入門その頃のバス

バス用語辞典

バス用語辞典 あ行

あお・なんばー【青ナンバー】
営業車のナンバープレートのこと。緑色のことを青と混同してこのように呼ばれる。
→緑ナンバー
あお・ばす【青バス】
青バス 大正時代に東京市街自動車が走らせたバスの愛称。車体が深緑色で窓下に白帯が巻かれたデザインであったが、江戸っ子は緑色と青色の区別がつかないことから「青バス」と呼ばれた。
(画像:1920年頃発行絵葉書の一部)
あっしゅく・ひ【圧縮比】
ピストンがシリンダ内を往復するときの前後の容積比を圧縮比という。高圧縮比のものほどエンジンの熱効率がよくなり、出力が増す。
あと・ばらい【後払い】
後払い 路線バスの運賃を、降りる時に払う仕組み。多区間運賃の場合、降車時に運賃が確定するため、この方式が一般的。
乗車時に運賃を払う「前払い」に対して、こう呼ばれる。
あぽろ【アポロ】
≪通称≫腕木式方向指示器のことをこう呼ぶことがある。もともとはアポロ商会製の腕木式方向指示器のシェアが高かったことから、メーカー名を商品の代名詞と通称したことが始まり。
→腕木式方向指示器
あぽろ・しょうかい【アポロ商会】
腕木式方向指示器を製造していたことで知られる自動車部品メーカー。株式会社アポロ商会。
1960年に中外精工株式会社に吸収合併され、社名をアポロ工業株式会社に変更した。1964年にサンウェーブ工業株式会社を吸収合併し、社名をサンウェーブ工業株式会社(2代目)に変更した。
その後、自動車部品の製造は中止され、システムキッチンなど住宅用設備機器メーカーとなり、現在は株式会社LIXILとなっている。
ありげーたー・たいぷ【アリゲーター・タイプ】
アリゲーター ボンネット型バスのエンジンフード開閉方式の一つ。
ボンネット先端が上に開く様子をワニ(アリゲーター)に例えた通称。
あんぐる・どらいぶ[angle drive]
動力をエンジンからデフに伝える変向機。エンジンを進行方向と直角(横置き)に配置するレイアウトで使用する装置。
あんだー・ふろあ・えんじん[under-floor engine]
床下にエンジンを納める置き方。基本的にエンジンを横倒しにして置くことにより、床が上方へ張り出すのを防ぐことができ、客席面積を広く取ることができる。
あんどん【行灯】
灯火をともす器具のことだが、転じて、方向幕窓や社名表示窓のことを指す。
→社名表示窓
−がた・ばすてい【−型バス停】 →電照式バス停
アンヒビアン[amphibian]
両生類を示す英語から、水陸両用車や道路・鉄路両用車両などの愛称となっている。
①第二次世界大戦で米軍が使用していた水陸両用車(GMC DUKW353)のこと。戦後、米軍から国内に払い下げられ、船型の車体を撤去の上、バスボディを架装し、東京都交通局などで使用されたことが知られる。
②1960年代に国鉄が試作した道路・線路両用車両の愛称。閑散線区の合理化とサービス向上を目的に、三菱R480型バスに専用台車を取り付けて実験走行が行われた。バスの駆動力をPTOで専用台車に伝える仕組みであったが、実用化はされなかった。
(両項目とも、ぽると出版2003富士重工のバス達)

いっぱんかしきり・りょかくじどうしゃ・うんそう・じぎょう【一般貸切旅客自動車運送事業】
貸切バス事業のこと。道路運送法による用語。最少認可台数は中小型のみであれば3両。大型だと5両。
いっぱんのりあい・りょかくじどうしゃ・うんそう・じぎょう【一般乗合旅客自動車運送事業】
路線バス事業のこと。道路運送法による用語。最少認可台数は5両の常用車と1両の予備車。
いっぱん・じどうしゃ・たーみなる【一般自動車ターミナル】
一般自動車ターミナル 自動車ターミナル法により、自社以外の事業者に供用される自動車ターミナルを指す。
バス事業者以外が設置したものでは、浜松町バスターミナル、東京シティエアターミナルなど、バス事業者が設置したものでは、新静岡バスターミナル、名鉄バスセンターなどがある。
→自動車ターミナル法
(画像は盛岡バスセンター)
いっぱん・りょかくじどうしゃ・うんそう・じぎょう【一般旅客自動車運送事業】
一般乗合旅客自動車運送事業、一般貸切旅客自動車運送事業、一般乗用旅客自動車運送事業の総称(つまり、路線バス、貸切バス、タクシー)。事業を行うには、国土交通大臣の許可を受ける必要がある。
いんたー・ろっく・きこう【インターロック機構】
安全装置の一つで、中ドアまたは後ろドアが開いている間は、アクセルインターロックシリンダによって、アクセルペダルの踏込を不能にしている。ワンマンバス構造規格によって設置が義務付けられている。
[interlock]

