連想することから、おめでたい言葉である「寿」を代用したもの。
コミュニティ・バス[community bus]
交通空白地域・不便地域の解消等を図るため、市町村等が主体的に計画し、運行する路線バスのことを指す通称。
1995年に武蔵野市で運行を開始した「ムーバス」が発祥と思われる。小型のバスで格安の均一運賃で循環運行をすることが多い。また、バスの外装も従来の路線バスとは一線を画し、その地域独特のデザインとする場合が多く、親しみやすい愛称なども付けられる場合が多い。これら類似した特徴を持つのは、市町村が先例を参考にして展開したからだと思われる。
なお、バスの運行は地元のバス事業者に委託する場合が多い。
→100円バス
こんごう・しーと【混合シート】
2人掛けと1人掛けの座席が車内に混在しているシート配置のこと。ロングシートと前向きシートが混在している場合も含まれる。
戦後1950年代までのバスは、単一のシート形状であったため、ニーズの多様化で、混在が生じた初期にこう呼ばれた。1960〜70年代の呼び方だと思われる。
コンビネーション・ランプ[combination lamp]
複数の機能を持つ灯火が一体となったランプのこと。前方用だと、方向指示器、駐車灯、車幅灯などが、後方用だと尾灯、制動灯、後退灯、方向指示器などが一体となったランプを指す。
バス用語辞典表紙へ
(注1)
型式については、「年式」「形式」がそうであるように、漢字の音読み同士の熟語と考えるのが妥当。また、建築基準法における「型式適合認定」は「けいしきてきごうにんてい」と読むことから、自動車における型式の読み方も本来は「けいしき」であると推察。
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80s岩手県のバス“その頃”