ウィンカー[winker]
→方向指示器
うぃず・ふれーむ・こうぞう【ウィズフレーム構造】
→フレーム構造
うぃんぐ・まーく【ウィングマーク】
ウィングマーク 日野自動車製造の大型車に付けられていたエンブレム。日野のロゴマークを中心に、羽を両側に伸ばしたようなデザインのため、こう呼ばれた。数ある大型車メーカーのエンブレムの中では、最も長い間使われた。
うでぎ・しき・ほうこう・しじ・き【腕木式方向指示器】
腕木式方向指示器 赤色灯のついたアームを、車両が曲がる方向に水平に上げる方式の方向指示器。
アポロ商会の製品が多かったことから、一般的に「アポロ」と通称されることも多い。
→アポロ
うんこう・かんり・しゃ【運行管理者】
事業用自動車の運行の安全確保に関する業務を行う者。運行管理者資格者証を有する者の中から、営業所ごとに選任される。
運転者その他従業員は、運行管理者が業務として行う指導に従わなければならない。
うんこう・しじ・しょ【運行指示書】
貸切事業者が、運行ごとに、運行開始・終了時刻、乗務員氏名、運行経路、主な経由地の発車・到着日時、旅客の乗車区間などを記載し、運転者に指示を行うとともに運転者に携行させる書類。
運輸規則第28条の二により、作成と1年間の保管が義務付けられている。
うんこう・ひょう【運行表】
乗合事業者が、主な停留所の名称、発車時刻、到着時刻、その他運行に必要な事項を記し、運転者に携行させる書類のこと。
運輸規則第27条により、作成が義務付けられている。
うんそう・やっかん【運送約款】
一般旅客自動車運送事業者が、運賃・料金の収受、事業者の責任に関する事項を定めた書類で、国土交通省の認可を得る。営業所に公示することが義務づけられている。
なお、国土交通省が作成した標準運送約款を使用する場合は、許可を得たものとみなされる。
うんちん【運賃】
バス事業者が旅客から収受する輸送の対価。
①乗合の場合、適正な原価に適正な利潤を加えたものを超えない範囲で、国土交通省から上限の認可を受ける。これを上限運賃という。
上限の範囲内で、実際に設定する運賃を国土交通省に届け出る。これを実施運賃という。
②貸切の場合、安全コスト等を基準に上限・下限を決めて運輸局が公示した運賃の範囲内で、時間制、キロ制を合算して決める。
うんてん・きじゅん・ず【運転基準図】
乗合事業者が、停留所の名称、停留所間の距離、標準運転時分、平均速度、道路の勾配、曲線半径、幅員、そして、踏切、橋、トンネルなど注意を要する箇所を記載し、営業所に備え付け、運転者への指導に使用する書類のこと。
運輸規則第27条により、作成が義務付けられている。
うんゆ・じぎょう・しんこう・じょせい・こうふきん・せいど【運輸事業振興助成交付金制度】
1976年に軽油引取税がキロリットルあたり30%引き上げられることになり、その分のコスト上昇の抑制等の配慮から創設された、営業用のバスとトラック事業に対し、増税分の2分の1相当を交付するという制度。軽油消費量に応じて事業者団体(バスの場合バス協会)に配分される。(日本バス協会2008バス事業百年史)

エアー・サスペンション[air suspension]
エアサス サスペンション方式の一つ。伸縮性のゴム製のベローズに圧縮した空気を封入し、その弾性を利用する。路面から車軸を経由して車台に伝わる振動をほぼ一定に保つことができるため、相対的に乗り心地が良くなる。
空気バネ。
≪関連用語≫→リーフ・サスペンション
(画像:いすゞLVカタログ、1990年)
えあさす【エアサス】
エアー・サスペンションの略
えいぎょう・きろ【営業キロ】
営業路線の長さ、区界停留所間の長さを示すキロ程。運賃計算の基礎になる。区界停留所以外の停留所には、営業キロの設定はない。
えいぎょう・くいき【営業区域】
貸切バスの営業区域は、道路運送法により、原則都府県単位(北海道は運輸支局の管轄区域単位、沖縄県は島しょ毎)となっており、発地、着地ともに営業区域でない運行は認められない。なお、都府県の境界に接する市町村に営業所がある場合、同一地域と認められる隣接都府県の市町村も営業区域として認められる。
えいぎょうしょ【営業所】
道路運送法では、運行管理、及び利用者への営業上の対応を行う事務所。バス事業者の組織上、設備上の営業所とは異なる場合がある。
バス事業者では、車両と従業員を配置する営業所、車庫などについて、営業所と総称する場合があるほか、運行管理を行わない券売窓口等についても営業所と呼称する場合がある。
エプロン[apron]
エプロン 布やビニル製で、バスの正面につける広告や表示類。広告の場合「エプロン広告」などと呼ばれ、短期間の告知に使われる。また、定期観光バスやイベントバスなどバスそのものの目的を示す表示として使われる場合もある。
「バスマスク」「前掛け」などと呼ばれる場合もある。
エンジン・ルーム[engine room]
エンジンルーム エンジンを置く場所。機関室。
リアエンジンバスの場合、後面にあり、点検蓋を開いて保守、点検を行う。
(画像:三菱ふそうカタログ、1982年)
えんたろう・ばす【円太郎バス】
円太郎バス 関東大震災後の交通復旧のため東京市が市電の代わりに大量のT型フォードに簡易ボディを架装して走らせたバスのこと。その形がラッパを吹きながら走った「円太郎馬車」に似ていたことからこう呼ぶようになったと言う。
このバスがバス事業発達の契機となった。

おうりょく・がいひ・こうぞう【応力外皮構造】
ボディ外板を強度、剛性に寄与する部材として利用する構造。
→モノコック構造
おおがた・じどうしゃ【大型自動車】
道路交通法施行規則第2条によると、車両総重量11,000kg以上、最大積載量6,500kg以上のトラック、または乗車定員30人以上のバスとされる。
おおがた・ばす【大型バス】
①一般的にバスの大きさを基準に、大型バス・中型バス・小型バスと分類した場合の大型バスとは、全長9m以上、車幅2.5mのものを指す。1970年代以降、全長は10m以上が標準のサイズで、全長9mの大型バスはショートサイズ車両として区別される場合が多い。特に貸切バスの9m車は、バス運行事業者では中型と呼称する場合もある。
②≪貸切バス運賃制度上の大型車≫全長9m以上または旅客席数50人以上のバス。
③≪高速道路料金上≫定員30人以上、車両総重量8t以上、車長9m以上のバス(路線バスを除く)を指す。「特大車」に分類される。
おおがた・ばんごう・ひょう【大型番号標】
車両総重量8t以上または最大積載量5t以上の普通貨物自動車(トラック)、乗車定員30人以上の普通乗合自動車(バス)に取り付けられるナンバープレート。縦220mm×横440mm。通称「大板」。
オーバーハング[over hang]
オーバーハング 語源は張り出し部分という意味だが、自動車用語では、車輪の中心部から車両の端までの距離を指す。
最前輪の中心から車両の最前端までを前オーバーハング(フロント・オーバーハング)、最後輪の中心から車両の最後部までを後オーバーハング(リア・オーバーハング)という。
オーバル・ライト[oval light]
オーバルライト たまご型、または長円形の灯火という意味。日野自動車が1968年に路線バスのRE/RC系で採用した前照灯で、同社によると照射範囲が広いなどのメリットがあるとされている。
しかし、保守などに問題があったためか、1971年までで新車への取り付けは中止され、その後、通常の4灯式に交換されたものが多い。
(画像:日野自動車カタログ、1968年)
オムニバス[omnibus]
「バス(bus)」の語源で、元は乗合馬車の意。乗合馬車から乗合自動車と変わる中で、この名前がそのまま使われ続けたものと思われる。
なお、更にその発祥については、フランスの乗合馬車の発着所の雑貨屋の看板に書かれていた文字であり、それは「何の御用にでも役立つ」という意味であるという。(国土交通省webサイト)
おむにばす・たうん・じぎょう【オムニバスタウン事業】
交通渋滞、大気汚染、自動車事故の増加といった都市が直面している自動車問題を、バス交通を活用したまちづくりを通じて、安全で豊かな暮らしやすい地域の実現を図ることを目的とした事業。1997年に、運輸省、建設省、警察庁が連携して事業開始したもの。
おんすい・しき・だんぼう【温水式暖房】
水冷式エンジンの冷却水を暖房用熱交換器に導き、空気を送風機でこの熱交換器に通すことで暖房する方式。熱源が簡単に得られるため、最も経済的と言われる。
≪関連用語≫燃焼式暖房
おんせい・ごうせい・ほうそう・そうち【音声合成放送装置】
路線バスの車内放送に使われる仕組み。あらかじめ録音した音声をデータとしてメモリーに保存し、路線系統ごとに放送するもの。かつては、系統ごとに録音したテープにより放送していたが、テープ作成、保管、運用にコストがかかり、アナログ機器のメンテナンス、テープそのものの耐性などの理由で、この方式への移行が進んだ。
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80s岩手県のバス“その頃”